
電動アシスト自転車を比較するときは、メーカー名やバッテリー容量だけで決めると失敗しやすくなります。通勤なら車体の軽さ、買い物ならまたぎやすさとカゴ、子乗せなら低重心とチャイルドシートの適合が重要です。
先に結論を出すと、通勤の軽快さはヤマハ PAS CRAIG PLUS、充電回数を減らしたい長距離通勤はブリヂストン TB1e、買い物はヤマハ PAS With DX、子乗せはパナソニック ギュット・クルームFが有力です。小柄な人やシニアにはブリヂストン ラクット、坂道で変速を細かく使いたい人にはヤマハ PAS Braceが候補になります。
用途別の結論
通勤・通学: PAS CRAIG PLUSは22.6kgで、700×38Cと15.8Ahを組み合わせた軽快なクロス系 長距離: TB1eは走りながらの自動充電を備え、エコモードの走行距離目安は200km 買い物: PAS With DXは24型・26型から選べ、15.8Ahと最大100kmの走行距離目安を確保 子乗せ: ギュット・クルームFは20インチ低重心で、前乗せ標準の幼児2人同乗対応 低床・シニア: ラクットは20・24・26インチを選べ、またぎやすさを優先しやすい 坂道: PAS Braceは内装8段変速で、坂の勾配に合わせてペダルの重さを調整しやすい
この記事で確認できることは次のとおりです。
- メーカー別のアシスト・保証・盗難補償の違い
- 通勤、買い物、子乗せ、シニア、坂道に合う車体の条件
- 14モデルの価格、重量、バッテリー、走行距離の目安
- 電動アシスト自転車の交通ルールと購入前の確認事項
※価格はメーカー希望小売価格(税込)を中心に記載しています。販売店価格、在庫、モデル年式によって変わるため、購入前に公式ページで確認してください。走行距離はメーカーの標準試験値であり、気温、坂道、荷物、走行モードなどで変わります。
※この記事には広告が含まれています。
電動アシスト自転車比較で先に決めること
電動アシスト自転車の比較は、スペックの大きい順に並べる作業ではありません。毎日の移動で困る場面を先に書き出すと、必要な車体が絞り込めます。
用途と走行距離
通勤・通学では片道の距離と坂の有無を確認します。片道10kmを毎日往復するなら、近距離の買い物向けより15Ah前後のバッテリーを搭載したモデルが扱いやすくなります。充電を職場や自宅で毎日できるなら、容量を抑えて軽さを優先する選び方もあります。
買い物では距離よりも、カゴに荷物を載せた状態での安定性が重要です。前後の荷台、両立スタンド、またぎやすいフレームを確認してください。子どもの送迎は、チャイルドシートを後付けできるかではなく、幼児2人同乗基準に適合する車体かを優先します。
バッテリー容量と走行距離の目安
今回の代表モデルは12.0〜16.0Ah相当が中心です。容量が大きいほど充電の間隔を空けやすい一方、バッテリーや車体が重くなる傾向があります。
たとえばPAS With DXは15.8Ahで、オートエコモードプラスの走行距離目安が100kmです。これは標準条件での値なので、坂道や子ども・荷物を載せる使い方では短くなります。カタログ値をそのまま自宅からの実走行距離と考えず、強いモードを使う場面を含めて選んでください。
車体重量と取り回し
21kg台のスポーツ系は、駐輪場や段差で動かしやすいのが強みです。ただし、買い物カゴや両立スタンドを備えたシティ車は27〜29kg台、チャイルドシート付きは30kg前後になります。重い車体は、乗車中の安定感と引き換えに、押し歩きや持ち上げで負担が増えます。
マンションの駐輪場へ持ち上げる人は、試乗時にスタンドを立てる動作まで確認しましょう。数字だけでなく、保管場所まで運ぶ経路を想定することが大切です。
フレーム、タイヤ、スタンド
700Cや27インチのクロス系は、舗装路を一定の速度で走る通勤に向きます。20インチの低重心車は、子どもを乗せたときの安定性と乗り降りのしやすさを優先できます。20・24インチの低床モデルは、小柄な人が足を着きやすい点がメリットです。
