
近年、都市部を中心に電動キックボードの利用者が増加しています。特に、6キロ以下の電動キックボードは、「特例特定小型原動機付自転車」という区分で免許不要で歩道走行が可能なため、手軽な移動手段として注目を集めています。
しかし、いざ購入を検討しようと思っても、
- 種類が多くてどれを選べばいいかわからない…
- 安全面は大丈夫なの?
- 法的なルールが複雑そう…
といった疑問や不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
そこでこの記事では、6キロ以下電動キックボードに焦点を当て、選び方からおすすめモデル、公道走行の注意点まで、ガイド形式で徹底的に解説します。この記事を読めば、あなたにぴったりの一台が見つかり、快適で安全な電動キックボードライフをスタートできるはずです。ぜひ最後までお読みください。
私自身、電動キックボードに興味を持ち始めたのは、乗っている人を見かけてチョイ乗りには最高じゃないかと感じたからです。 自動車では大げさだし、自転車では少し汗ばむ季節もあるし…と思っていた時に、電動キックボードの存在を知りました。 特に6キロ以下モデルは、歩道で乗れるのが魅力ですよね。この記事では、私と同じように電動キックボードに興味を持ち始めたばかりの方にもわかりやすく、 必要な情報を届けます。
Index
この記事でわかること
- 6キロ以下電動キックボードのメリット・デメリット
- 6キロ以下電動キックボードの選び方
- 目的別おすすめ6キロ以下電動キックボード5選
- 6キロ以下電動キックボードで公道を安全に走るための注意点
6キロ以下電動キックボードとは?【歩道走行OK・免許不要】
6キロ以下電動キックボードのメリット・デメリット
まず、6キロ以下電動キックボードの基本的な情報と、メリット・デメリットを確認しておきましょう。
6キロ以下電動キックボードとは?
6キロ以下電動キックボードとは、歩道モードと呼ばれる時速6km/h以下で走行できるモードを搭載した電動キックボードのことです。経済産業省が一定の基準を満たす電動キックボードを「特定小型原動機付自転車」と定義し、その中でも歩道モードを搭載したものが「特例特定小型原動機付自転車」に該当します。
特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警視庁)
警視庁のウェブサイトでは、特例特定小型原動機付自転車の要件がわかりやすくまとまっています。
6キロ以下電動キックボードのメリット
- 免許不要: 原付免許や自動車免許は不要で、16歳以上であれば誰でも乗ることができます。
- 歩道走行OK: 歩道モードを使用すれば、歩道を走行することができます。
- 手軽な移動手段: 近距離の移動にとても便利。通勤・通学や買い物、ちょっとしたお出かけにもぴったりです。
- 環境に優しい: 電気で走行するため、環境負荷が低いです。
- 折りたたみ可能: コンパクトに折りたためるモデルが多く、保管場所にも困りません。
特定小型原動機付自転車について(経済産業省)では、特定小型原動機付自転車に関する詳細な情報が提供されています。制度について詳しく知りたい場合は、こちらを確認してください。
6キロ以下電動キックボードの注意点
- 法的ルールの理解が必要: 歩道走行が可能とはいえ、法的ルールをしっかりと理解しておく必要があります。
- 安全面への配慮が必要: 自動車や歩行者との衝突などに注意する必要があります。
6キロ以下電動キックボードのメリットは、やはり免許不要で歩道を走れるという点でしょう。これは、自動車の免許を持っていない方や、自転車に乗るのが苦手な方にとって、非常に魅力的なポイントだと思います。
6キロ以下電動キックボードの選び方
6キロ以下電動キックボードを選ぶ際のポイントを解説します。主に以下の点を考慮して選びましょう。
選び方1:安全性
安全性は最も重要なポイントです。以下の点をチェックしましょう。
- 灯火類: 夜間走行に必須のライト、リアライト、方向指示器が装備されているか確認しましょう。
- ブレーキ性能: 雨天時でも確実な制動力を発揮するブレーキが搭載されているか確認しましょう。ディスクブレーキが制動性が高いです。
- 安定性: 走行中に転倒しにくい安定性の高い車体構造であるか確認しましょう。タイヤの太さや足を乗せるステップの広さなどがポイントになります。
選び方2: 走行距離
1回の充電で走行できる距離は、モデルによって大きく異なります。ご自身の利用用途に合わせて適切な走行距離を選びましょう。
- 近距離利用: 数キロ程度の移動がメインの場合は、走行距離が短いモデルでも十分です。
- 往復通勤・通学: 片道5km以上の距離を毎日走行する場合は、40km以上の走行距離があるモデルだと余裕があり毎日充電せずに済みます。
