
「電動キックボードって、20km/h以下ならナンバープレートなしで乗れるって聞いたけど本当?」
「法改正でルールが変わったみたいだけど、何がどう変わったのかイマイチわからない…」
電動キックボードに関する法規制は、改正が多くて複雑ですよね。特にナンバープレートの要否については、多くの方が疑問に思っているのではないでしょうか。
この記事では、20km/h以下の電動キックボードにナンバープレートが必要なのかどうかを徹底解説します。法改正の内容、ナンバープレート取得の義務、未装着の場合の罰金、手続きの方法まで、あなたの疑問を解消し、安心して電動キックボードに乗れるようにお手伝いします!
この記事では、読者の方に最新かつ正確な情報をお届けできるよう、情報源の信頼性にも十分に注意を払いました。
Index
この記事でわかること
- 電動キックボード20km/h以下モデルのナンバープレート要否
- ナンバープレート取得の義務と罰金
- ナンバープレート取得方法
- その他、ナンバープレートに関するよくある疑問
電動キックボード20km/h以下モデル、ナンバープレートは本当に必要?
【結論】20km/h以下でもナンバープレートは原則必要!
結論から申し上げますと、20km/h以下で走行可能な電動キックボードであっても、公道を走行する場合はナンバープレートの装着が原則義務です。
「20km/h以下なら免許もナンバーも不要」という情報が出回っているようですが、それは過去の話です。2024年現在では、特定の条件を満たせば免許は不要になったものの、ナンバープレートはほとんど全てのケースで必要となります。ナンバープレートなしで公道を走行した場合、法令違反となり、罰金や罰則の対象となりますので絶対にやめましょう。
[外部リンク]
電動キックボードに関する交通ルールを確認しましょう!(政府広報オンライン)
私も電動キックボードは、免許やナンバープレートが不要なイメージを持っていました。この記事が、同じような疑問を持つ人々にとって、少しでも助けになれば嬉しいです。
令和5年(2023年)7月1日法改正で何が変わった?
令和5年(2023年)7月1日に、電動キックボードを取り巻く法制度は大きく変わりました。特に大きな変更点は、以下の2点です。
- 特定小型原動機付自転車という新しい車両区分が創設された
- 特定の条件を満たす電動キックボードは運転免許が不要になった
この法改正によって、電動キックボードのうち、特定の条件 (最高速度20km/h以下、車体の大きさなど) を満たすものは、特定小型原動機付自転車という新しい車両区分に分類されることになりました。そして、この特定小型原動機付自転車に該当する電動キックボードに限っては、一定の年齢以上であれば運転免許が不要で乗れるようになりました。
しかし、運転免許が不要になったからといって、ナンバープレートも不要になったわけではありません。 特定小型原動機付自転車であっても、公道を走行する場合は、ナンバープレートの装着が義務付けられています。
ナンバープレートが必要な電動キックボードの区分
上述の通り、特定小型原動機付自転車に区分される電動キックボードは、ナンバープレートの装着が義務付けられています。では、具体的にどのような電動キックボードが特定小型原動機付自転車に該当するのでしょうか?主な条件は以下の通りです。
- 最高速度: 20km/h以下
- 車体の大きさ:
- 長さ:1.9メートル以下
- 幅:0.6メートル以下
- その他:
- 原動機付自転車であること
- 自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)または自動車損害賠償責任共済(自賠責共済)に加入していること
これらの条件を全て満たす電動キックボードは、特定小型原動機付自転車に区分され、ナンバープレートの装着が義務となります。
特定小型原付かどうかを確認するには「国土交通省性能等確認制度適合」の有無を、商品説明文や本体に貼られたシールなどで確認するのが簡単です。

※国土交通省のサイトより引用
または国土交通省の保安基準適合性等が確認された特定小型原動機付自転車の型式で確認すれば間違いありません。
ちなみに国土交通省の性能等確認制度は、保安基準適合性を民間機関が審査する任意申請制度のため性能等確認制度に未申請の特定小型原動機付自転車も存在します。
ナンバープレート未装着の罰金と罰則
ナンバープレート未装着は罰金○万円!
電動キックボード (特定小型原動機付自転車) にナンバープレートを装着せずに公道を走行した場合、道路運送車両法違反となります。安易な気持ちでナンバープレートを装着せずに走行することは絶対にやめましょう。
道路運送車両法第73条(車両番号標の表示の義務等)違反の罰則は、道路運送車両法第109条第1項により、50万円以下の罰金が科せられます。
なお、これに加えて交通点数2点も付加されます。
これは反則金ではなく刑事罰となるため、前科となり、検察庁での取り調べや裁判の対象となります。医師や看護師など、一部の資格では罰金刑を受けると資格を得られなくなる場合もあります。
[外部リンク]
道路運送車両法 | e-Gov法令検索
ナンバープレート表示基準の明確化
ご存じでしたか?法改正によりナンバープレートの表示方法が厳しくなりました。
ナンバープレート未装着の場合の罰金や罰則は、思っていたよりもかなり重いと感じました。少しぐらいなら大丈夫だろうという軽い気持ちが、重大な法令違反に繋がる可能性もあります。ルールはしっかり守って、安全に電動キックボードを楽しむことが重要です。
自賠責保険未加入の罰金も重い!