買い物用では、両立スタンドの立てやすさとカゴの容量も確認してください。荷物を載せると車体のふらつき方が変わるため、空車の試乗だけでは判断しにくい部分です。
アシストの特性と変速
電動アシスト自転車は、ペダルを踏む力をモーターが補助する乗り物です。アシストの力だけで選ばず、坂道で軽いギアへ落とせるか、平坦な道でペダルが軽すぎないかも見ます。
内装8段のPAS Braceは、坂道の勾配に応じて回転数を細かく合わせやすいモデルです。一方、内装3段のシティ車は操作が簡単で、買い物や短距離移動で迷いにくくなります。
保証、盗難補償、修理体制
電動アシスト自転車は、バッテリーやドライブユニットなど専用部品の修理が必要になる場合があります。購入価格だけでなく、近くに修理を相談できる販売店があるか、保証登録が必要か、盗難補償の条件は何かを確認してください。
ヤマハPASの保証・盗難保険は、対象部品の製品保証と3年間の盗難保険を案内しています。ブリヂストンも電動アシスト自転車の3年間盗難補償を用意していますが、いずれも登録や申請条件があります。パナソニックは製品保証やバッテリー保証などのサポートをモデル・購入条件と合わせて確認してください。
主要3メーカーの違い

大手3社はどれを選んでも電動アシスト自転車の基本性能を備えています。違いが出やすいのは、ラインアップの構成、車体の味付け、購入後の補償です。
パナソニックの特徴
パナソニックは、買い物向けのビビ、通学向けのティモ、子乗せのギュットを用途ごとに選びやすいメーカーです。ペダルを踏む力に合わせて補助する制御や、液晶スイッチ、押し歩きなど、日常の扱いやすさを重視したモデルが揃います。
日本製やBAAマークはモデルごとに確認が必要です。たとえばティモ・Aの公式仕様には、日本製とBAAの表示がありますが、すべての製品に同じ条件が当てはまるとは限りません。品質表示を重視する場合は、候補モデルの仕様ページまで確認してください。
向いている人: 子乗せ・買い物・通学を用途別に選びたい人 / 低床や押し歩き機能を優先する人 / BAAや国内生産の表示を確認して購入したい人
ヤマハの特徴
ヤマハはPASシリーズで、買い物、送迎、通学、スポーツ寄りの通勤まで幅広く選べます。PAS CRAIG PLUSやPAS VIENTA5のようなクロス系から、PAS With DXやPAS SION-Uの低床モデルまで、体格と走り方に合わせやすいのが強みです。
PASは、製品保証や3年間の盗難保険を用意しています。保証登録の有無や対象部品は購入時期・車種で確認が必要なので、販売店で手続きを確認してください。
向いている人: PASの用途別ラインアップから選びたい人 / 坂道で力強いアシストを使いたい人 / 保証と盗難保険をまとめて確認したい人
ブリヂストンの特徴
ブリヂストンは、TB1eやフロンティアデラックスなどで、両輪駆動と走りながらの自動充電を打ち出しています。標準条件の走行距離目安が長く、充電器を持ち運べない通勤や長距離走行で比較しやすいメーカーです。
電動アシスト車は3年間の盗難補償の対象と案内されています。購入者登録と防犯登録が必要で、盗難時には負担金やキーの提出など条件があるため、補償を価格だけで判断しないでください。
向いている人: 充電頻度を減らしたい人 / 駅前や屋外に駐輪する時間が長い人 / ベルトドライブや耐久性も比較したい人
メーカー比較表
| 比較軸 | パナソニック | ヤマハ | ブリヂストン |
|---|---|---|---|
| ラインアップの特徴 | ビビ、ティモ、ギュットなど用途別に選びやすい | PASで日常車からクロス系まで展開 | シティ車、子乗せ、通勤クロスを幅広く展開 |
| 代表的な強み | 日常装備、低床、押し歩き、子乗せ | アシスト感、変速、保証・盗難保険 | 両輪駆動、回生・自動充電、盗難補償 |
| 代表モデルの走行距離目安 | ティモ・A:約107km、ビビ・EX:約107km | PAS CRAIG PLUS:124km | TB1e・フロンティアデラックス:200km |