- 予備のバッテリー: カタログスペック上の走行距離だけでなく、予備バッテリーがあると、安心して走行できます。
選び方3: 重量と折りたたみやすさ
電動キックボードは、持ち運びや保管の利便性も重要です。 重量や折りたたみやすさもチェックしましょう。
- 重量: 持ち運びを頻繁に行う場合は、できるだけ重量の軽いモデルを選びましょう。目安としては15kg以下が望ましいです。
- 折りたたみ機構: 折りたたみ機構がシンプルでスムーズに折りたためるモデルを選びましょう。実際に店舗で試してみるのがおすすめです。
- コンパクトさ: 折りたたんだ時のサイズも重要です。自宅や職場の保管スペース、自動車に積むことを考慮して、できるだけコンパクトになるモデルを選びましょう。
選び方4: その他機能
安全性、走行距離、重量と折りたたみやすさ以外にも、便利な機能や特徴を持つモデルがあります。ご自身の好みや用途に合わせて、これらの機能もチェックしてみましょう。
- クルーズコントロール: 長距離走行時にアクセルを押し続ける必要がなく、疲労を軽減できます。
- アプリ連携: スマートフォンアプリと連携できるモデルもあります。走行距離やスピード、バッテリー残量などをアプリで確認できたり、ロック機能などが利用できたりします。
- デザイン: 見た目のデザインも重要ですよね。自分の好みに合ったデザインのモデルを選びましょう。
電動キックボードの選び方で特に重要だと思うのは、安全性です。実際に事故も起こっているので、安全基準を満たしているか、ブレーキ性能は十分かなど、しっかりと確認するべきです。 性能等確認済シールの有無を目安にすると良いでしょう。次に重要なのは、走行距離です。用途に合わせて適切な走行距離を選ばないと、充電切れで困ってしまう可能性があります。 重量や折りたたみやすさ、その他の機能は、ご自身のライフスタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。私個人は、デザインも重要視したいと思っています。毎日使うものなので、気に入ったデザインのものを選びたいですよね。
【目的別】おすすめ6キロ以下電動キックボード6選
上記の選び方を踏まえ、目的別におすすめの6キロ以下電動キックボードを6つ厳選しました。
おすすめ1:安全性重視モデル
安全性を最優先するなら、灯火類やブレーキ性能、安定性に優れたモデルを選びましょう。
モデル例:EVEREST XING EX-15PRO


- おすすめポイント:
- ブレーキ: 前ドラム後ディスクブレーキとEABS(電子アンチロックブレーキシステム)を 搭載しており、安全性と制動力を最大限に高めています。
- ヘッドライト: 高輝度LEDライトが暗い夜道をしっかり照らし、安全な走行をサポートします。。
- サスペンションタイヤ: 前後サスペンション+10インチノーパンクタイヤ。
- モーター: 特定小型原動機付自転車の中で最もパワフルな定格出力:600W / 最大出力:1000Wのモーター搭載。
- コメント
EVEREST XING EX-15PROは、2025年2月現在では最新モデルの1つで、最もパワフル、最も機能性(スマホ連動等)に優れ、それでいて価格も151,800円とコストパフォーマンスが高いモデルです。
おすすめ2: 走行距離重視モデル
長い距離を毎日走行するなら、バッテリー容量が大きいモデルを選びましょう。
モデル例: YADEA TRP-01T


- おすすめポイント:
- 大容量バッテリー: 大容量リチウムバッテリーでなんと航続距離は110km(特定原付の中でも最長)。しかもバッテリー着脱式。
- ブレーキ: 前後とも感度の高い油圧ディスクブレーキ。
- タイヤサスペンション: ファットタイヤで安定性があり、デュアルサスペンションフレーム、しかもバイクタイプなので長距離の移動も○。
- ライト: ヘッドライト、テールライト、ブレーキランプは高照度のLEDライトを搭載。
- コメント
YADEA TRP-01Tは、 何といっても航続距離の長さが魅力のモデルです。 110kmも走れるのであれば、遠出も安心です。その他の基本性能も総じて高いです。気になる点と言えば330,000円という値段でしょう。
おすすめ3: 重量・折りたたみやすさ重視モデル
持ち運びや保管を重視するなら、重量が軽くで折りたたみやすいモデルを選びましょう。
モデル例:RICHBIT ES1 Pro N


- おすすめポイント:
- 超軽量・超コンパクト: 重量はわずか13.8kg。女性でも容易に持ち運べます。
- シンプルな折りたたみ機構: 約3秒で簡単に折りたたみできる設計。
- ブレーキ: 前後共にディスクブレーキ採用。
