
「特定原付に乗りたいけど、家の周りに坂が多くて登れるか心配…」
「通勤用の特定原付、どうせならパワーに余裕があるモデルが欲しい!」
特定原付は手軽な移動手段として非常に便利ですが、モデルによってはパワー不足を感じやすいのも事実です。特に通勤ルートに急な坂道があると、失速してしまいストレスを感じることも少なくありません。
その悩みを解決する答えが、特定原付の法律上の上限である「定格出力600W」のモーターを搭載したモデルです。このクラスのモデルは、まさに坂道走行のためにあると言っても過言ではありません。
しかし、2025年現在、この最強クラスである定格600Wモデルは市場にわずか4機種しか存在しません。
この記事では、その希少な全4機種を徹底的に比較・解説します。なぜ600Wが坂道に強いのか、各モデルの強みは何か、この記事を読めば、あなたの坂道への不安を解消する最強の一台が必ず見つかります。
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目次
【結論】坂道に強い特定原付はこれ!
- とにかく急坂に強いモデルが欲しいなら:最大出力1000Wを誇る「EVEREST XING EX-15PRO」がおすすめ。
- デザインと安定性の両立を求めるなら:洗練されたデザインと優れた足回りの「MTM RiSE M-1S」が魅力的。
- 究極の安定感を求めるなら:唯一の4輪モデル「ELEMOs4 REBORN E4MR」一択。
この記事の要点
- 坂道に強い特定原付は法律上限の定格出力600Wモデルが最適。
- 2025年現在、定格600Wモデルは市場にわずか4機種のみ。
- 登坂性能は「定格出力」だけでなく、瞬発力を示す「最大出力」も重要。
- 全4機種の特徴を比較し、利用シーンに合った最強の一台を選ぶことができる。
なぜ坂道には「定格出力600W」の特定原付が最強なのか
特定原付のスペックを見比べる上で、特に坂道性能を重視するなら絶対に知っておきたいのが「定格出力」と「最大出力」の違いです。この2つの数値を理解することが、後悔しないモデル選びの鍵となります。
特定原付のパワーを示す「定格出力」と「最大出力」
特定原付のモーター性能は、主に2つの指標で示されます。
- 定格出力: モーターが継続的に安定して出し続けられる力のこと。これが特定原付の基本的な地力となり、法律で600W(0.6kW)以下と定められています。
- 最大出力(ピーク出力): 坂道や発進時に瞬間的に出せる最大の力のこと。この数値が大きいほど、急な坂道でも失速しにくく、パワフルな加速が可能です。
例えるなら、定格出力は「長距離走のペース」、最大出力は「ラストスパートの瞬発力」です。日常的な走行の安定性は定格出力が、そして坂道をグイッと登る力は最大出力が大きく関わってきます。
法律上限のパワーがもたらす「余裕」
定格出力600Wというのは、特定原付として認められている中で最もパワフルなクラスを意味します。一般的な350Wや500Wのモデルと比較して、モーターの基本性能が格段に高いため、坂道での走行安定性が全く違います。
坂道の途中で失速する不安が軽減されるだけでなく、平地での加速もスムーズになるため、交通の流れに乗りやすくなります。この「パワーの余裕」が、日々の移動における快適性と精神的な安心感に直結するのです。
特定原付の交通ルールに関する最新情報は、必ず公式サイトで確認してください。
【2025年最新】特定原付 定格600W 全4機種 徹底比較
お待たせしました。現在、日本国内で購入可能な定格出力600Wの特定原付、その全4機種をご紹介します。それぞれの個性と強みを比較し、あなたのライフスタイルに最適な一台を見つけましょう。
MTM RiSE M-1S:デザインと走行性能を両立したスタイリッシュモデル
「MTM RiSE M-1S」は、シンプルで洗練されたデザインが目を引く一台です。定格600Wのパワフルなモーターに加え、前後輪にディスクブレーキとサスペンションを搭載しており、坂道での安定した制動力と快適な乗り心地を高いレベルで両立しています。
特に、路面からの衝撃をしっかり吸収するサスペンションは、荒れた路面や段差でも安定した走行をサポート。デザイン性も高いため、日々の移動をおしゃれに、そして快適にこなしたい方に最適なモデルです。
こんな人におすすめ
- デザイン性とパワーの両方を妥協したくない方
- 乗り心地やブレーキ性能など、足回りの安定性を重視する方
- 日々の通勤・通学をおしゃれで快適なものにしたい方
EVEREST XING EX-15 / EX-15PRO:圧倒的な最大出力で激坂を制覇
「EVEREST XING」シリーズの最大の特徴は、定格600Wモデルの中でも群を抜く最大出力の高さです。スタンダードモデルのEX-15ですら最大900W、上位モデルのEX-15PROに至っては最大1000Wもの圧倒的なパワーを瞬間的に発揮します。
このパワーは、他のモデルではためらうような急勾配の坂道でも、力強く駆け上がることを可能にします。まさに「走り」を徹底的に追求するユーザーのためのハイパワーモデルと言えるでしょう。PROモデルはバッテリー容量も強化されており、より長く、よりパワフルな走行を求める方におすすめです。
こんな人におすすめ
- とにかく坂道を登るパワーを最優先したい方
- 発進時の力強い加速感を求める方
- 長距離走行も視野に入れている方(PROモデル)
