特定小型原付のT字路右折ルール完全ガイド!二段階右折の方法と信号なしの注意点

特定原付

「特定小型原付(電動キックボード)で通勤中、T字路に差し掛かったけれど、どうやって右折すればいいか迷ってしまった…」
「突き当たりのT字路で、どこで待機すればいいのか分からない」

そんな経験はありませんか?

実は、特定小型原動機付自転車(特定原付)の右折ルールは、自動車や一般原付(原付一種)とは異なる独自のポイントがあり、間違った認識で運転すると交通違反(信号無視や通行区分違反)になるだけでなく、重大な事故につながる恐れがあります。

特にT字路は、十字路と違って「直進して対岸で待つ」というイメージがつきにくく、迷いやすいポイントです。

この記事では、特定原付ユーザーが迷いがちな「T字路での正しい右折方法」を、ケース別に分かりやすく解説します。法律に基づいた正しいルールを身につけて、堂々と安全に公道を走りましょう。

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この記事の要点まとめ

  • 特定原付はいかなる交差点(T字路含む)でも二段階右折が義務。
  • 「二段階右折禁止」の標識があっても、特定原付は二段階右折が必要。
  • 右折レーンに入ってはいけない。常に左側端を通行する。
  • 不安な場合は無理せず、降りて歩道を押し歩きすれば歩行者と同じ扱いになる。

【結論】二段階右折の待機が楽なおすすめモデル

二段階右折は信号待ちの時間が長くなりがちです。自立する3輪タイプやハイパワーモデルなら、安全かつスムーズに待機・発進ができます。

特定小型原付はT字路でも二段階右折が必須?

結論:特定原付は「いかなる交差点でも」二段階右折

まず大前提として、特定小型原動機付自転車(特定原付)は、信号のあるなし、車線数、交差点の形状(十字路、T字路、Y字路など)に関わらず、すべての交差点で二段階右折を行わなければなりません。

これは道路交通法で定められたルールであり、例外はありません(※例外的に歩道を通行できる「特例特定小型原付」モードで、歩行者として横断歩道を渡る場合を除く)。

自動車やオートバイのように、右折レーンに寄って曲がる(小回り右折)ことは禁止されています。もし右折レーンに入って右折した場合、通行区分違反交差点右左折方法違反となる可能性があります。

「二段階右折禁止」標識の罠に注意!

ここで最も注意すべきなのが、道路標識です。街中で青い長方形の板に原付の絵とバツ印が描かれた「原動機付自転車の右折方法(小回り)」の標識を見かけることがあります。いわゆる「二段階右折禁止」の標識です。

しかし、特定原付はこの標識に従ってはいけません。

この標識はあくまで「一般原付(原付一種)」に向けたものであり、特定原付には適用されないのです。たとえこの標識がある交差点であっても、特定原付は必ず二段階右折をする必要があります。

【重要】一般原付と特定原付の違い
一般原付:3車線以上の交差点など条件により二段階右折。禁止標識がある場合は小回り右折。
特定原付:車線数や標識に関係なく、常に二段階右折

【ケース別】T字路での正しい右折方法と手順

信号機があるT字路(突き当たり)の場合

T字路の「縦棒」の下から進んできて、突き当たりを右に曲がりたいケースです。最も悩みやすいパターンですが、手順は以下の通りです。

  1. 左側に寄って進入
    あらかじめ右ウィンカーを出しますが、車体は道路の左側端をキープしたまま交差点に進入します。
  2. 突き当たりの左端へ直進
    前方の信号が青であることを確認し、交差点の突き当たりの左角(隅)に向かってまっすぐ進みます。
  3. 向きを変えて待機
    突き当たり(交差点の側端)まで来たら、速度を落として止まり、車体の向きを右(進行したい方向)に変えます。ここでウィンカーを消します。
  4. 信号を待って進む
    向きを変えた先にある信号(元々は横に見えていた信号)に従います。その信号が赤なら待機し、青になったら直進して進みます。

ポイントは、「右折したいのに、一度左奥の角まで直進する」という動きです。

信号機がないT字路の場合

住宅街などで信号機がないT字路の場合はどうでしょうか?