ナンバープレートの装着と同様に、自賠責保険 (または自賠責共済) への加入も義務付けられています。自賠責保険に加入せずに公道を走行した場合、自動車損害賠償保障法違反となり、50万円以下の罰金または1年以下の懲役が科せられる可能性があります。さらに、違反点数も加算されます。万が一の事故に備えるためにも、必ず自賠責保険に加入しましょう。
自賠責保険(または自賠責共済)未加入での公道走行に対する罰則は:
また、以下の点にも注意が必要です:
[外部リンク]
自動車損害賠償保障法 | e-Gov法令検索
(e-Gov法令検索の自動車損害賠償保障法のページです。自賠責保険に関する条文を確認できます。)
自賠責保険は、万が一事故を起こしてしまった場合に、被害者を保護するための重要な保険です。加入は義務であることはもちろんですが、自分自身と他人のためにも、必ず加入するようにしましょう。保険料は比較的安価なので、未加入で危険な状態で使用するメリットはありません。
電動キックボード ナンバープレート取得方法
ナンバープレートは市役所または町村役場で取得
電動キックボード (特定小型原動機付自転車) のナンバープレートは、住所地の市役所または町村役場で取得できます。 手続きの窓口は、自治体によって異なりますが、税務課や市民課などが一般的です。事前に自治体のウェブサイトなどで確認しておくとスムーズです。
[外部リンク]
特定小型原動機付自転車のナンバープレートの交付について
(佐賀県太良町のウェブサイトでは、特定小型原動機付自転車のナンバープレート取得に関する手続きが解説されています。手続きの参考にしてください。)
ナンバープレートの取得は、市役所や町村役場で簡単に手続きできます。 複雑な書類作成や試験などは必要ないので、気軽に手続きに行けると思います。不明点があれば、窓口で遠慮なく質問してみましょう。
ナンバープレート取得に必要なもの
ナンバープレート取得の際に必要なものは、自治体によって多少異なりますが、一般的に以下のものが必要となります。
- 身分証明書 (運転免許証、健康保険証、マイナンバーカードなど)
- 印鑑 (認印で可)
- 電動キックボード本体または電動キックボードの仕様情報がわかる書類 (保証書、取扱説明書など)
- 自賠責保険証書 (加入済みの場合)
- 申請書 (窓口に備え付け)
自治体によっては、上記以外に別の書類が必要な場合もあります。手続きに行く前に、必ず自治体のウェブサイトなどで詳細を確認しておきましょう。自治体のウェブサイトでは、申請書をダウンロードできる場合もあります。
事前に必要書類を揃えておけば、手続きはスムーズに完了するはずです。電動キックボード本体を持っていく必要がある自治体もあるようなので、事前にチェックしておきましょう。
ナンバープレート取得の流れ
ナンバープレート取得の流れは、一般的に以下のようになります。
- 市役所または町村役場の窓口で申請書を入手
- 申請書に必要事項を記入 (氏名、住所、車両の情報など)
- 必要書類を窓口に提出 (身分証明書、印鑑、電動キックボードの情報がわかる書類など)
- 車両税 (軽自動車税) の申告
- ナンバープレートの交付
- ナンバープレートを電動キックボードに装着
手続き時間は、窓口の混雑状況などによって異なりますが、一般的に30分程度で完了する場合が多いようです。不明点があれば、窓口で遠慮なく質問しましょう。
書類に記入して提出するだけなので、初めての人でも迷うことなく手続きできると思います。もし不安な場合は、市役所や町村役場の窓口で丁寧に教えてもらえるはずです。
まとめ
この記事では、電動キックボード20km/h以下モデルのナンバープレートに焦点を当て、その要否や取得方法、関連する法規制について詳細に解説しました。今回の重要ポイントを改めて復習しましょう。
- 20km/h以下の電動キックボードでも、公道走行にはナンバープレートが原則必要
- ナンバープレート未装着で公道を走行すると、罰金や罰則の対象となる
- ナンバープレートは市役所や町村役場で取得できる
- 手続きには身分証明書や印鑑などが必要
電動キックボードは、便利で楽しい移動手段ですが、法令を守って安全に使用することが重要です。ナンバープレートの装着は義務であるだけでなく、万が一の事故の際に自分を保護するための大切な手続きでもあります。正しい知識を持って、スマートで安全な電動キックボードライフを楽しみましょう!
この記事を通して、電動キックボードのナンバープレートに関する読者の疑問を少しでも解消できていれば嬉しいです。法規制は多少複雑に感じる部分もありますが、しっかりと理解してルールを守れば、電動キックボードは非常に便利な移動手段になります。安全に注意しながら、電動キックボードのある生活を楽しんでください!