
E-BIKEのスペック表でシマノの名前を見かけたものの、どのドライブユニットを選べばよいか分からない方もいるでしょう。SHIMANO STEPSはモーターだけでなく、バッテリーやセンサー、ディスプレイ、変速機まで連携させるシステムです。
先に結論を言うと、日本で購入するなら最大トルクの数字よりも、国内仕様かどうかと用途の相性を先に確認してください。シマノ公式サイトでは、日本仕様のE8080・E6180・E5080と、海外仕様のEP8・EP6・EP5・E5100が分けて掲載されています。
SHIMANO STEPS選びの要点
- 国内仕様の確認:EP8とE8080、EP6とE6180は名前が似ていても同じユニットではない
- 用途との照合:トレイルや急坂はE8080、通勤からツーリングまでならE6180、街乗りと軽さならE5080が候補
- 車体全体で比較:タイヤ・ギア・フレーム・ブレーキ・サスペンションが走りやすさを左右する
- バッテリーの互換性:容量だけでなく、世代・マウント・コネクター・メーカー指定の組み合わせを確認
- 改造はしない:アシスト上限を変更すると電動アシスト自転車の基準から外れるおそれがあり、公道走行できなくなる
この記事では、SHIMANO STEPSの仕組みとモデルごとの違いを整理し、Bosch・ヤマハ・パナソニックとの比較、搭載車を選ぶときの確認項目まで解説します。
SHIMANO STEPSとは
SHIMANO STEPSは、シマノのE-BIKE用電動アシストドライブシステムです。クランク付近のドライブユニットや充電式バッテリー、ペダル入力を読むセンサー、操作スイッチ、サイクルコンピューターなどを組み合わせて働きます。車体メーカーが選ぶタイヤやギア、バッテリー容量まで含めて、1台のE-BIKEとして設計される点が特徴です。
シマノは現在、公式サイトで「SHIMANO E-BIKE SYSTEMS」という表記も使っています。中古車や国内の完成車を探すときには、旧来の「SHIMANO STEPS」という名称も多く使われるため、両方を手掛かりにすると仕様を確認しやすくなります。最新の製品区分はシマノ公式のE-BIKEドライブユニット一覧で確認できます。
自然なアシスト感と静粛性
SHIMANO STEPSの魅力は、ペダルを踏んだ力に合わせてアシストが立ち上がる自然な乗り味です。トルクセンサーは踏み込む力を、ケイデンスセンサーはクランクの回転数を読み取り、走行速度などの情報と合わせて出力を調整します。
そのため、平地ではアシストの存在を意識しにくく、坂道では踏力に応じて後ろから押される感覚を得られます。モーター音や電源オフ時の抵抗感はユニットごとに違うため、「シマノならすべて同じ」と考えず、実際の搭載車で試乗することが大切です。
モードとドライブユニットの関係
ECO、NORMAL、HIGH、TRAIL、BOOSTなどのモード名や数は、ドライブユニットと完成車の仕様によって異なります。一般にアシストを強くすると坂道は走りやすくなりますが、バッテリーの消費も増えます。平地や下りで弱いモードに切り替え、登りで必要な出力を使うと、走行距離と体力のバランスを取りやすくなります。
シマノ公式FAQでも、走行距離は地形や電池容量、アシスト設定、変速・風・走行状況などで変化すると案内されています。カタログの航続距離は標準条件での目安であり、毎回その距離を走れる保証ではありません。
E-TUBE PROJECTでできること
対応する自転車では、スマートフォンアプリのE-TUBE PROJECT Cyclistを使って、ファームウェアの更新やアシスト特性の設定を行えます。EP600・EP801シリーズでは、アシストプロファイルや細かな出力特性を調整できる機能もあります。
ただし、アプリを入れればすべての車体に接続できるわけではありません。シマノは、ワイヤレスユニットがない場合はE-TUBE PROJECT Cyclistと自転車を接続できないと説明しています。また、車体メーカーの設定や国内の法令に反する変更は行わないでください。
SHIMANO STEPSの国内仕様と海外仕様
ここは購入前に必ず確認したいポイントです。シマノ公式の日本語ページでは、ラインアップを「日本仕様」と「海外仕様」に分けています。
日本仕様のラインアップ
日本仕様として掲載されている主なシリーズは、次の3つです。
- E8080:e-MTBや急坂など、強い登坂性能を求める用途
- E6180:通勤、ツーリング、クロスバイク型など幅広い用途