| 価格の目安 | 15万〜19万円台 | 14万〜19万円台 | 17万〜19万円台 |
| 先に確認したい点 | モデルごとの日本製・BAA・子乗せ条件 | 保証登録、適応身長、走行モード | 年式、型番、盗難補償登録、車体重量 |
走行距離は同じメーカーでも車体・モードで変わります。例えばブリヂストンの200kmは、エコモードと自動充電を含む標準条件の数値です。坂道や荷物の多い日には、強いモードを使うため距離は短くなります。
用途別おすすめモデル

ここからは、通勤・買い物・子乗せ・低床・坂道の5用途に分けて紹介します。価格は各メーカーの公式ページで確認したメーカー希望小売価格(税込)です。
| ヤマハ PAS CRAIG PLUS | ブリヂストン TB1e | パナソニック ティモ・A | ヤマハ PAS With DX | パナソニック ビビ・EX | ブリヂストン フロンティアデラックス | パナソニック ギュット・クルームF | ブリヂストン ビッケ ポーラー | ヤマハ PAS kiss | ブリヂストン ラクット | パナソニック ビビ・L・押し歩き | ヤマハ PAS SION-U | ヤマハ PAS Brace | ヤマハ PAS VIENTA5 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 画像 | ||||||||||||||
| 価格 | 142,000円 | 175,000円 | 155,000円 | 153,000円 | 176,000円 | 169,000円 | 189,000円 | 191,800円 | 191,000円 | 175,000円 | 241,000円 | 156,000円 | 194,700円 | 181,500円 |
| 実売価格 | 119,800円 | 144,760円 | 129,480円 | 124,100円 | 153,780円 | 139,029円 | 144,800円 | 191,800円 | 146,700円 | 146,080円 | 138,888円 | 128,800円 | 175,000円 | 87,800円 |
| メーカー | ヤマハ | ブリヂストン | パナソニック | ヤマハ | パナソニック | ブリヂストン | パナソニック | ブリヂストン | ヤマハ | ブリヂストン | パナソニック | ヤマハ | ヤマハ | ヤマハ |
| カテゴリ | クロスバイク | クロスバイク | シティサイクル | シティサイクル | シティサイクル | 子ども乗せ | 子ども乗せ | 子ども乗せ | 低床 | 低床 | 低床 | クロスバイク | クロスバイク | |
| 子乗せ | 対象外 | 不可 | 対象外 | 対象外 | 対象外 | 対象外 | 幼児2人同乗対応 | 幼児2人同乗対応 | 幼児2人同乗対応 | 対象外 | 対象外 | 対象外 | 対象外 | 対象外 |
| 乗車人数 | 大人1人 | 大人1人 | 大人1人 | 大人1人 | 大人1人 | 大人1人 | 大人1人+幼児2人 | 大人1人+幼児2人 | 大人1人+幼児2人 | 大人1人 | 大人1人 | 大人1人 | 大人1人 | 大人1人 |
| タイヤ | 700×38C | 27インチ | 26×1.75 HE | 26×1 1/2WO / 24×1 1/2WO | 24×1 1/2 WO / 26×1 1/2 WO | 26×1-1/2WO / 24×1-1/2WO | 20×2.125HE | 前: 20×1.95HE / 後: 20×2.125HE | 20×2.125HE | 26×1-1/2WO / 24×1.75HE / 20×1.75HE | 26×1 3/8 WO | 20×1.95HE / 24×1.75HE | 26×1.50HE | 26×1.50HE |
