【2025年】電動キックボードは雨の日でも乗れる?故障リスクと対策、IPX6以上の高防水モデル3選

最近、街で見かける機会が増えた電動キックボード。手軽な移動手段として注目されていますが、「雨の日はどうなんだろう?」「雨に濡れて故障しないかな?」と心配な方も多いのではないでしょうか。特に、通勤や通学で毎日使いたいと考えている方にとっては、雨天時の対応は死活問題ですよね。

結論から言うと、ほとんどの電動キックボードは雨の日の走行を推奨していません。精密機械であるため、水濡れは故障の大きな原因となり、スリップなどの事故リスクも高まります。しかし、諦めるのはまだ早いかもしれません。最近では、高い防水性能を備え、雨天時でも安心して利用できる特定原付モデルも登場しています。

この記事では、電動キックボードと雨にまつわるリスクや法律、安全対策を徹底解説し、雨の日でも乗れるIPX6以上の高防水モデルを厳選して3機種ご紹介します。この記事を読めば、雨の日の電動キックボード利用に関する不安が解消され、あなたのライフスタイルに合った一台を見つける手助けになるはずです。

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目次

この記事の要点まとめ

  • 電動キックボードの雨天走行は故障やスリップ事故のリスクが高く、原則として非推奨。
  • 傘を差しながらの運転は多くの都道府県で違反となり、罰金の対象になる可能性がある。
  • どうしても乗るなら、急な雨にも対応できる防水等級「IPX5」以上のモデルが必須。
  • 雨に強いモデルでも、走行後の水分拭き取りや乾燥などのメンテナンスが寿命を延ばす鍵。

電動キックボードを雨の日に乗る前に知るべきリスクと法律

便利さの裏側には、雨天時特有の危険が潜んでいます。まず、なぜ雨の日の走行が推奨されないのか、その具体的なリスクと法律について理解しましょう。

なぜ危険?水濡れによる故障とスリップ事故のリスク

電動キックボードが雨に弱い最大の理由は、内部にバッテリーやモーター、制御基板といった水濡れに非常に弱い電子部品を搭載している点です。雨水が浸入すると、回路がショートして高価な部品が故障したり、最悪の場合、発火したりする危険性もゼロではありません。

また、安全面でのリスクも見過ごせません。

  • スリップ事故: 雨で濡れた路面、特にマンホールや白線の上は非常に滑りやすくなります。タイヤが小さい電動キックボードは自転車以上にバランスを崩しやすく、転倒のリスクが格段に高まります。
  • 視界不良: 雨粒やヘルメットのシールドの曇りなどで自身の視界が悪くなるだけでなく、悪天候時は自動車や歩行者からも発見されにくくなります。これが原因で、思わぬ事故に巻き込まれる可能性が高まります。

【法律】傘を差しながらの運転は違反!罰金はいくら?

「レインコートは面倒だから、傘を差して乗ればいいや」と考えるのは絶対にやめてください。傘を差しながら電動キックボードを運転する行為は、多くの都道府県で道路交通法違反に該当する可能性が非常に高いです。

具体的には、各都道府県の公安委員会が定める道路交通規則で禁止されている場合が多く、これは道路交通法第71条第6号に基づいています。片手運転はハンドルやブレーキの操作を不安定にし、極めて危険です。

(運転者の遵守事項)
第七十一条 車両等の運転者は、次に掲げる事項を守らなければならない。
(中略)
六 前各号に掲げるもののほか、道路又は交通の状況により、公安委員会が道路における危険を防止し、その他交通の安全を図るため必要と認めて定めた事項

e-Gov法令検索 道路交通法 第七十一条

この規定に違反した場合、道路交通法第120条に基づき5万円以下の罰金が科される可能性があります。安全のため、雨の日は必ずレインウェアを着用しましょう。

防水性能が鍵!IP等級を正しく理解しよう

電動キックボードを雨の日でも利用したいなら、「防水性能」のチェックが不可欠です。その性能を示す世界共通の基準が「IP等級」です。

防水・防塵性能を示す「IP等級」とは?