- E5080:街乗りや日常のサイクリングで扱いやすい軽量・コンパクト系
これらの名称が付いていても、実際に公道で使えるかは完成車全体の仕様と販売状態で確認してください。ドライブユニット単体の型番だけでなく、車体が日本の電動アシスト自転車の基準に適合しているかを見る必要があります。
海外仕様の扱い
同じページに掲載されるEP8・EP6・EP5・E5100は、シマノ公式ページ上で海外仕様に分類され、「日本国内ではお使いいただけません」と明記されています。海外向けページの最大トルクや最大出力を見て、日本国内の完成車へそのまま当てはめてはいけません。
特に、EP8のDU-EP801と国内仕様のE8080は、名前が似ていても別のドライブユニットです。海外通販や輸入中古車を検討する場合は、国内での使用可否や部品供給、販売店の診断対応、公道走行の基準を確認してください。
国内仕様ドライブユニットの特徴
E8080(DU-E8080)
E8080は、国内仕様の中で登坂性能を重視する人に適したユニットです。シマノ公式の製品情報では、最大トルク70Nm、定格出力250W、日本国内向けの仕様として案内されています。トルクの大きさは、発進時や急な上り坂でペダルを踏み続ける負担を減らす方向に働きます。
e-MTBでは太いタイヤ、低いギア、サスペンションなどと組み合わせることで、林道やトレイルの上りで強みが出ます。反対に、舗装路の通勤だけが目的なら、車体重量や価格を含めてE6180・E5080搭載車と比較したほうが合理的です。
シマノのE8080製品情報には、日本の電動アシスト自転車に関する法令に対応するファームウェアを採用し、ウォークアシストと自動変速機能はないと記載されています。海外仕様のEP8の説明だけを読んで、国内のE8080にも同じ機能があると判断しないでください。
E6180(DU-E6180)
E6180は、スポーツ走行と日常利用を両立しやすいオールラウンド型です。最大トルク60Nm・定格出力250Wで、通勤のストップ&ゴーや郊外のアップダウン、長距離のサイクリングまで対応しやすい構成です。
E8080ほどの登坂力を必要としないなら、車体の軽さや価格とのバランスを取りやすいモデルです。適切なギアでケイデンスを保つと、モーターに余分な力を使わせにくくなり、バッテリーの消費も抑えられます。
E6180の公式製品情報では、コンパクトな設計と60Nm・250Wの出力、E-TUBE PROJECTによる最大アシスト速度の調整、Di2内装ハブとのオート変速が案内されています。オート変速は対応する変速機と車体が必要で、E6180を搭載していれば必ず使える機能ではありません。
E5080(DU-E5080・DU-E5080-H)
E5080系は、E8080やE6180よりも穏やかな出力特性と軽量・コンパクトさを重視する選択肢です。現行の国内完成車では、DU-E5080-Hの最大トルク40Nm、定格出力250Wという仕様が確認できます。街中の発進、通勤・通学、平地中心のサイクリングでは、必要十分なアシストになりやすい数値です。
シマノ公式のE5080製品情報でも、低ドラグトルク・低騒音・コンパクトさ、長距離走行への対応が特徴として挙げられています。大きなトルクで荒れた坂を攻めるより、静かに毎日乗りたい人や、取り回しやすい車体を選びたい人に適しています。
ただし、DU-E5080とDU-E5080-Hは搭載車側のバッテリーや配線が異なる場合があります。中古車の交換用として部品単体を購入するのではなく、車体メーカーとシマノの互換性情報を確認してください。
海外仕様のドライブユニットを読むときの注意
海外仕様のスペックは、E-BIKEの性能を比較する材料にはなります。ただし、日本国内で使える車体の条件とは切り分けて考えてください。最大出力のワット数が大きいからといって、日本の電動アシスト自転車として公道を走れるとは限りません。
EP8(DU-EP801)
EP8のDU-EP801は、海外向けのe-MTB用フラッグシップです。シマノ公式のEP8シリーズ情報では最大トルク85Nm、最大出力600W、重量2.7kg。マグネシウムボディの軽量さと、静かなモーター、トレイルでの高い登坂性能を組み合わせています。
E-TUBE PROJECTによる細かなアシスト設定、対応するDi2とのFREE SHIFT・AUTO SHIFT、第二世代バッテリーマネジメントシステムへの対応も特徴です。しかし、日本語の公式ラインアップでは海外仕様に分類されています。国内向けE8080の代わりとして輸入する前に、国内での使用可否を確認してください。
