
「Limeの電動キックボード、料金が高いって聞くけど本当?」
「結局、LUUPとLimeってどっちがお得なの?」
「自分の使い方に合ったサービスを選びたいけど、比較が面倒…」
都心部での移動手段としてすっかり定着した電動キックボードのシェアサービス。特に世界最大手「Lime(ライム)」の本格参入により、国内最大手の「LUUP(ループ)」との違いが気になっている方も多いのではないでしょうか。私自身、日々の移動で両方のサービスを頻繁に利用していますが、料金体系やサービス内容は一長一短で、「Limeは高い」という単純な結論にはならないのが実情です。
実は、「Limeは割高」というイメージは特定の乗り方をした場合に限られ、利用時間や回数によっては、むしろLUUPよりも安くなるケースが多々あります。
この記事では、あなたのそんな疑問を完全に解消します。LimeとLUUPの料金体系を徹底的に分解し、具体的な利用シーン別の料金シミュレーションで「どちらが本当に安いのか」を明らかにします。さらに、料金以外のサービスの違いから、頻繁に利用するなら知っておきたい「レンタルと購入の損益分岐点」まで、この記事を読めば、あなたに最適な電動キックボードの利用方法がすべて分かります。
※この記事には広告が含まれています。
この記事のポイント
- LimeとLUUPの最新料金プランを徹底比較し、どちらが高いか分かる
- 10分、30分、通勤利用など、シーン別の料金シミュレーションで損得が一目瞭然
- 料金だけじゃない!車両、エリア、支払い方法の違いも詳しく解説
- レンタルと購入の損益分岐点を示し、あなたに最適な選択肢を提案
目次
【結論】LimeとLUUP、あなたへのおすすめはコレ!
まずは忙しいあなたのために結論から。利用シーンによって、おすすめのサービスは明確に分かれます。
- Limeがおすすめな人
✅ 30分以上の長距離・長時間をよく利用する人(パス利用が絶対条件)
✅ 座って楽に移動したい人(座れる「Limeラクモ」が快適)
✅ JALマイレージを貯めたい人 - LUUPがおすすめな人
✅ 10分程度の短距離移動がメインの人
✅ とにかくポート数(乗り降りできる場所)の多さを重視する人
✅ 月額980円のサブスクで、月に何度もコンスタントに乗りたい人
【料金比較】LimeとLUUP、本当に高いのはどっち?
- Lime(ライム)の料金体系|パスを使えば高くない!
- LUUP(ループ)の料金体系|短距離なら圧倒的
- 【シーン別】料金シミュレーション対決(10分・30分・60分)
- 通勤・通学なら月いくら?1ヶ月の総額を比較
Lime(ライム)の料金体系|パスを使えば高くない!
Limeの料金は、「通常料金」と乗り放題の「Lime Pass(パス)」の2種類です。この「パス」を使いこなせるかどうかが、Limeをお得に利用する最大の鍵となります。
通常料金
Limeの通常料金は、ライドのロックを解除するための基本料金と、1分あたりの時間料金で構成されます。
- 基本料金(ロック解除): 100円
- 時間料金: 30円/分
正直なところ、この通常料金だけを見るとLUUPよりもかなり割高です。これが「Limeは高い」と言われる最大の理由です。しかし、Limeを通常料金で利用するのは非常にもったいないのです。
Lime Pass(パス)
Limeの真価は、この「Lime Pass」にあります。これは、一定時間内なら定額で利用できる、いわゆる乗り放題パスです。30分以上の利用が見込まれる場合は、こちらの利用が断然お得になります。
| パスの種類 | 料金(税込) | 有効期間 | 1分あたりの単価(目安) |
|---|---|---|---|
| 30分パス | 490円 | 1日 | 約16.3円 |
| 60分パス | 890円 | 3日 | 約14.8円 |
| 160分パス | 1,980円 | 7日 | 約12.4円 |
| 300分パス | 3,480円 | 30日 | 約11.6円 |
※料金はエリアやキャンペーンにより変動する可能性があります。最新情報はアプリ内でご確認ください。