IP等級は「IPXX」という形式で表示され、一つ目の「X」が防塵性能(0〜6)、二つ目の「X」が防水性能(0〜8)を示します。防水性能だけを示す場合は「IPX◯」のように表記されます。この数字が大きいほど、保護性能が高いことを意味します。

どこまで耐えられる?IPX4〜IPX7の防水レベルを解説

  • IPX4 (生活防水): 「あらゆる方向からの水の飛沫に対する保護」。小雨程度なら耐えられますが、強い雨や水たまりは避けるべきレベルです。
  • IPX5 (噴流への保護): 「あらゆる方向からの噴流水に対する保護」。通常の雨であれば問題なく走行できるレベルで、特定原付選びの一つの目安となります。
  • IPX6 (暴噴流への保護): 「あらゆる方向からの強い噴流水に対する保護」。豪雨とまではいかなくても、かなり強い雨にも耐えられる高い防水性能です。
  • IPX7 (一時的な水没への保護): 「一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水しない」。水たまりに完全に入ってしまっても安心できる、非常に高いレベルです。

通勤や通学など、天候に左右されずに使いたい場合は、最低でもIPX5以上のモデルを選ぶことを強くおすすめします。

【2025年】雨に強い!IPX6以上の高防水な特定原付おすすめ3選

ここでは、急な雨でも安心して走行できるIPX6以上の高い防水性能を誇る特定原付モデルを3機種厳選してご紹介します。

LIBERIDE CITY-PROAINOHOT SAGA suvHill Stone od608
画像
価格275,000円148,800円69,800円
実売価格126,48066,800
歩道モードありありあり
平均航続距離(km)4547.527.5
重量(kg)2323.517.5
定格出力(W)500500500
最大出力(W)
タイプキックボードキックボードキックボード
全長(mm)116012201200
全幅(mm)455590545
全高(mm)119512001200
3辺合計(mm)281030102945
折りたたみ全長(mm)116012201200
折りたたみ全幅(mm)455590545
折りたたみ全高(mm)550600510
折りたたみ3辺合計(mm)216524102255
最大積載重量(kg)120120120
駆動方式後輪ブラシレス前輪駆動
バッテリー電圧(V)3646.836
バッテリー容量(Ah)13109
バッテリー着脱不可不可
バッテリー平均充電時間(h)4.564.5
最高速度車道(km/h)2018.520
最高速度歩道(km/h)666
登坂角度(度)1515
走行モード歩道モード(6km/h)、車道モード(20km/h)車道モード、歩道モード低速モード, 高速モード
フレーム素材マグネシウムアルミニウム合金
カラー1色
タイヤサイズ(inch)101010
タイヤ種類フォームタイヤ(パンクレス)自己修復機能材料タイヤ空気入りタイヤ
ブレーキ前輪ドラムブレーキディスクブレーキ電子ブレーキ+ディスクブレーキ
ブレーキ後輪ドラムブレーキディスクブレーキディスクブレーキ
サスペンション前輪ありあり
サスペンション後輪ありあり
防水防塵等級IPX7IP66IPX6
折りたたみ機構ありありあり
サドル(椅子)なしなしオプション
カゴ
バックミラーありなしなし
防犯装備カードキー
アプリ連携
保証期間バッテリー、モーター、ブレーキ、フレームは1年間。その他パーツは1年間パーツ代のみ負担
付属品充電アダプター、整備用工具(マルチツール)、販売証明書
確認番号004700660038
メーカーLIBERIDEAINOHOTHillStone
型式LBR-S1- CPRO-JPSAGA suvod608
公式サイトなどhttps://liberide.jp/products/liberide-city-prohttps://ainohot.co.jp/products/ainohot-saga-suv?srsltid=AfmBOoohZagu3HLG48tX4OhwEx2_W_L4iWix8J9FBkvPFP6PnThXE8KJhttps://www.yokaro.shop/view/item/000000002860
購入先楽天市場で見るメルカリで見る楽天市場で見るYahoo!ショッピングで見るメルカリで見る