| 適応身長 | 156cm以上 | 150cm以上 | 141cm以上 | 26型: 145cm以上 / 24型: 141cm以上 | 24型: 138cm以上 / 26型: 141cm以上 | 26型: 140cm以上 / 24型: 136cm以上 | 142cm以上 | 138cm以上 | 142cm以上 | 26型: 139cm以上 / 24型: 130cm以上 / 20型: 128cm以上 | 140cm以上 | 20型: 133cm以上 / 24型: 135cm以上 | 156cm以上 | 149cm以上 |
| 重量 | 22.6kg | 22.5kg | 26.6kg | 26型: 27.9kg / 24型: 27.3kg | 24型: 28.2kg / 26型: 28.6kg | 26型: 26.9kg / 24型: 26.0kg | 30.1kg | 30.8kg | 31.1kg | 26型: 28.3kg / 24型: 26.8kg / 20型: 25.4kg | 24.0kg | 20型: 21.8kg / 24型: 22.8kg | 22.6kg | 21.2kg |
| バッテリー | 15.8Ah | 14.3Ah | 16.0Ah | 15.8Ah | 16.0Ah | 14.3Ah相当 | 16.0Ah | 15.4Ah | 15.8Ah | 14.3Ah相当 | 12.0Ah | 15.8Ah | 15.8Ah | 15.8Ah |
| 航続距離 | 強モード: 64km / スマートパワーモード: 71km / オートエコモードプラス: 124km | 約62km / 約105km / 約200km | 約59km / 約70km / 約107km | 強モード: 62km / スマートパワーモード: 68km / オートエコモードプラス: 100km | 約59km | パワーモード: 62km / オートモード: 105km / エコモード: 200km | 約50km / 約60km / 約86km | 強モード: 56km / 標準モード: 63km / オートエコモードプラス: 78km | 強モード: 51km / スマートパワーモード: 58km / オートエコモードプラス: 77km | 26型 パワーモード: 62km / 20・24型 強モード: 65km / 26型 オートモード: 105km / 26型 エコモード: 200km / 20・24型 弱モード: 110km | 約46km / 約54km / 約83km | 強モード: 20型 59km / 24型 63km / 弱モード: 20型 91km / 24型 98km | 強モード: 64km / スマートパワーモード: 70km / オートエコモードプラス: 93km | 強モード: 58km / スマートパワーモード: 66km / オートエコモードプラス: 95km |
| 充電時間 | 約4.5時間 | 約4.1時間 | 約5.0時間 | 約4.5時間 | 約5.0時間 | 約4時間10分 | 約5.0時間 | 約4時間00分 | 約4.5時間 | 約4時間10分 | 約4.0時間 | 約4.5時間 | 約4.5時間 | 約4.5時間 |
| 主リンク・購入先 | 楽天市場で見る | 楽天市場で見る | 楽天市場で見る | 楽天市場で見る | 楽天市場で見る | 楽天市場で見る | 楽天市場で見る | 楽天市場で見る | 楽天市場で見る | 楽天市場で見る | 楽天市場で見る | 楽天市場で見る | 楽天市場で見る | Yahoo!ショッピングで見る |
通勤・通学向け
通勤では、毎日の距離、坂道、駐輪場での取り回しを優先します。前傾姿勢が苦手な人や荷物が多い人は、クロス系だけでなく通学・シティ系も比較してください。
ヤマハ PAS CRAIG PLUS
メーカー希望小売価格: 142,000円(税込)/重量: 22.6kg/バッテリー: 15.8Ah/走行距離目安: 124km(オートエコモードプラス)