例えば30分パスを使えば、通常料金だと1,000円(基本100円+30円×30分)かかるところが490円で済みます。パスを使うことで分単価が一気に下がり、LUUPとも十分に戦える価格帯になることがお分かりいただけるでしょう。
LUUP(ループ)の料金体系|短距離なら圧倒的
一方、LUUPの料金体系はLimeと同じく基本料金+時間料金が基本です。さらに、ヘビーユーザー向けのサブスクプランも用意されています。
通常料金
- ライド基本料金: 50円
- 時間料金: 1分あたり15円(東京・大阪などの一部エリアは1分あたり20円)
サブスクプラン(旧プランまたは一部エリア限定)
- 月額料金: 980円
- ライド料金: 30分ごとに200円
※LUUPのサブスクプランの名称や料金体系は変更されている可能性があります。最新の情報はアプリ内でご確認ください。
LUUPの最大の強みは、短時間利用での圧倒的な安さです。基本料金がLimeの半額で、時間料金も安いため、10分程度の「ちょっと乗り」では非常に高いコストパフォーマンスを発揮します。
【シーン別】料金シミュレーション対決(10分・30分・60分)
では、実際にどちらが安いのか、利用時間別に料金を比較してみましょう。(LUUPは東京・大阪エリアの20円/分で計算)
| 利用時間 | Lime(通常料金) | Lime(パス利用) | LUUP(通常料金) |
|---|---|---|---|
| 10分 | 400円 | – | 250円 |
| 30分 | 1,000円 | 490円 | 650円 |
| 60分 | 1,900円 | 890円 | 1,250円 |
- 10分程度の短距離ならLUUPが圧勝。
- 30分以上の利用なら、Limeのパスを使えばLUUPより安くなる。
この結果から、「Limeは高い」というイメージは、通常料金で短時間利用した場合に限られることが明確にわかります。観光や少し長めの移動など、30分以上乗るならLime Passの活用が必須です。
通勤・通学なら月いくら?1ヶ月の総額を比較
次に、毎日のように利用するケースを想定して、1ヶ月の料金を比較してみましょう。
【モデルケース】
・片道15分の通勤で利用
・月20日(週5日)出勤
- LUUP(通常料金): (50円 + 20円×15分) × 2回/日 × 20日/月 = 14,000円/月
- LUUP(サブスク): 980円 + (200円 × 2回/日 × 20日/月) = 8,980円/月
- Lime(300分パス×2): 15分×2回×20日 = 600分。300分パス(3,480円)が2つ必要なので 6,960円/月
驚くべきことに、このケースではLimeの300分パスを組み合わせるのが最も安くなりました。LUUPもサブスクプランを利用すればかなり安くなりますが、Limeの長期パスのコストパフォーマンスがそれを上回る結果です。ご自身の1ヶ月の総利用時間に合わせて最適なパスやプランを選ぶことが、賢い利用のポイントです。
料金だけじゃない!LimeとLUUPのサービス比較
料金の次に気になるサービス内容の違いを比較表にまとめました。
| 項目 | Lime | LUUP |
|---|---|---|
| 車両 | 電動キックボード Limeラクモ(座れる電動シートボード) | 電動キックボード 電動アシスト自転車 |
| エリア・ポート数 | 都内16区、沖縄県那覇市など(順次拡大中) | 全国の主要都市(ポート数が圧倒的に多い) |
| 支払い方法 | クレジットカード | クレジットカード |
| ヘルメット特典 | 着用写真の送信で割引あり | なし |
| その他 | JALマイレージが貯まる | 法人向けプラン「LUUP for Business」 |
特筆すべきは、Limeが提供する「Limeラクモ(座れる電動シートボード)」の存在です。サドルが付いているため、立ちっぱなしが辛い方や、長距離を移動する際に非常に快適です。座れる電動シートボード「Limeラクモ」は、立ち乗りが苦手な方や長距離移動の際に非常に快適で、人気が高い車両です。これがLimeの大きな強みの一つとなっています。一方、LUUPはポート数が圧倒的に多く、いつでもどこでも見つけやすいという利便性の高さが最大の魅力です。
レンタル vs 購入 結局どっちがお得?