ELEMOs4 REBORN E4MR:究極の安定性を誇る唯一の4輪モデル

定格600Wモデルの中で唯一無二の存在が、この4輪モデル「ELEMOs4 REBORN」です。2輪の立ち乗りタイプに比べて、その安定性は圧倒的。停車時も自立するため、転倒のリスクを極限まで減らしたい方に最適な選択肢です。
600Wのパワフルなモーターと4輪構造が組み合わさることで、坂道でもふらつくことなく安定した走行を実現します。立ち乗りに不安がある方や、シニア世代の方でも安心して乗れる、まさに次世代のパーソナルモビリティです。
こんな人におすすめ
- とにかく安定性を最優先し、転倒リスクを避けたい方
- 立ち乗りタイプの運転に不安を感じる方
- シニア世代の新しい移動手段として検討している方
定格出力600W 全4機種 スペック比較表
| MTM RiSE M-1S | EVEREST XING EX-15 | EVEREST XING EX-15PRO | ELEMOs4 REBORN E4MR | |
|---|---|---|---|---|
| 画像 | ||||
| 価格 | 258,000円 | 118,800円 | 151,800円 | 348,000円 |
| 実売価格 | 198,000円 | 89,000円 | 113,800円 | 348,000円 |
| 歩道モード | あり | あり | あり | あり |
| 平均航続距離(km) | 45 | 35 | 50 | 40 |
| 重量(kg) | 22.3 | 21 | 23 | 53 |
| 定格出力(W) | 600 | 600 | 600 | 600 |
| 最大出力(W) | 900 | 1000 | ||
| タイプ | キックボード | キックボード | キックボード | 4輪 |
| 全長(mm) | 1200 | 1200 | 1200 | 1150 |
| 全幅(mm) | 570 | 580 | 580 | 590 |
| 全高(mm) | 1200 | 1200 | 1200 | 1100 |
| 3辺合計(mm) | 2970 | 2980 | 2980 | 2840 |
| 折りたたみ全長(mm) | 1200 | 1200 | ||
| 折りたたみ全幅(mm) | 580 | 580 | ||
| 折りたたみ全高(mm) | 520 | 520 | ||
| 折りたたみ3辺合計(mm) | 2300 | 2300 | ||
| 最大積載重量(kg) | 120 | 120 | 120 | 120 |
| 駆動方式 | 後輪駆動 | |||
| バッテリー電圧(V) | 48 | 37 | 48 | 48 |
| バッテリー容量(Ah) | 13 | 10.2 | 15 | 20 |
| バッテリー着脱 | ||||
| バッテリー平均充電時間(h) | 8 | 5.5 | 8 | 6 |
| 最高速度車道(km/h) | 20 | 20 | 20 | 20 |
| 最高速度歩道(km/h) | 6 | 6 | 6 | 6 |
| 登坂角度(度) | 15 | 15 | 25.2 | 8.53 |
| 走行モード | 車道モード、歩道モード | 2モード設定可能(6 km/h, 20 km/h) | 2モード設定可能(6 km/h, 20 km/h) | 車道・歩道走行可 |
| フレーム素材 | アルミニウム合金 | アルミニウム合金 | ||
| カラー | ブラック,イエロー,シルバー | スレートブラック、ピークシルバー | スレートブラック、エベレストホワイト | ブラックシルバー |
| タイヤサイズ(inch) | 10 | 8.5 | 10 | 11 |
| タイヤ種類 | 空気入りゴムタイヤ | ノーパンクタイヤ | ノーパンクタイヤ | |
| ブレーキ前輪 | ディスクレバー方式 | ドラムブレーキ | ドラムブレーキ | ディスク |
| ブレーキ後輪 | ディスクレバー方式 | ディスク+電動ブレーキ | ディスク+電動ブレーキ | ドラムブレーキ |
| サスペンション前輪 | PUアブソーバ方式 | あり | あり | あり |
| サスペンション後輪 | PUアブソーバ方式 | あり | あり | あり |
| 防水防塵等級 | IPX5 | IPX5 | IP56 | |
| 折りたたみ機構 | あり | あり | あり | なし |
| サドル(椅子) | オプション | オプション | オプション | あり |
| カゴ | オプション | オプション | オプション | |
| バックミラー | なし | なし | なし | あり |
| 防犯装備 | digital lock, password | |||
| アプリ連携 | あり | あり | ||
| 保証期間 | 1年 | 1年 | 1年 | 1年 |
| 付属品 | ACアダプター | 充電器一式:ACアダプター×1/ACコード×1/組み立て用部品・簡易工具×1/取扱説明書×1 | 充電器一式:ACアダプター×1/ACコード×1/組み立て用部品・簡易工具×1/取扱説明書×1 | |
| 確認番号 | 0083 | 0105 | 0106 | 0133 |
| メーカー | MTM japan | 株式会社 Acalie | EVEREST XING | ELEMOs 合同会社 |
| 型式 | M-1S | EX-15 | EX-15PRO | E4MR |