700×38Cのタイヤと内装3段変速を備えた通勤クロスです。15.8Ahのバッテリーで、片道10km程度の通勤なら充電間隔を空けやすくなります。22.6kgなので、シティ車や子乗せ車より駐輪場で動かしやすいのも利点です。
一方で、内装3段は本格的なスポーツ走行ほどの変速幅はありません。購入者レビューではサドルやグリップの好みが分かれるため、長時間通勤に使う人は試乗で接触部品の感触を確かめてください。
ブリヂストン TB1e
メーカー希望小売価格: 175,000円(税込)/重量: 22.5kg/バッテリー: 14.3Ah相当/走行距離目安: 200km(エコモード)
27インチ、外装7段の電動クロスバイクです。走りながら自動充電する仕組みがあり、エコモードの走行距離目安は200km。充電器を職場へ持って行きたくない人や、週の走行距離が長い人と相性が良いモデルです。
この数値は標準条件での目安であり、実際の距離を保証するものではありません。クロス系の前傾姿勢は買い物車より荷物を載せにくく、チャイルドシートも装着できないため、通勤専用に近い使い方で選んでください。サドルの硬さが気になるというレビューもあるため、長時間乗る人は試乗や交換費用も考慮します。
パナソニック ティモ・A
メーカー希望小売価格: 155,000円(税込)/重量: 26.6kg/バッテリー: 16.0Ah/走行距離目安: 約107km(ロング)
26インチのフレームにバスケットと両立スタンドを備えた、通学・通勤向けの実用車です。適応身長の目安は141cm以上で、小柄な人も候補に入れやすくなっています。前用または後用のチャイルドシートを追加できますが、前後同時ではなく幼児1人同乗の設計です。
26.6kgとクロス系より重いものの、荷物を積んで毎日使うなら安定性と装備が生きます。子ども2人を乗せる予定がある場合は、最初からギュットなどの幼児2人同乗対応車を選んでください。
買い物・日常使い向け
買い物用は、またぎやすさ、前カゴ、スタンド、鍵の扱いやすさを優先します。24型は足を着きやすく、26型は段差を越えたときの走りやすさを確保しやすい傾向があります。
ヤマハ PAS With DX
メーカー希望小売価格: 153,000円(税込)/重量: 27.9kg(26型)・27.3kg(24型)/バッテリー: 15.8Ah/走行距離目安: 100km(オートエコモードプラス)
24型と26型から選べるシティモデルです。24型は適応身長の目安が141cm以上、26型は145cm以上で、体格に合わせて選びやすくなっています。前カゴ、両立スタンド、内装3段を備え、毎日の買い物を一台でこなしやすい構成です。
27kg台のため、階段や立体駐輪場で持ち上げる用途には向きません。子乗せには対応していないので、送迎をするならチャイルドシート対応モデルを優先してください。
パナソニック ビビ・EX
メーカー希望小売価格: 176,000円(税込)/重量: 28.2kg(24型)・28.6kg(26型)/バッテリー: 16.0Ah/走行距離目安: 約107km(ロング)
24型・26型の両方を選べる、装備重視のシティ車です。16.0Ahのバッテリーに加え、バスケット、両立スタンド、内装3段を備えています。パワーモード約59kmからロング約107kmまで差があるため、坂道だけ強いモードを使いたい人にも合わせやすいモデルです。
車体は28kg台で、価格も17万円台です。軽さよりも装備、キーレス解錠などの使い勝手を優先する人に向いています。チャイルドシートは幼児1人同乗の条件を確認し、2人同乗には使わないでください。
ブリヂストン フロンティアデラックス
メーカー希望小売価格: 169,000円(税込)/重量: 26.9kg(26型)・26.0kg(24型)/バッテリー: 14.3Ah相当/走行距離目安: 200km(エコモード)
両輪駆動と走りながらの自動充電を採用した買い物向けモデルです。エコモードの走行距離目安は200kmで、駅前駐輪や日常の充電回数を減らしたい人に有利です。ベルトドライブはチェーンの注油や外れが気になる人にもメリットがあります。