EP6(DU-EP600)
EP6はシマノ公式のEP6シリーズ情報で最大トルク85Nm、重量3.0kgと案内される海外向けユニットです。e-MTBだけでなくシティやトレッキングにも使えるよう、パワーとコストのバランスを意識したシリーズとして展開されています。
EP8と同じ最大トルクでも、車体のジオメトリー、タイヤ、ギア、アシスト制御が違えば乗り味は変わります。数値だけでEP8と優劣を決めるのではなく、走るコースと車体の設計を一緒に比較してください。
EP5(DU-EP500)
EP5はシマノ公式のEP5シリーズ情報で最大トルク60Nmと案内される海外向けユニットです。フレームに馴染みやすいスリムな形状と、通勤や週末の探索に合わせた自然なアシストを特徴とします。第二世代バッテリーマネジメントシステムとの組み合わせを前提にした仕様です。
日本語の公式ページにも掲載されていますが、海外仕様の欄にあるモデルです。国内で使用できる日本仕様のE6180やE5080と同じものではありません。
E5100(DU-E5100)
E5100は海外向けのシティ・トレッキング系ユニットです。シマノ公式のE5100シリーズ情報では最大トルク50Nm、最大出力500W、重量2.4kg。通勤や荷物を運ぶ日常のライドに合わせた、軽量で静かなドライブユニットとして説明されています。
日本国内の公式ページが海外仕様として区分しているため、輸入車や海外通販の車体で見かけた場合は注意が必要です。日本での公道利用を前提にするなら、国内向けに販売されている完成車を選び、販売店へ確認するのが安全です。
旧世代モデルと中古車の確認ポイント
E7000・E6100・E5000・E5080・E6180・E8080などを搭載した在庫車や中古車は、現在も候補になる場合があります。古いから一律に悪いわけではありませんが、車体の年式とバッテリーの状態で購入後の負担が変わります。
特に注意したいのが、国内仕様の型番と海外仕様の型番を混同することです。E8080とEP8、E6180とEP6は名称が似ていますが、同一モデルではありません。中古車の説明に「シマノ製」としか書かれていない場合は、ドライブユニットのラベルや購入時の仕様表でDU型番を確認してください。
中古車で確認したい項目は次のとおりです。
- バッテリー:充電回数だけでなく、満充電後の減り方、保管状態、膨らみの有無
- 充電器と鍵:専用充電器、バッテリーの鍵、取り外し手順の有無
- ディスプレイと配線:表示欠け、端子の腐食、ケーブルの傷、エラー履歴
- 消耗部品:チェーン、スプロケット、ブレーキパッド、タイヤ、サスペンション
- 修理対応:購入後に診断機を扱える販売店、交換部品の入手性、メーカー保証の残り
安価な中古車でも、バッテリーや専用部品の交換で差額がなくなることがあります。価格より先に、販売店で点検内容と交換費用を確認しましょう。
バッテリーと互換性
容量と実際の走行距離
バッテリー容量は、電圧(V)と容量(Ah)を掛けたWhで表されます。Whが大きいほど同じ条件では長く走りやすくなりますが、車体重量やタイヤ、風・気温・登坂・荷物・アシスト設定も航続距離に影響します。
例として、MIYATAのROADREX i 6180公式仕様では418Whのバッテリーを搭載し、メーカーの標準パターンでECO 105km・NORMAL 85km・HIGH 70kmという目安が示されています。片道10kmの通勤なら、NORMAL条件の単純な目安では数往復できますが、冬の向かい風や坂道では短くなります。カタログ値ではなく、充電できる場所と頻度まで含めて計画してください。
走行距離の測定条件や各ユニットの傾向は、SHIMANOのRiding Distance公式情報でも確認できます。標準パターンの試験値と、自分のコースでの実用距離は別の数字です。
バッテリーの互換性
SHIMANO STEPSは、ドライブユニット・バッテリー・バッテリーマネジメントシステム・配線・マウントを一体で設計しています。容量が大きいバッテリーへ交換すれば必ず航続距離が伸びる、という単純な仕組みではありません。
確認する項目は、バッテリーの世代・型番・取り付け方式・コネクター・フレームのマウント・ドライブユニットの対応表です。EP801・EP600・EP500は第二世代のバッテリーマネジメントシステムとの互換性が案内されていますが、旧世代の車体にそのまま組み合わせられるとは限りません。