【IPX7】豪雨でも走行可能!? 最強防水モデル「LIBERIDE CITY‐PRO」

雨天時の利用を最優先に考えるなら、「LIBERIDE CITY‐PRO」が現状最強の選択肢です。特定原付の中で唯一(2025年5月時点)IPX7等級の防水性能を誇り、メーカー公式サイトでは「豪雨の中でも走行可能」と謳われています。IPX7は「一時的な水没」にも耐えるレベルであり、突然のゲリラ豪雨や深い水たまりなども、他のモデルとは比較にならないほどの安心感があります。

モーターやバッテリーだけでなく、車体全体の防水設計に力が入れられており、天候に左右されず毎日使いたいユーザーにとって非常に心強い一台です。価格は安くありませんが、その絶対的な安心感と性能は、日々の通勤・通学の頼れる相棒として十分な価値があります。

  • こんな人におすすめ
  • とにかく防水性能を最重視する人
  • ゲリラ豪雨など、厳しい天候でも使う可能性がある人
  • 故障リスクを極限まで減らしたい人

【IP66】高い防水性と走破性「AINOHOT SAGA suv」

「AINOHOT SAGA suv」は、IP66という非常に高い防水性能を備えたモデルです。IPX6は「あらゆる方向からの強い噴流水」に耐えるレベルで、台風のような暴風雨でなければ、ほとんどの雨に対応可能です。さらに、このモデルは前後サスペンションと10インチの自己修復機能付きタイヤを装備しており、雨で荒れた路面でも安定した走行が期待できます。

500Wのパワフルなモーターは坂道にも強く、防水性能だけでなく、走行性能にもこだわりたいユーザーに最適な一台です。航続距離も47.5kmと長く、雨の日の通勤から休日のちょっとした遠出まで、幅広く活躍してくれるでしょう。

  • こんな人におすすめ
  • 高い防水性能と、快適な乗り心地を両立したい人
  • 坂道や多少の悪路を走行する機会がある人
  • デザイン性と走行性能にも妥協したくない人

【IPX6】コスパで選ぶなら「Hill Stone od608」

「高い防水性能は欲しいけど、価格は抑えたい」という方には「Hill Stone od608」がおすすめです。IPX6等級のしっかりとした防水性能を備えながら、比較的リーズナブルな価格帯が魅力です。通常の雨であれば十分対応できる性能を持っており、コストパフォーマンスは非常に高いと言えます。

500Wのモーターを搭載し、基本的な走行性能も確保されています。日常使いで、たまに雨に降られても大丈夫なように備えておきたい、という方にぴったりのバランスの取れた一台です。ただし、IPX6であっても過信は禁物。メーカーの指示に従い、適切な使用を心がけることが大切です。

  • こんな人におすすめ
  • コストを抑えつつ、しっかりとした防水性能が欲しい人
  • 初めての特定原付で、雨対策もしておきたい人
  • 日常的な利用で、コスパを重視する人

雨の日でも安全に乗るための完全対策ガイド

出かける前のチェックリスト

  • 天気予報の確認: 豪雨や強風が予想される場合は、迷わず他の交通手段を選びましょう。
  • 機体の防水性能を再確認: 自分の乗るモデルのIP等級を把握し、耐えられる雨のレベルを理解しておきましょう。
  • 安全装備の着用: ヘルメットはもちろん、視認性の高い明るい色のレインウェアや反射材を身につけ、自分の存在をアピールしましょう。

速度を落として慎重に!雨天時の運転テクニック

雨の日は、晴天時と同じ感覚で運転してはいけません。以下の点を常に心がけてください。

  • 速度は控えめに: いつもより速度を落とし、晴天時の半分くらいのスピードで走るくらいの気持ちでいましょう。
  • 急操作は厳禁: 「急発進・急ブレーキ・急ハンドル」はスリップの元です。すべての操作を緩やかに行いましょう。
  • 十分な車間距離: ブレーキが効きにくくなることを想定し、前の車両とは普段の倍以上の車間距離を保ちましょう。
  • 危険な路面を避ける: マンホール、白線、落ち葉、工事現場の鉄板などは特に滑りやすいので、避けて通りましょう。

