【2025年最新】免許不要の電動キックボード(特定原付)とは?2023年法改正後のルール・罰則を徹底解説

免許不要になった電動キックボードのルールを解説する画像

「電動キックボードって、本当に免許なしで乗れるようになったの?」
「ルールが色々変わったみたいだけど、結局何を守ればいいのか分からない…」

2023年7月1日の道路交通法改正によって、電動キックボードのルールが大きく変わりました。ニュースで「免許不要に!」と聞いたけれど、詳細なルールまでは自信がない、という方も多いのではないでしょうか。

結論として、16歳以上であれば、特定の基準を満たした「特定小型原動機付自転車(特定原付)」という区分の電動キックボードに限り、運転免許不要で乗れるようになりました。

しかし、これは「どんな電動キックボードでも自由に公道を走れる」という意味ではありません。新しいルールを正しく理解しないまま公道を走ると、厳しい罰則の対象となる可能性があり、非常に危険です。

この記事では、電動キックボードの新しいルールについて、以下の点をどこよりも分かりやすく解説します。

  • 免許不要で乗れる「特定原付」の具体的な条件
  • 法改正で何がどう変わったのか(新旧ルール比較)
  • 信号無視や飲酒運転などの違反と罰則
  • 免許不要でも絶対に必要なナンバープレートや自賠責保険
  • 安心して乗れる、おすすめの特定原付モデル

この記事を最後まで読めば、2025年現在の最新ルールがすべて分かり、安全に、そして安心して新しい移動手段をスタートできます。※この記事には広告が含まれています。

目次

この記事の要点まとめ

  • 免許不要の条件:16歳以上で、国の安全基準を満たした「特定原付」のシールがある車両のみ。
  • 必須の手続き:免許は不要でも、ナンバープレートの取得と自賠責保険の加入は法律上の義務。
  • ヘルメット:着用は「努力義務」だが、命を守るために着用を強く推奨。
  • 交通ルール:飲酒運転や信号無視などは厳しい罰則の対象。ルール遵守が絶対条件。

そもそも免許不要で乗れる「特定原付」とは?

2023年の法改正で最も重要なポイントは、「特定小型原動機付自転車(特定原付)」という新しい車両区分が作られたことです。この「特定原付」の基準を満たす電動キックボードだけが、免許不要で運転できます。

見分ける方法は「性能等確認済シール」の有無

購入を検討している電動キックボードが特定原付かどうかを簡単に見分ける方法は、車体に貼られている「性能等確認済シール」を確認することです。このシールは、国が定めた保安基準をクリアしていることを証明するものです。このシールがない電動キックボードは特定原付として認められず、免許不要で公道を走ることはできません。

性能等確認制度やシールの詳細については、こちらの記事で詳しく解説しています。

特定原付の主な基準

特定原付として認められるには、主に以下の基準を満たしている必要があります。

  • 車体の大きさ:長さ190cm以下、幅60cm以下
  • 最高速度:20km/h以下(スピードリミッターなどで制御されている)
  • 定格出力:モーターのパワーが0.6kW以下
  • 保安部品:最高速度表示灯、ウインカー、ブレーキランプなどが正しく装備されている

【重要】基準外のモデルは引き続き「原付免許」が必要

最も注意すべき点は、法改正前に購入したモデルや、上記の特定原付の基準を満たさない高出力・高速な電動キックボードは、引き続き「一般原付」扱いとなることです。これらの車両を運転するには、原付免許の携帯、ヘルメットの着用義務など、従来の原付バイクと同じルールが適用されます。「電動キックボードは全て免許不要」というわけではないことを、絶対に覚えておいてください。

【新旧ルール比較】法改正で何がどう変わったのか?

法改正によって、具体的に何がどう変わったのかを表で分かりやすくまとめました。

項目改正後(特定原付)改正前(一般原付)
運転免許不要(16歳以上)必要
ヘルメット努力義務着用義務
最高速度20km/h30km/h
走行場所車道、自転車道
特例モードで歩道も可(6km/h)
車道のみ
ナンバープレート必要必要
自賠責保険必要必要

特に重要な「免許」「ヘルメット」「走行場所」の3つのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

ポイント1:16歳以上なら免許不要に

最大の変更点は、16歳以上であれば運転免許が不要になったことです。ただし、16歳未満の人が運転すること、また16歳未満の人に車両を提供(貸すなど)することは固く禁止されており、厳しい罰則(6月以下の拘禁刑又は10万円以下の罰金)が科されます。

ポイント2:ヘルメットは「努力義務」へ

これまで義務だったヘルメットの着用は、自転車と同じ「努力義務」に変わりました。法律上の罰則はありませんが、警察庁のデータによると電動キックボードの死亡事故では頭部の損傷が致命傷となるケースが報告されています。万が一の事故から命を守るため、乗車時は必ずヘルメットを着用することを強く推奨します。