互換外のバッテリーを使うと、物理的に装着できないだけでなく、エラーや故障、保証対象外につながります。交換前にSHIMANO製品互換性情報を確認し、最終的には購入店か正規販売店へ相談してください。
設定と変速の対応範囲
E-TUBE PROJECTでは、対応するシステムのアシストプロファイル、出力特性、ファームウェアなどを設定できます。Di2のリアディレーラーや内装ハブと組み合わせると、ケイデンス、トルク、速度に応じたAUTO SHIFTを使えるシステムもあります。
一方で、国内仕様のE8080には公式製品情報上、ウォークアシストと自動変速機能がありません。ウォークアシストとは、押し歩きの際にモーターで自転車を低速移動させる機能です。海外仕様のEP8に対応機能があっても、国内のE8080搭載車で使えるとは限りません。
「STEPSモード」という言い方を見かけた場合も、特別な1つの走行モードを指すとは限りません。ECOやNORMAL、HIGHなどのアシストモード、またはアプリで設定したプロファイルを指している場合があります。表示されるモード名は、ユニットと完成車の説明書で確認してください。
Bosch・ヤマハ・パナソニックとの違い

「シマノとBoschはどちらがよいか」という疑問に、数字だけで答えることはできません。ドライブユニットの出力だけでなく、センサーの制御・ギア・タイヤ・フレーム・バッテリー・購入後のサポートまで含めて比較する必要があります。
SHIMANO STEPS
踏力に合わせてアシストが立ち上がる自然さと、モーターの静かさを重視する人に合います。国内仕様ではE8080、E6180、E5080のように用途ごとの違いが分かりやすく、シマノ製の変速機やDi2と組み合わせた車体も選べます。
ただし、同じSHIMANO STEPSでも国内仕様と海外仕様で機能が異なります。型番と完成車の説明書を確認してから比較してください。
Bosch
Boschは、Performance Line CXなど強いレスポンスを持つシリーズから、街乗り向けまで幅広いドライブユニットを展開しています。登りでペダルを踏み込んだときの反応や、アプリと連携した機能を優先するなら有力な比較対象です。
一方で、最大トルクやアシストモードは世代と車体メーカーの設定で変わります。Bosch公式のドライブユニット一覧で対象モデルの仕様を確認し、SHIMANOの国内仕様と同じ条件で比べましょう。
ヤマハ
ヤマハのスポーツE-BIKE「YPJ」は、PW-X3、PW-X、PWseries STなどを走り方に応じて使い分けています。PW-X3はオフロード向け、PWseries STはオンロードとオフロードの両方を意識した設定です。高いケイデンスで走るロード系では、モーターの最大値だけでなく、回転を維持したときのアシスト感を試してください。
各ドライブユニットの搭載車と性格は、ヤマハ公式のYPJドライブユニット比較に整理されています。
パナソニック
パナソニックは、日常用の電動アシスト自転車に加えて、スポーツ系のXEALTを展開しています。パナソニック製ドライブユニットと車体を一体で設計しているため、街乗り装備や販売店サポートまで含めて選びやすいブランドです。
SHIMANO STEPSのような他社ユニットとの優劣を決めるより、通勤・買い物・ロングライド・e-MTBのどれを主用途にするかで比較対象を絞るのが現実的です。パナソニック公式の電動アシスト自転車・XEALT一覧で、用途に合う車体を確認できます。
選ぶ基準まとめ
| 優先したいこと | まず確認したい候補 |
|---|---|
| 自然なアシスト感・静粛性 | SHIMANO STEPS(E6180・E5080など) |
| 強力なパワー・即応性 | Bosch、SHIMANO STEPS E8080など |
| 漕ぎ出しの滑らかさ・国内サポート | ヤマハ(PW-X3・PWseries STなど) |
| バッテリー効率・航続距離重視 | パナソニック(XEALTなど) |
表はあくまで入口です。試乗では、発進時の反応・一定速度での静かさ・登りでのケイデンス・アシストを切ったときの漕ぎやすさを確認してください。
SHIMANO STEPS搭載車の選び方

MERIDA