24型・26型のどちらも車体は26kg台です。前後の荷物を多く載せる場合は、カゴの大きさと積載条件を確認してください。3年間の盗難補償は登録が前提なので、購入店で手続きを済ませます。
子乗せ向け
子乗せは、車体重量よりも低重心、チャイルドシートの位置、幼児2人同乗基準への適合を優先します。前乗せは子どもの様子を確認しやすく、後ろ乗せはハンドル操作と前方視界を確保しやすいのが特徴です。年齢や身長の条件はシートごとに異なるため、車体と一緒に確認してください。
パナソニック ギュット・クルームF
メーカー希望小売価格: 189,000円(税込)/重量: 30.1kg/バッテリー: 16.0Ah/走行距離目安: 約86km(ロング)
20インチの低重心フレームに前乗せチャイルドシートを標準装備したモデルです。幼児2人同乗基準に対応し、16.0Ahのバッテリーで送迎と買い物をまとめやすくなっています。フロントシートがハンドル周辺にあるため、子どもの様子を確認しながら走りたい人に向きます。
30.1kgあるので、駐輪場での押し歩きや段差では重さを感じます。子どもが成長した後に後ろ乗せへ切り替えるか、バスケットを使うかも購入前に決めておくと、長く使いやすくなります。
ブリヂストン ビッケ ポーラー
メーカー希望小売価格: 191,800円(税込)/重量: 30.8kg/バッテリー: 15.4Ah/走行距離目安: 78km(オートエコモードプラス)
20インチの低重心車で、前乗せシートを標準装備しています。公式の適正身長の目安は138cm以上、3人乗り時は147cm以上です。子ども2人を乗せるには専用チャイルドシートが必要なので、「幼児2人同乗対応」という表現だけで判断せず、構成部品まで確認してください。
30.8kgと重く、長距離の軽快さより送迎時の安定性を優先するモデルです。ブリヂストンの3年間盗難補償を使う場合は、購入者登録、防犯登録などの条件を確認します。
ヤマハ PAS kiss
メーカー希望小売価格: 191,000円(税込)/重量: 31.2kg/バッテリー: 15.8Ah/走行距離目安: 77km(オートエコモードプラス)
20インチの前乗せモデルで、幼児2人同乗に対応しています。適応身長の目安は142cm以上ですが、子ども2人同乗時は145cm以上です。前乗せで子どもの乗り降りやベルト装着を確認しやすく、保育園の送迎を中心に使う人に候補になります。
31.2kgと今回の掲載モデルでも重い部類です。自宅から道路までに段差がある場合は、実際に押し歩きしてから決めてください。子どもの成長後に後ろ乗せへ変更する可能性も販売店で相談しておきます。
子乗せモデルをメーカー別に詳しく比較するなら、ギュットシリーズのモデル比較も確認できます。
シニア・乗り降りしやすさ重視向け
低床モデルは、サドルにまたがる動作と足を着く動作を小さくしやすい車体です。走行中の安定感は体格や路面で変わるため、購入時は試乗し、停止・発進・押し歩きまで確認してください。
ブリヂストン ラクット
メーカー希望小売価格: 176,800円(税込)/重量: 25.1kg(20型)・26.5kg(24型)・28.0kg(26型)/バッテリー: 13.2Ah相当
20・24インチはまたぎやすさと取り回しを優先し、26インチは長距離走行を重視した設計です。2026年モデルの走行距離目安は、20・24インチが弱モード110km、26インチがエコモード200km。適応身長の目安は20型128cm以上、24型130cm以上、26型139cm以上です。
2026年9月時点の公式ページでは、20・24型と26型で型番や重量が更新されています。旧年式の価格・型番を掲載する販売店もあるため、注文時は年式と型式をそろえて確認してください。3年間の盗難補償やベルトドライブを重視する人には有力ですが、25kg以上あるため「軽量車」として選ぶモデルではありません。
パナソニック ビビ・L・押し歩き
メーカー希望小売価格: 157,000円(税込)/重量: 24.0kg/バッテリー: 12.0Ah/走行距離目安: 約83km(ロング)