  1. ウィンカーと安全確認
    交差点の手前(約30m)で右ウィンカーを出し、左側端を走行します。
  2. 交差点の側端まで進む
    突き当たりの左角(交差点の側端)まで直進します。一時停止標識がある場合は、停止線で必ず止まってください。
  3. 向きを変えて安全確認
    角で向きを右に変えます。
  4. 車が来なければ進む
    左右の安全を十分に確認し、車が来ていなければ進みます。優先道路側(T字の横棒側)の車が優先ですので、無理な割り込みは禁物です。

直進側から右折する場合

T字路の「横棒」の左側から来て、右折(縦棒の方へ曲がる)する場合は、通常の十字路と同じ二段階右折の手順になります。

  1. 青信号で交差点の向こう側(T字路の反対側の角)まで直進する。
  2. 交差点の隅で向きを右に変える。
  3. 向きを変えた先の信号(正面に来るはずの信号)が青になるのを待って進む。

この場合、待機するスペースが狭いことがあるため、後続車や歩行者に十分注意してください。

右折待機も安心!特定小型原付おすすめモデル

T字路での二段階右折は、交差点の角で信号待ちをする時間が発生します。2輪のキックボードだと、足をついてバランスを取りながら待つのが疲れることも。そこでおすすめなのが、「3輪タイプ」「パワーのある」モデルです。

AINOHOT ST3


3輪で自立!二段階右折の待機が圧倒的にラク

AINOHOT ST3は、前2輪・後1輪の3輪タイプの特定小型原付です。最大の特徴は、停車時でも自立すること。

T字路の角で信号待ちをする際、地面に足を着いて車体を支える必要がありません。バランスを崩してふらつく心配がないため、交通量の多い交差点でも落ち着いて信号が変わるのを待つことができます。サドルも付属しており、座って移動できるのも大きなメリットです。

こんな人におすすめ

  • 信号待ちで足を着いたりバランスを取るのが面倒な人
  • 転倒リスクを極限まで減らしたい人
  • 荷物を積んでも安定して走りたい人

EVEREST XING EX-15PRO


600Wのハイパワーで右折後の発進がスムーズ

二段階右折後の再発進は、直進してくる後続車との速度差が気になるところです。EVEREST XING EX-15PROは、定格600W(最大1000W)という特定原付屈指のハイパワーモーターを搭載しています。

信号が青になった瞬間の出足が力強く、スムーズに制限速度の20km/hまで加速できるため、後続車へのプレッシャーを感じにくいのが魅力です。また、オプションでサドルを取り付ければ、座って信号待ちをすることも可能です。

こんな人におすすめ

  • 交差点での発進でもたつきたくない人
  • 坂道の多いエリアに住んでいる人
  • サドルのあり・なしを気分で切り替えたい人

特定原付のT字路右折に関するよくある質問(FAQ)

特定小型原付でT字路を右折する際の、細かい疑問にお答えします。

Q1. 交通量が激しくて二段階右折をするのが怖いです。どうすればいいですか?

無理をして車道を走る必要はありません。特定原付は、電源を切って車体から降り、手で押して歩けば「歩行者」として扱われます。

交通量が多くて左端によるのが怖い場合や、複雑な交差点で動き方が分からない場合は、手前で降りて歩道に上がり、歩行者として横断歩道を渡って交差点を通過するのが最も安全で確実な方法です。

Q2. 一方通行の出口から右折する場合も左に寄るのですか?

はい、そうです。自動車の場合、一方通行出口からの右折は「道路の右端」に寄りますが、特定原付を含む軽車両は、一方通行であっても常に「道路の左側端」を通行する義務があります。

そのため、一方通行の出口であっても右側には寄らず、左端をキープしたまま交差点に進入し、二段階右折を行ってください。ここで右に寄ると逆走とみなされる危険性があります。

Q3. T字路の待機スペースが狭くてはみ出しそうです。

T字路の角はスペースが狭いことがよくあります。車体が車道に大きくはみ出すと、左折してくる車と接触する危険があります。
もし安全に待機できるスペースがない場合は、Q1と同様に、一度降りて歩道へ上がり、歩行者として信号を待つことを強くおすすめします。

まとめ:T字路でも「左端キープ」と「二段階右折」を徹底しよう

特定小型原付におけるT字路での右折ルールについて解説しました。ポイントを振り返りましょう。

  • 特定原付は、どんな交差点でも必ず二段階右折を行う。
  • 一般原付向けの「二段階右折禁止」標識は無視してよい(適用外)。
  • 右折レーンや道路の右側には絶対に寄らない。常に左側端を走る。
  • 危険を感じたら、迷わず降りて歩行者になる。

T字路は独特の形状ゆえに迷いやすいですが、「とにかく左の角まで行って向きを変える」と覚えておけば大丈夫です。正しいルールを守ることは、違反切符を切られないためだけでなく、あなた自身の身を守ることにつながります。

交差点での待機や方向転換が不安な方は、今回紹介したサドル付きモデルや軽量モデルなど、自分の運転スタイルに合った一台を選んでみてください。

特定小型原動機付自転車についての外部リンク

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