ここまでレンタルサービスを比較してきましたが、「これだけ頻繁に乗るなら買った方が安いのでは?」と考える方もいるでしょう。その損益分岐点を解説します。
購入にかかる総費用(本体+維持費)
- 本体価格: 約7万円~20万円(性能により様々)
- 自賠責保険料: 年間約2,500円~
- 軽自動車税: 年間2,000円
仮に15万円の車体を購入した場合、初年度の費用は約15.5万円。2年目以降は年間5,000円程度の維持費がかかります。詳しい維持費については、以下の記事でシミュレーションできます。
【結論】週4回以上乗るなら購入も視野に!損益分岐点を解説
先ほどの通勤モデル(月額最安6,960円)で計算すると、レンタルを約22ヶ月(約1年10ヶ月)続けると購入費用(約15.5万円)を上回ります。
【結論】筆者が考える損益分岐点
✅ 週に1~3回の利用、不定期な利用 → レンタル(Lime or LUUP)が手軽でお得!
✅ 週に4回以上、2年近く乗り続ける予定がある → 購入が最もコストパフォーマンスが高い!
まずはレンタルで特定原付の利便性を体験し、自分のライフスタイルに合うと確信してから購入を検討するのが賢い選択と言えるでしょう。1ヶ月単位でレンタルできるサービスもあるので、購入前のお試しとして利用するのもおすすめです。
Lime・LUUPに関するよくある質問(FAQ)
Q. 運転免許は必要ですか?
A. いいえ、LimeもLUUPも特定小型原動機付自転車(特定原付)モデルなので、16歳以上であれば免許不要です。ただし、Limeはサービス利用規約で18歳以上と定めています。利用前に各アプリで交通ルールテストに合格する必要があります。
Q. ヘルメットは必要?
A. 法律上は努力義務ですが、安全のために着用を強く推奨します。Limeではヘルメットを着用し、その写真をアプリから送信するとロック解除料金が割引になる特典があります。自分の命を守るためにも、ぜひ着用してください。
Q. 乗り捨てはできますか?
A. いいえ、できません。必ず指定されたポート(駐輪場)に返却する必要があります。アプリのマップで返却可能なポートを事前に確認してから利用しましょう。
Q. Limeのクーポンや割引はありますか?
A. はい、初回利用時やキャンペーンなどでクーポンが配布されることがあります。また、前述のヘルメット着用割引もお得な特典の一つです。利用前にはアプリのプロモーション情報をチェックすることをおすすめします。
まとめ:LimeとLUUPを賢く使い分け、最適な移動手段を見つけよう!
今回は、「Limeは高いのか?」という疑問を軸に、LUUPとの料金やサービスを徹底比較しました。
- 短距離(~10分)ならLUUP: 基本料金・時間料金が安く、ポート数も多いので手軽。
- 長距離(30分~)ならLime: Lime Passを使えばLUUPより割安に。座れるシートボードも快適。
- 定期利用なら購入も視野に: 週4回以上など、高頻度で長期間利用するなら購入が最も経済的。
「Limeは高い」というイメージは、使い方次第で大きく変わります。この記事のシミュレーションを参考に、ご自身の移動スタイルに最適なサービスを選び、日々の移動をもっとスマートに、もっと楽しくしてください。
特定小型原動機付自転車についての外部リンク
特定小型原動機付自転車について
- 特定小型原動機付自転車について(国土交通省)
- 特定小型原動機付自転車について(経済産業省)
- 保安基準に適合した電動キックボード等を購入・使用しましょう(国土交通省)
- 特定小型原動機付自転車ってなに?(PDF)(国土交通省)
- ルールを守って電動キックボードに乗ろう(PDF)(国土交通省)
- 電動キックボード等の概要説明リーフレット(PDF)(警視庁)
特定小型原動機付自転車の交通ルールについて
- 電動キックボードに関する交通ルールを確認しましょう!(政府広報オンライン)
- 電動キックボード等に法改正 乗るならルールを知ってから!(政府広報オンライン)
- 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警視庁)
- 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警察庁)