ポイント3:走行できる場所が拡大

原則は車道走行ですが、新たに自転車専用通行帯も走行できるようになりました。さらに、「特例特定小型原動機付自転車」の基準を満たすモデルであれば、最高速度を6km/hに制限するモードに切り替えることで、一部の歩道も走行可能です。これにより、交通量の多い車道を避け、より安全なルートを選べるようになりました。

免許不要でも必須!ナンバープレートと自賠責保険

「免許不要」という言葉のイメージから、「何も手続きしなくていい」と誤解されがちですが、それは大きな間違いです。特定原付を公道で運転するためには、以下の2つが法律で義務付けられています。

  • ナンバープレートの取得・表示
  • 自賠責保険(共済)への加入

ナンバープレートは市区町村の役所で、自賠責保険はコンビニなどで簡単に手続きできます。これらを怠ると法律違反となり、罰則の対象となりますので、購入後は必ず手続きを行いましょう。

知らないと危険!特定原付の主な交通ルールと罰則

免許不要だからといって、交通ルールを守らなくていいわけではありません。違反すれば自転車と同様に「交通反則切符(青切符)」の対象となり、反則金が科されます。特に重い違反には厳しい罰則が待っています。

違反行為罰則・反則金
飲酒運転(酒酔い)5年以下の拘禁刑又は100万円以下の罰金
信号無視反則金 6,000円
一時不停止反則金 5,000円
二人乗り反則金 5,000円
歩道での徐行違反3月以下の拘禁刑又は5万円以下の罰金
出典:警視庁「特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について」

特に飲酒運転は極めて危険であり、最も重い罰則が科せられます。手軽な乗り物だからと安易に考えず、自動車やバイクと同じように、交通ルールを遵守する意識が求められます。

【初心者向け】免許不要で乗れるおすすめ特定原付モデル3選

「ルールは分かったけど、実際にどんなモデルを選べばいいの?」という方のために、2025年現在購入可能で、初心者にもおすすめの特定原付を3つ厳選してご紹介します。

YADEA KS6 PRORICHBIT ES1 Pro Nカーメイト e-FREE 01
画像
価格198,000円69,800円162,800円
実売価格209,00069,800139,800
歩道モードありありあり
平均航続距離(km)6022.530
重量(kg)2213.822
定格出力(W)500250400
最大出力(W)800400
タイプキックボードキックボード自転車
全長(mm)119210801250
全幅(mm)5201140570
全高(mm)12585301020
3辺合計(mm)297027502840
折りたたみ全長(mm)119210801250
折りたたみ全幅(mm)520560320
折りたたみ全高(mm)604530620
折りたたみ3辺合計(mm)231621702190
最大積載重量(kg)11010085
駆動方式リアハブモーターインホイールモーター
バッテリー電圧(V)3636
バッテリー容量(Ah)15.610.49.6
バッテリー着脱不可可能
バッテリー平均充電時間(h)55
最高速度車道(km/h)202020
最高速度歩道(km/h)666
登坂角度(度)1510
走行モード2モード設定可能(6 km/h, 20 km/h)車道走行モード最高速度20km/h/歩道走行モード最高速度6km/hMODE1: 6km/h, MODE2: 15km/h, MODE3: 20km/h
フレーム素材アルミニウム合金アルミニウム合金
カラーグレー、ブルー、イエローアーバンブラック、シルクホワイト、アーミーグリーン、セレストブルー、ビビッドピンクサテンブラック、グレージュ、コーラルブルー
タイヤサイズ(inch)108.514
タイヤ種類耐パンク加工エアタイヤ前輪:チューブタイヤ / 後輪:ノーパンクタイヤ空気タイヤ
ブレーキ前輪ドラムブレーキディスクブレーキディスクブレーキ
ブレーキ後輪ディスク+電動ブレーキディスクブレーキディスクブレーキ
サスペンション前輪フロントサスペンションあり
サスペンション後輪なし
防水防塵等級IPX4IP54IP54
折りたたみ機構ありありあり
サドル(椅子)オプションオプションあり
カゴあり
バックミラーなしオプションオプション
防犯装備電子ロック機能、アラーム機能ありバッテリーロック機能付き
アプリ連携Bluetooth コントロール アプリ
保証期間バッテリー、モーター:購入後6か月 フレーム系:購入後1年 その他:初期不良期間8日6ヶ月6ヶ月
付属品充電器一式:ACアダプター×1/ACコード×1/組み立て用部品・簡易工具一式:六角レンチ(4mm)×1/ネジ(M4×14mm)×6/取扱説明書充電器・簡易工具・説明書充電器一式
確認番号000700860018
メーカーYADEAAcalieカーメイト
型式KS6PRO-JPES1-Pro-Ne-FREE01
公式サイトなどhttps://yadea.jp/lineup/301/
https://e-819.jp/products/yadea-ks6-pro
https://www.jpstars.shop/shopdetail/000000000386/https://lps.carmate.co.jp/lp/e-free/
購入先楽天市場で見るYahoo!ショッピングで見るメルカリで見る楽天市場で見るYahoo!ショッピングで見る公式ショップで見るメルカリで見る楽天市場で見るYahoo!ショッピングで見るメルカリで見る