MERIDAの国内ラインアップには、e-MTBのeBIG.NINE 400や、日常の移動にも使えるePASSPORT CC 400 EQなど、SHIMANO STEPSを搭載した車体があります。eBIG.NINE 400はE8080、ePASSPORT CC 400 EQはE6180を採用したモデルとして、公式オンラインショップに掲載されています。
e-MTBを選ぶなら、ユニットのトルクだけでなく、タイヤ幅・ホイール径・サスペンション・ブレーキ・トレイルを走るためのフレーム設計を確認しましょう。街中が中心なら、泥よけ・ライト・スタンド・荷台の有無が使い勝手に直結します。
MIYATA
MIYATAでは、CRUISE i 6180・CRUISE i 5080系・ROADREX i 6180・RIDGE-RUNNER i 8080/i 6180などがSHIMANO STEPS搭載車の候補です。クロスバイク型・eグラベル・e-MTB・ステップイン型で用途が分かれるため、ブランド名だけでなく車体カテゴリを選んでください。
たとえば、ROADREX i 6180は418WhのインチューブバッテリーとDU-E6180を組み合わせたオンオフ対応車です。舗装路の通勤と休日のグラベルを一台で楽しみたい人には、ドライブユニットとタイヤの組み合わせを体感しやすいモデルです。
現行モデル、販売価格、在庫、サイズ展開は変わります。MIYATA公式のE-BIKEラインアップや販売店で、購入時点の情報を確認してください。
購入前に確認したい項目
1. ドライブユニットの型番
「SHIMANO搭載」という表示だけでなく、DU-E8080、DU-E6180、DU-E5080-Hなどの型番を確認します。EP8やEP6という海外仕様の名称が混ざっていないかも見てください。
2. 走る場所と車体設計
急坂やトレイルを走るなら、E8080のトルクに加えて低いギア・太いタイヤ・サスペンション・油圧ディスクブレーキが重要です。通勤や舗装路のロングライドなら、E6180やE5080に、ライト・泥よけ・スタンドなど必要な装備がそろっているかを見ます。
e-MTBの種類と走行フィールドは、e-MTBの種類・選び方とおすすめモデルで整理しています。グラベルを走りたい人は、グラベルロードe-bikeおすすめ5選も参考にしてください。
3. バッテリーと充電場所
片道10kmの通勤なら、満充電から何往復できるかを標準試験値ではなく自分のコースで考えます。自宅までバッテリーを外して充電できるか、集合住宅で保管できるか、予備バッテリーに対応するかも購入前に確認してください。
4. 車体重量と取り回し
E-BIKEはモーターやバッテリーを搭載する分、一般的なスポーツ自転車より重くなりやすい設計です。階段・駐輪場の段差・車載・パンク時の持ち運びまで想定すると、スペック表の重量を見落としにくくなります。
5. 販売店と修理窓口
ドライブユニットの診断、ファームウェア更新、バッテリー交換は、一般的な自転車整備だけでは対応しにくい場合があります。購入店がシマノのE-BIKEシステムを扱えるか、車体メーカーの保証窓口がどこかを確認してください。
E-BIKE全体の予算やタイプを比較したい場合は、e-bikeおすすめ7選|用途別の選び方と人気メーカーを解説も合わせて確認できます。
6. 試乗時のチェック
平地の発進だけではなく、低速の坂道・停止と再発進・アシストモードの切り替え・電源オフ時のペダリングを試します。短い試乗でも、自然さ・音・ハンドルの安定感・ブレーキの効き方は比較できます。
リミッター解除・不正改造のリスク
「シマノのリミッターを解除したい」「海外仕様のように速度を上げたい」という改造は行わないでください。電動アシスト自転車の基準を外れるだけでなく、車体の制動性能や部品の耐久性も想定から外れます。
電動アシスト自転車の法令基準
警察庁の資料では、電動アシスト自転車について、モーターを使うこと・速度に応じて人の力に対する補助力の比率が定められていること・時速24km以上ではモーターの補助が加わらないこと・基準外へ容易に改造できない構造であることが示されています。
時速10km未満では補助力の上限が人の力の2倍で、10km以上24km未満では速度が上がるほど上限が下がります。したがって「24km/hでアシストが切れる」という説明は、単なるメーカー設定ではなく、国内の電動アシスト自転車として扱われるための重要な条件です。詳しくは警察庁の電動アシスト自転車に関する交通ルール資料を確認してください。