- スタイリッシュデザイン: シンプルでスタイリッシュなデザインも魅力です。
- コメント
RICHBIT ES1 Pro Nは特定小型原動機付自転車の中でも最軽量のモデルです。価格も69,800円と最安クラス。オプションでサドルやミラー、スマホホルダー等を取り付け可能な点も魅力的です。
おすすめ4: 価格重視モデル
できるだけ価格を抑えたいなら、 コストパフォーマンスに優れたモデルを選びましょう。
モデル例: SAVEWO DASH F


- おすすめポイント:
- 低価格: 6キロ以下電動キックボードの中でも、実売価格59,000円と最安。
- 必要最低限の機能: 国土交通省性能等確認制度適合モデルなので灯火類やブレーキなど、必要な機能はしっかりと搭載。
- 航続距離: 航続距離は約28kmと十分。
- 本体重量: 重量は15.5kgと電動キックボードの中でも軽い部類。
- コメント
SAVEWO DASH Fは、 価格重視の方におすすめのモデルです。 基本スペックも低くはなくコストパフォーマンスに優れています。電動キックボードを試してみたいけど、 最初から高いお金を出すのは少し不安…という方には ぴったりかもしれません。
おすすめ5: 安定性重視デル
歩道走行を重視する場合は、低速でも安定したモデルを選びましょう。
歩道走行を重視する場合は、低速でも安定したモデルを選びましょう。
モデル例1: Ainohot ST3


安定性の特徴
- 後二輪でしっかりとした安定感
- 初心者、バランス感覚に不安のある方にもやさしい
- 車体が低いので足が地面につきやすくバランスを取りやすい
スイング機能搭載
- 左右にスイングできる設計
- 小回りが利く
- 上級者が自由自在なライディングを楽しめる
コメント
Ainohot ST3の他にはない特徴として電費が向上して、航続距離が伸びる回生ブレーキが挙げられます。三輪タイプのST3は安定性が高く、回生ブレーキを使った走行や停車もスムーズで安全性も抜群です。
モデル例2: ストリーモ S01JTA


安定性の特徴
独自の「バランスアシストシステム」を搭載しており、以下の優位性があります:
構造的な利点
これらの特徴により、歩行者との安全性が求められる歩道において、安全で安定した走行が可能となっています。
参考サイト
[4] https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000012.000102850.html
[8] https://richbitpartners.com
[9] https://mc-web.jp/life/133927/
6キロ以下電動キックボードで公道を安全に走るために
法的ルールを遵守する
6キロ以下電動キックボードは、歩道走行が可能ですが、法的ルールをしっかりと守る必要があります。主なルールは以下の通りです。
電動キックボードに関する交通ルールを確認しましょう!(政府広報オンライン)
- 車道と歩道の区別: 原則として歩道を走行し、歩道がない場合は車道の端または自転車レーンを走行します。
- 歩道モードの使用: 歩道を走行する際は、必ず歩道モード(時速6km/h以下)に切り替えてください。
- 一方通行: 一方通行路では、自転車と同様に双方向通行が可能です。
- 二人乗り禁止: 二人乗りは法律で禁止されています。
- 飲酒運転禁止: 飲酒運転は法律で厳しく禁止されています。 アルコールを飲んだ場合は絶対に運転しないでください。
- 年齢制限: 16歳未満の者は運転できません。
電動キックボードに関する交通ルールを確認しましょう!(政府広報オンライン)では、特定小型原動機付自転車に関する法的ルールの詳細が公開されています。必ず確認し、ルールを遵守してください。
6キロ以下電動キックボードは免許不要で手軽に乗れる反面、法的ルールをしっかりと理解しておく必要があります。 特に歩道走行時のルールや、飲酒運転の禁止などは重要なポイントです。 ルールを守って安全に使用することが、電動キックボードを楽しい移動手段にするための条件です。
安全装備を正しく着用する
安全のため、必ず以下の装備を着用しましょう。
- ヘルメット: 転倒時の頭部保護のため、必ず着用してください。 自転車用または電動キックボード用のヘルメットがおすすめです。
- プロテクター: 肘や膝などのプロテクターも着用すると、転倒時のケガを軽減できます。
- 明るい服装: 夜間や暗い場所では、明るい色の服を着るか、反射材付きの衣服を着用しましょう。
ヘルメットの着用は法律で義務付けられていませんが、安全のためには必ず着用すべきです。 転倒時の頭部への衝撃を大幅に軽減できます。 プロテクターもできれば着用したいですね。 明るい服装や反射材は、自動車や歩行者からの視認性を高めるために効果的です。 自分の身を守るために、安全装備はしっかりと着用しましょう。