| 公式サイトなど | https://camp-fire.jp/projects/727303/view | https://everestxing.jp/ex15.html https://item.rakuten.co.jp/acalie/everest-xing-ex15/?scid=af_pc_etc&sc2id=af_101_0_0&rafcid=wsc_i_is_1009141557891105247 | https://everestxing.jp/ex15pro.html | https://elemos.jp/elemos4-reboen/ |
| 購入先 | 楽天市場で見るYahoo!ショッピングで見るメルカリで見る | 楽天市場で見るYahoo!ショッピングで見る公式ショップで見るメルカリで見る | 楽天市場で見るYahoo!ショッピングで見る公式ショップで見るメルカリで見る |
【参考】最大出力がパワフルな特定原付モデルリスト
「定格出力は600W未満でも、坂道に強いモデルが知りたい」という方のために、最大出力が600Wを超えるパワフルなモデルをリストアップしました。こちらもぜひ参考にしてみてください。
| モデル名 | 定格出力 | 最大出力 |
|---|---|---|
| YADEA KS6 PRO | 500W | 800W |
| KINTONE KICK O | 500W | 750W |
| Pure Advance+ | 500W | 900W |
| Pure Advance Flex | 500W | 900W |
| EVEREST XING EX-15CITY | 500W | 1100W |
| SAVEWO DASH F | 350W | 700W |
| ENNE T350 Pro | 350W | 700W |
| OKAI ES410 | 350W | 700W |
| Pure Air4 | 350W | 710W |
| X11 電動スクーター | 450W | 850W |
特定原付の坂道に関するよくある質問(FAQ)
Q1. そもそも特定原付は坂道を登れますか?
はい、登れます。ただし、その性能はモデルのモーター出力に大きく依存します。一般的な350Wクラスのモデルでは緩やかな坂が限界な場合もありますが、この記事で紹介している定格600Wクラスのモデルであれば、多くの生活道路の坂道で余裕を持った走行が可能です。
Q2. 500Wモデルと600Wモデルでは、坂道性能にどれくらい差がありますか?
大きな差があります。定格出力500Wもパワフルなクラスですが、600Wは法律上の上限値であり、基本的なモーター性能が一段階上です。特に、長くて勾配のある坂道を持続的に登る際の安定性や、失速しにくさに明確な違いが現れます。坂道での走行頻度が高い方は、600Wモデルを選ぶと後悔が少ないでしょう。
Q3. 坂道を走行する際に気をつけることはありますか?
上り坂ではバッテリーの消費が激しくなるため、出発前にバッテリー残量が十分にあるか確認することが重要です。また、下り坂ではスピードが出やすくなるため、ブレーキをこまめに使って安全な速度を保ってください。特に、ブレーキ性能が高いディスクブレーキ搭載モデルは、下り坂での安心感が大きいです。
まとめ:坂道を快適に!最強の特定原付600Wモデルで新しい移動体験を
今回は、特定原付の中でも特にパワフルで、坂道に強い定格出力600Wの全4機種を徹底的にご紹介しました。
- 坂道に悩むなら「定格出力600W」が最適解:法律上限のパワーで、余裕のある走行を実現。
- 選択肢は希少な4モデルのみ:各モデルに明確な個性があり、自分に合った一台を選びやすい。
- 瞬発力は「最大出力」も要チェック:特に急勾配の坂を重視するなら、最大出力が高いモデルが有利。
- 重視するポイントで選ぶ:デザイン、最大パワー、安定性など、あなたのライフスタイルに合わせて選べます。
坂道でのパワー不足は、日々の移動における大きなストレスです。しかし、600Wというパワフルな選択肢があれば、これまで諦めていた場所へもスムーズにアクセスできるようになります。選択肢が限られているからこそ、どのモデルもメーカーが技術を注ぎ込んだ信頼性の高い一台です。
この記事を参考に、あなたの移動を劇的に変えるパワフルな相棒を見つけて、新しい景色を楽しみに出かけましょう。
特定小型原動機付自転車についての外部リンク
特定小型原動機付自転車について
- 特定小型原動機付自転車について(国土交通省)
- 特定小型原動機付自転車について(経済産業省)
- 保安基準に適合した電動キックボード等を購入・使用しましょう(国土交通省)
- 特定小型原動機付自転車ってなに?(PDF)(国土交通省)
- ルールを守って電動キックボードに乗ろう(PDF)(国土交通省)
- 電動キックボード等の概要説明リーフレット(PDF)(警視庁)
特定小型原動機付自転車の交通ルールについて
- 電動キックボードに関する交通ルールを確認しましょう!(政府広報オンライン)
- 電動キックボード等に法改正 乗るならルールを知ってから!(政府広報オンライン)
- 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警視庁)
- 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警察庁)