国内仕様のE-TUBE PROJECTで設定できる範囲があっても、アシスト上限を法令外へ変更する機能ではありません。アプリの正規設定と、外部の改造キットや不正な書き換えは別物です。
改造後は自転車として走れない
基準を満たさない車体は、外観が自転車に似ていても、ペダル付き電動バイクなどの原動機付自転車または自動車に該当する場合があります。その場合は、車両区分に応じた運転免許・ナンバープレート・自賠責保険・保安部品・乗車用ヘルメットなどが必要です。
免許や登録がないまま公道を走れば、無免許運転や無保険運行などの処分対象になります。車両区分は改造内容や性能で変わるため、「ペダルをこげば自転車」という判断はできません。国土交通省も、基準に適合しないペダル付き電動バイクを公道で走らせないよう注意喚起しています。国土交通省のペダル付き電動バイクに関する案内も確認してください。
保証とシステム保護
シマノは、性能や最高速度を上げるためのE-BIKEおよびドライブシステムの改造に反対しています。不正改造はモーターや車体を損傷させ、保証請求が無効になったり、修理できなかったりする原因になります。
SHIMANO STEPSには改造を検知するセンサーがあり、検出時にはエラーコードE295が表示されます。セーフモードの解除には、シマノ営業所または正規代理店の専用機器が必要です。シマノの不正改造に対する公式注意喚起を読み、改造キットや非正規の設定変更は避けてください。
まとめ
SHIMANO STEPSを搭載したE-BIKEは、踏力を生かした自然なアシスト感と、スポーツ走行に合わせやすい車体設計を重視する人に適しています。日本で選ぶときの第一歩は、EP8・EP6など海外仕様の数字ではなく、国内仕様のDU-E8080、DU-E6180、DU-E5080系かどうかを確認することです。
急坂やトレイルならE8080、通勤からツーリングまでのバランスならE6180、街乗りと軽さならE5080系を基準にします。そのうえで、タイヤ・ギア・バッテリー容量・車体重量・販売店の修理対応を比べると、購入後の後悔を減らせます。
E-BIKEの予算や車種まで決めたい方は、e-bikeおすすめ7選|用途別の選び方と人気メーカーを解説で候補を絞ってください。アシスト上限の変更や互換外バッテリーの使用はせず、購入時の仕様のまま安全に楽しみましょう。
よくある質問
- SHIMANO STEPSとBoschはどちらが優れていますか?
- どちらが一律に優れているわけではありません。自然な踏み心地と国内仕様の選びやすさを重視するならSHIMANO STEPS、力強いレスポンスやBosch独自の機能を重視するならBoschが比較対象になります。最終的には同じ用途の完成車を試乗して決めてください。
- シマノのE-BIKEはどこで買えますか?
- MERIDAやMIYATAの公式ラインアップ、正規販売店、スポーツサイクル専門店で確認できます。モデルや在庫は変動するため、公式サイトで型番を確認してから、試乗と修理対応を販売店へ相談してください。
- SHIMANO STEPSのバッテリーは後から交換・増設できますか?
- 対応する組み合わせなら交換できる場合がありますが、バッテリー容量だけでは判断できません。世代、型番、マウント、コネクター、ドライブユニット、フレームの対応を互換性表で確認し、購入店を通して交換してください。
- SHIMANO STEPSのリミッター解除は違法ですか?
- 国内の電動アシスト自転車の基準から外れる改造は、公道で自転車として走れなくなるおそれがあります。原動機付自転車または自動車に該当する場合は、免許、登録、保険、保安部品などが必要です。シマノも不正改造に反対しているため、解除や改造は行わないでください。
- シマノSTEPSは電動アシスト自転車として公道で乗れますか?
- 国内の基準に適合した正規の完成車であれば、電動アシスト自転車として公道を走行できます。購入時に「道路交通法上の電動アシスト自転車として販売されている車両か」を確認してください。海外仕様や改造車は車両区分が変わるおそれがあるため、そのまま公道を走らせないでください。
- シマノのE-BIKEシステムはDi2やウォークアシストに対応しますか?
- 対応するドライブユニット、変速機、車体の組み合わせで、Di2の自動変速やFREE SHIFTなどを利用できる場合があります。ただし、国内仕様のE8080はシマノ公式情報でウォークアシストと自動変速機能がないと案内されています。機能の有無は完成車の説明書と型番で確認してください。