【長距離・通勤向け】YADEA KS6 PRO

パワフルさと航続距離が魅力のモデルです。航続距離は60kmと特定原付の中でもトップクラス。バッテリー残量を気にせず、毎日の通勤・通学から休日の遠出まで安心して利用できます。片道10kmの距離なら週に一度の充電で済む計算なので、充電の手間を最小限にしたい方にもぴったりです。耐パンクタイヤとサスペンションによる乗り心地の良さも、長距離を走る上では嬉しいポイントです。

  • こんな人におすすめ
  • 毎日の通勤・通学で長距離を走る人
  • 充電の頻度を減らしたい人
  • 坂道が多いエリアに住んでいる人

【コスパ重視】RICHBIT ES1 Pro N

「まずは手軽に始めてみたい」という方には、5万円台から購入可能なRICHBIT ES1 Pro Nが最適です。 低価格ながら、特定原付の保安基準をしっかり満たしており、安心して公道デビューできます。重量も約13.8kgと比較的軽量なため、自宅やオフィスでの持ち運びも容易です。航続距離は20kmと長くはありませんが、「最寄り駅まで」「近所の買い物に」といった短距離の移動がメインの方であれば、十分な性能と言えるでしょう。

  • こんな人におすすめ
  • 初期費用を抑えて特定原付を始めたい人
  • 自宅での保管や持ち運びのしやすさを重視する人
  • 短距離の移動がメインの人

【安定性・乗りやすさ】カーメイト e-FREE 01

立ち乗りのキックボードに少し不安を感じる方には、サドル付きの自転車タイプがおすすめです。カー用品でおなじみのカーメイトが開発したe-FREE 01は、自転車のような安定した乗車姿勢で、バランスが取りやすく、初めての方でも安心して運転できます。バッテリーが着脱式なので、車体をコンセントの近くまで運ぶ必要がなく、バッテリーだけを室内に持ち込んで充電できる点も非常に便利です。カゴを付ければ、お買い物にも大活躍します。

  • こんな人におすすめ
  • 立ち乗りに不安がある、安定性を重視したい人
  • 集合住宅などで、車体ごと屋内に運ぶのが難しい人
  • 普段の買い物など、荷物を運びたい人

特定原付に関するよくある質問(FAQ)

Q. ナンバープレートは本当に必要ですか?

A. はい、絶対に必要です。免許不要の特定原付であっても、ナンバープレートの取得と表示は法律で義務付けられています。お住まいの市区町村の役所で手続きを行ってください。手続きは比較的簡単で、販売証明書や本人確認書類があれば即日交付される場合がほとんどです。

Q. 自賠責保険に入らないとどうなりますか?

A. 自賠責保険(共済)への加入も法律上の義務です。未加入で運転した場合、1年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金が科される可能性があります。コンビニなどで手軽に加入できますので、必ず乗車前に手続きを済ませてください。(出典:政府広報オンライン

Q. 一方通行の道路は逆走できますか?

A. 「自転車を除く」という補助標識がある一方通行路では、自転車と同様に逆走が可能です。ただし、この標識がない場合は、他の自動車と同様に一方通行のルールに従う必要があります。

Q. 2023年7月1日より前に買った電動キックボードも免許不要になりますか?

A. いいえ、自動的にはなりません。お持ちの電動キックボードが「特定原付」の保安基準(最高速度表示灯など)を全て満たしている場合のみ、免許不要の対象となります。基準を満たさない場合は、引き続き一般原付としての扱いとなり、運転には原付免許とヘルメット着用義務が伴います。

まとめ:法改正を正しく理解し、安全に電動キックボードを楽しもう

2023年7月の法改正により、「特定小型原動機付自転車」という新しいルールのもと、16歳以上であれば免許不要で電動キックボードに乗れるようになりました。これは、私たちの移動をより便利で自由なものにする大きな一歩です。

しかし、その手軽さには、社会の一員としての責任が伴います。最後に重要なポイントをもう一度おさらいしましょう。

  • 対象車両:国の安全基準を満たした「特定原付」のみが免許不要。
  • 年齢制限:16歳以上であること。
  • 必須事項:ナンバープレートの取得と自賠責保険の加入は義務。
  • 安全装備:ヘルメットの着用は努力義務だが、自身の安全のために強く推奨。
  • 交通ルール:信号遵守や飲酒運転禁止など、罰則を伴うルールを必ず守る。

法改正の内容を正しく理解し、交通ルールを遵守することが、この新しいモビリティを安全に楽しむための絶対条件です。この記事で紹介したポイントやおすすめモデルを参考に、あなたのライフスタイルに合った一台を見つけて、新しい移動体験を始めてみてはいかがでしょうか。

特定小型原動機付自転車についての外部リンク

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