歩行者優先で安全運転
歩道を走行する際は、 歩行者優先を原則としてください。以下の点に注意して安全運転を心がけましょう。
- 低速走行: 歩道では時速6km/h以下の歩道モードで走行し、 急な加速やブレーキは避けましょう。
- 歩行者との距離: 歩行者との間隔を十分に保ち、 すれ違う際は速度を落として徐行しましょう。
- 歩行者の追い抜き: 歩行者を追い抜く際は、 安全な間隔を保ってゆっくりと追い抜きましょう。
- 歩道が狭い場所: 歩道が狭い場所や、 歩行者が多い場所では、 電動キックボードから降りて手で押して歩きましょう。
- 安全な場所で練習: 最初は安全な場所で十分に練習してから、公道を走行するようにしましょう。
歩道は歩行者のための場所です。 電動キックボードで歩道を走行する際は、 歩行者に最大限配慮し、 迷惑をかけないように心がけましょう。 速度を抑え、 歩行者との間隔を十分に保つことが重要です。 歩行者が多い場所では、 降りて押して歩くという選択肢も考慮してください。 安全運転は、 自分だけでなく、 周りの人々を守ることにも繋がります。
交通状況に注意する
公道を走行する際は、常に周囲の交通状況に注意を払いましょう。以下の点に注意が必要です。
- 交差点: 交差点では信号を守り、 左右の安全を十分に確認してから進行しましょう。
- 横断歩道: 横断歩道では歩行者優先です。 歩行者がいる場合は必ず一時停止し、 歩行者の通行を妨げないようにしましょう。
- 死角: 自動車の死角に注意し、側方を走行する際は特に注意が必要です。
- 路面状況: マンホールやグレーチング、 道路の凹凸などに注意し、 バランスを崩さないように安全走行を心がけましょう。
- 天候: 雨天時や強風時は視界が悪くなったり、 バランスを崩しやすくなったりするため、 特に注意が必要です。 雨天時の制動距離が長くなることも考慮しましょう。
交通状況への注意は、 電動キックボードだけでなく、 すべての車両に共通して重要なことです。 特に電動キックボードは、自動車に比べて車体が小さく、 視認性が低いため、 より一層の注意が必要です。 交差点や横断歩道、自動車の死角など、 危険なポイントをしっかりと認識し、 余裕を持った運転を心がけましょう。
まとめ
この記事では、6キロ以下電動キックボードの選び方からおすすめモデル、公道走行の注意点までガイド形式で解説しました。最後に、この記事の要点をおさらいしましょう。
記事のポイント
- 免許不要・歩道走行OKな6キロ以下電動キックボードは、手軽で環境に優しい移動手段
- 安全性、走行距離、重量、折りたたみやすさ、その他の機能を考慮して用途に合ったモデルを選ぶのが重要
- おすすめモデルは安全性重視、走行距離重視、重量・折りたたみやすさ重視、 価格重視、安定性重視の5タイプ
- 公道走行の際は法的ルールを遵守し、安全装備を着用、歩行者優先で安全運転を心がける
上記ポイントを参考に、あなたにぴったりの6キロ以下電動キックボードを見つけて、快適な電動キックボードライフを楽しんでください!
この記事を通して、6キロ以下電動キックボードの魅力と安全に使用するためのポイントを理解していただけたかと思います。 電動キックボードは、 正しい知識と安全意識を持って使用すれば、 とても便利な移動手段です。この記事が、あなたの電動キックボード選びのお手伝いができれば幸いです。 安全運転で、快適な電動キックボードライフを楽しんでください!
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特定小型原動機付自転車についての外部リンク
特定小型原動機付自転車について
- 特定小型原動機付自転車について(国土交通省)
- 特定小型原動機付自転車について(経済産業省)
- 保安基準に適合した電動キックボード等を購入・使用しましょう(国土交通省)
- 特定小型原動機付自転車ってなに?(PDF)(国土交通省)
- ルールを守って電動キックボードに乗ろう(PDF)(国土交通省)
- 電動キックボード等の概要説明リーフレット(PDF)(警視庁)
特定小型原動機付自転車の交通ルールについて
- 電動キックボードに関する交通ルールを確認しましょう!(政府広報オンライン)
- 電動キックボード等に法改正 乗るならルールを知ってから!(政府広報オンライン)
- 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警視庁)
- 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警察庁)