押し歩きモードを搭載した26インチのシティ車です。駐輪場のスロープや、自転車を降りて移動する場面でモーターの補助を使えます。24.0kgと子乗せ車より扱いやすく、買い物カゴや両立スタンドも備えています。
20インチや24インチではなく26インチのみなので、足着きと取り回しを最優先する人はラクットやPAS SION-Uも比較してください。チャイルドシートは幼児1人同乗の条件を確認し、2人同乗には使わないようにします。
ヤマハ PAS SION-U
メーカー希望小売価格: 156,000円(税込)/重量: 21.8kg(20型)・22.8kg(24型)/バッテリー: 15.8Ah/走行距離目安: 91km(20型・弱)・98km(24型・弱)
20型と24型の低床モデルで、適応身長の目安は133cm以上と135cm以上です。低床車のなかでは21〜22kg台と扱いやすく、シニアや小柄な人が大人1人で街乗りする用途に向きます。24型は20型より段差を越えやすく、20型は足を着きやすいという違いで選べます。
チャイルドシートには対応していないため、子どもの送迎を兼ねる用途には選ばないでください。坂道では変速とアシストモードを合わせ、下り坂では速度を出しすぎないことも大切です。
低床車の候補を増やしたい人は、シニア向け電動アシスト自転車の選び方も参考になります。
坂道・アシスト力重視向け
坂道では、モーターの力だけでなく、ギアを軽くしてペダルを回せるかが重要です。荷物が多い人は、積載時の車体重量、スタンドの安定性、ブレーキの効きも試乗で確認してください。
ヤマハ PAS Brace
メーカー希望小売価格: 194,700円(税込)/重量: 22.6kg/バッテリー: 15.8Ah/走行距離目安: 93km(オートエコモードプラス)
内装8段変速を採用した、スポーツ寄りの26インチモデルです。坂道の手前で軽いギアに変え、平坦路では重いギアに戻す操作がしやすくなっています。22.6kgと比較的扱いやすく、前サスペンションや太めのタイヤで通勤路の段差にも対応しやすい構成です。
価格は19万円台で、前カゴなどの買い物装備はシティ車ほど充実していません。坂道のある通勤や、休日にも軽快に走りたい人向けです。サドルの硬さや装備の好みは試乗で確かめてください。
ヤマハ PAS VIENTA5
メーカー希望小売価格: 181,500円(税込)/重量: 21.2kg/バッテリー: 15.8Ah/走行距離目安: 95km(オートエコモードプラス)
内装5段変速で21.2kgの軽量なスポーツシティ車です。適応身長の目安は149cm以上で、PAS Braceより小柄な人も候補にしやすくなっています。通勤で坂道を走りつつ、駐輪場での取り回しも軽くしたい人に合います。
26インチのみで、積載装備は買い物向けシティ車ほど多くありません。重い荷物や子どもの送迎を優先するなら、用途別のシティ車を選んでください。
電動アシスト自転車の交通ルール
電動アシスト自転車は、道路交通法の基準に適合する「駆動補助機付自転車」であることが前提です。スロットルでペダルをこがずに走れる車両や、アシスト比率が基準を超える車両は、自転車として扱われない場合があります。
警察庁の自転車安全利用の案内では、電動アシスト自転車の基準に適合しない製品は一般原動機付自転車や自動車に当たる可能性があると説明しています。購入時は、国内のメーカー公式仕様、型式表示、販売店の説明を確認してください。
2026年9月時点で、基準に適合する電動アシスト自転車は運転免許、ナンバープレート、自賠責保険が必要な乗り物ではありません。ただし、自転車として車道の左側通行、一時停止、夜間のライト点灯、飲酒運転禁止などのルールが適用されます。ヘルメット着用は努力義務です。
自転車の交通反則通告制度は2026年4月1日から導入されています。購入後は、警視庁の自転車の交通ルールで最新のルールを確認してください。
よくある疑問
- 電動アシスト自転車を買うならどのメーカーがいいですか?