あると便利!電動キックボード用雨対策グッズ

防水モデルを選ぶことに加え、便利なグッズを活用することで、雨の日の快適性と安全性がさらに向上します。

  • 保管用防水カバー: 屋外で保管する場合、雨だけでなく埃や紫外線からも車体を保護してくれます。必須アイテムと言えるでしょう。
  • ヘルメット用レインカバー: ヘルメットの通気口からの雨の侵入を防ぎ、視界の確保にも役立ちます。
  • 防水シューズカバー: 靴や足元が濡れる不快感を軽減してくれます。

防水モデルでも必須!雨天走行後のメンテナンス方法

長持ちの秘訣!基本の3ステップ(拭き取り・乾燥・点検)

いくら防水性能が高いモデルでも、雨天走行後はメンテナンスが不可欠です。これを怠ると、サビや腐食、故障の原因となります。

  • 1. 水分を拭き取る: 走行後は、乾いた布で車体全体の水分を丁寧に拭き取ります。特に充電ポートのキャップ周り、ディスプレイ、スイッチ類、ブレーキ部分は念入りに行いましょう。
  • 2. しっかり乾燥させる: 風通しの良い場所で自然乾燥させます。すぐにカバーをかけたり、湿気の多い場所に保管したりするのは避けましょう。
  • 3. 定期的な点検: ブレーキの効きやタイヤの状態など、日常的な点検も忘れずに行いましょう。

これはNG!やってはいけないメンテナンス

良かれと思ってやったことが、逆に故障を招くこともあります。以下の行為は避けましょう。

  • 高圧洗浄機の使用: 水圧で内部のシールが破損し、電子部品に水が浸入する恐れがあります。
  • 濡れたままでの充電: 充電ポートが濡れた状態で充電すると、ショートや感電の危険があり非常に危険です。完全に乾いたことを確認してから充電してください。

電動キックボードの雨に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 電動キックボードは少し濡れるだけでも壊れますか?

A. モデルの防水性能によります。IPX4程度の生活防水モデルであれば、小雨や水はね程度ですぐに壊れる可能性は低いですが、積極的な雨天走行は避けるべきです。防水性能が明記されていないモデルは、わずかな水濡れでも故障につながるリスクがあります。

Q2. LUUP(ループ)は雨の日に使えますか?

A. LUUPなどのシェアリングサービスでは、安全上の理由から雨天時や悪天候が予想される場合に、サービスを一時的に停止することがあります。利用前にアプリで運営状況を確認することが重要です。

Q3. 防水スプレーをかければ雨でも乗れますか?

A. 衣類用の防水スプレーなどを車体にかけるのは推奨されません。電子部品の隙間などを完全に保護することはできず、気休め程度にしかなりません。また、素材によっては変色や劣化の原因になる可能性もあります。防水性能は、あくまで車体本来の設計に依存します。

まとめ:雨のリスクを理解し、最適な一台と対策で安全な移動を

電動キックボードの雨天利用は、故障やスリップ事故などのリスクを伴うため、基本的には推奨されません。しかし、IPX6以上の高い防水性能を備えたモデルを選び、適切な安全対策とメンテナンスを行えば、雨の日でも便利な移動手段として活用できる可能性が広がります。

今回ご紹介した3モデルは、それぞれ異なる特徴を持ちながらも、雨に対して高い安心感を提供してくれます。

  • 絶対的な防水性能を求めるなら: LIBERIDE CITY‐PRO (IPX7)
  • 防水性と走破性の両立なら: AINOHOT SAGA suv (IP66)
  • コストパフォーマンス重視なら: Hill Stone od608 (IPX6)

ご自身の利用シーンや予算、そしてどれくらいの雨天対応を求めるかをじっくり考え、最適な一台を見つけてください。そして、雨の日でも交通ルールを守り、安全第一で快適な電動キックボードライフを送りましょう。

特定小型原動機付自転車についての外部リンク

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