- 用途で決めると選びやすくなります。子乗せや低床、買い物装備を細かく選びたい人はパナソニック、通勤からシニア向けまでPASの幅広い車種と保証を重視する人はヤマハ、長距離走行や盗難補償を重視する人はブリヂストンが候補です。メーカー名だけで決めず、車体重量と近くの修理店まで確認してください。
- ヤマハとパナソニックとブリヂストンはどれがいいですか?
- 坂道やスポーツ寄りの通勤ならヤマハ、子乗せや押し歩きなど日常機能を優先するならパナソニック、充電頻度を減らしたいならブリヂストンが比較しやすいです。アシストの立ち上がりやサドルの高さは体格で変わるため、可能なら同じ用途の2台を試乗してください。
- 電動アシスト自転車はやめたほうがいいですか?
- 週に1回程度しか乗らず、平坦な道が中心なら、購入価格とバッテリーの維持費に対して通常の自転車が合う場合があります。反対に、毎日の通勤、坂道、子どもの送迎、重い買い物がある人は、ペダルの負担を減らす効果を得やすくなります。保管場所へ押して運ぶ重さだけは、購入前に必ず確認してください。
- 電動アシスト自転車の走行距離はカタログどおりですか?
- 表示される走行距離は、メーカーが定めた温度、路面、荷重、タイヤ空気圧、走行モードなどの条件で測った目安です。坂道、寒さ、向かい風、子どもや荷物の重量で短くなります。片道の距離だけでなく、強いアシストを使う区間と充電できる場所を含めて選んでください。
- 電動アシスト自転車に補助金はありますか?
- 国の一律制度ではなく、自治体が独自に実施する制度が中心です。対象者、対象車種、申請期間、購入前申請の要否、上限額は自治体ごとに異なります。購入前に自治体公式サイトで「自治体名 電動アシスト自転車 補助金」を確認し、申請受付が始まる前に購入しないよう注意してください。
- 電動アシスト自転車は免許やナンバーが必要ですか?
- 道路交通法の基準に適合する電動アシスト自転車なら、運転免許、ナンバープレート、自賠責保険は不要です。ただし、スロットル付きや基準に適合しない車両は原動機付自転車などとして別の手続きが必要になる場合があります。車道左側通行、一時停止、ライト点灯、飲酒運転禁止などの自転車ルールは守り、ヘルメットも着用してください。
まとめ

電動アシスト自転車の比較は、まず利用シーンを決めてから、バッテリー、重量、フレーム、保証の順に確認すると迷いにくくなります。
- 通勤・通学: 軽快さならPAS CRAIG PLUS、長距離ならTB1e、荷物と安定性ならティモ・A
- 買い物・日常: 24・26型を選べるPAS With DX、装備重視のビビ・EX、長距離と補償を重視するフロンティアデラックス
- 子乗せ: 前乗せ標準で幼児2人同乗に対応するギュット・クルームF、ビッケ ポーラー、PAS kiss
- 低床・シニア: 20・24・26型を体格で選べるラクット、押し歩き対応のビビ・L・押し歩き、軽量なPAS SION-U
- 坂道: 内装8段のPAS Brace、軽さと5段変速を両立するPAS VIENTA5
今回紹介したメーカー希望小売価格は14万円台から19万円台が中心です。子乗せや上位モデルは20万円近くになるため、本体価格だけでなく、チャイルドシート、カゴ、バッテリー交換、修理の費用も予算に含めてください。
購入前には、公式ページでモデル年式、価格、在庫、走行距離の測定条件を確認しましょう。最後は販売店でまたぎやすさ、ブレーキ、スタンド、押し歩き、アシストの立ち上がりを試せば、スペック表だけでは分からない違いまで判断できます。
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