
通勤やちょっとした移動に便利な電動キックボード。とても快適な乗り物ですが、ある日突然「動かなくなった!」「タイヤがパンクした!」といったトラブルに見舞われることも少なくありません。
「こんなとき、どこに頼ればいいの?」「修理っていくらかかるんだろう?」そんな不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、そんな「いざという時」に備えて、電動キックボードの修理はどこでできるのか、主な依頼先から費用相場、さらには故障を未然に防ぐためのメンテナンスのコツまで、網羅的に分かりやすく解説します。
結論から言うと、まずは製品を購入した販売店やメーカーに相談するのが最も確実ですが、状況によっては他の選択肢が適している場合もあります。この記事を読めば、あなたの状況に合った最適な修理方法がきっと見つかります。
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目次
この記事の要点まとめ
- 電動キックボードの修理依頼先は主に5つ。保証期間内なら購入店・メーカーへの連絡が基本です。
- パンクやバッテリー交換など、故障内容別の費用相場が分かります。
- 日頃のセルフメンテナンスが、故障を防ぎ、結果的に出費を抑えることにつながります。
- 修理費用が高額な場合は、買い替えも視野に入れた判断基準を解説します。
電動キックボードの修理、どこでできる?主な依頼先5選
- 依頼先①:購入店・メーカー|保証期間ならまずココ!
- 依頼先②:電動キックボード専門店|専門知識で安心
- 依頼先③:自転車店|「ダイワサイクル」など対応可能な店舗も
- 依頼先④:出張修理サービス|自宅で完結する手軽さ
- 依頼先⑤:自分で修理(DIY)|パンクなど軽微な故障なら
電動キックボードが故障した際の主な依頼先は、以下の5つです。それぞれのメリット・デメリットを理解して、自分に合った場所を選びましょう。
依頼先①:購入店・メーカー|保証期間ならまずココ!
最も基本的で安心なのが、製品を購入した販売店やメーカーに問い合わせる方法です。特に、購入から1年以内などの保証期間内であれば、無償または割引価格で修理を受けられる可能性が高いため、最初に検討すべき選択肢です。
- メリット:製品知識が豊富で的確な診断が期待できる。保証が適用される可能性が高い。純正パーツでの修理なので安心。
- デメリット:店舗に持ち込む手間がかかる。メーカー修理の場合、配送などで時間がかかることがある。
まずは保証書の有無と内容を確認し、購入店に連絡してみましょう。
依頼先②:電動キックボード専門店|専門知識で安心
最近では、電動キックボードの販売・修理を専門に行う店舗も増えてきました。こうした専門店は、様々なメーカーの製品知識や修理経験が豊富なため、保証期間が過ぎてしまった場合や、購入店が遠い場合に頼りになります。
- メリット:専門知識が豊富で、幅広いトラブルに対応可能。パーツの在庫も多く、スピーディーな修理が期待できる。
- デメリット:店舗数がまだ少なく、近所にない場合がある。
インターネットで「電動キックボード 修理 + 地域名」で検索すると、近くの専門店が見つかるかもしれません。
依頼先③:自転車店|「ダイワサイクル」など対応可能な店舗も
「近所の自転車屋さんで直してもらえたら手軽なのに…」と思いますよね。結論から言うと、すべての自転車店が対応しているわけではありませんが、一部の店舗では修理を受け付けています。
特に、自転車販売大手の「ダイワサイクル」は、全国の店舗で一部メーカーの電動キックボードの持ち込み修理サービスを開始しており、非常に心強い存在です。
- メリット:店舗数が多く、アクセスしやすい。パンク修理など、自転車と共通する部分の修理なら対応してもらいやすい。
- デメリット:電装系の複雑なトラブルには対応できない場合が多い。店舗によって対応可否やスキルに差がある。
事前に電話などで対応可能か、自分の持っているモデルは対象かを確認してから持ち込むのが良いでしょう。
依頼先④:出張修理サービス|自宅で完結する手軽さ
「重いキックボードを店まで運ぶのが大変…」という方には、出張修理サービスがおすすめです。電話やLINEで依頼すれば、専門スタッフが自宅まで来てくれて、その場で修理してくれます。
- メリット:店舗に持ち込む手間が省ける。その場で修理が完了することも多い。
- デメリット:出張費が別途かかる。対応エリアが都市部に限られている場合が多い。
依頼先⑤:自分で修理(DIY)|パンクなど軽微な故障なら
タイヤのパンクなど、比較的軽微な故障であれば、自分で修理(DIY)することも選択肢の一つです。パンク修理キットや交換用のチューブは、インターネット通販などで購入できます。
- メリット:費用を部品代だけで済ませられる。
- デメリット:分解することでメーカー保証の対象外になるリスクがある。修理に失敗して状態を悪化させる可能性がある。専門的な工具が必要な場合がある。
電動キックボードのタイヤは自転車に比べて小さく、作業が難しい場合が多いです。工具の扱いに慣れている方以外は、プロに任せるのが無難でしょう。
【故障別】電動キックボードの修理費用はいくら?値段の目安
- タイヤのパンク修理:3,000円~10,000円
- バッテリー交換:15,000円~40,000円
- ブレーキの修理・調整:3,000円~8,000円
- 電源が入らないなど電装系のトラブル:5,000円~20,000円以上
気になる修理費用ですが、故障の内容や依頼先によって大きく異なります。ここでは、代表的な故障の費用相場を紹介します。あくまで目安として参考にしてください。
タイヤのパンク修理:3,000円~10,000円
最も多いトラブルの一つがタイヤのパンクです。費用相場は3,000円~10,000円程度です。チューブ交換だけで済むか、タイヤごと交換する必要があるかで料金が変わってきます。自分で修理すれば部品代だけで済みますが、専用工具が必要になることもあります。
バッテリー交換:15,000円~40,000円
「最近、満充電してもすぐに電池が切れる…」という場合は、バッテリーの寿命かもしれません。交換費用は15,000円~40,000円程度と、比較的高額になります。バッテリーは電動キックボードの心臓部なので、純正品や信頼できるメーカーのものを選ぶようにしましょう。
ブレーキの修理・調整:3,000円~8,000円
ブレーキの効きが悪い、異音がするといった場合は、調整や部品交換が必要です。費用は3,000円~8,000円程度が目安です。安全に直結する重要な部分なので、少しでも異常を感じたら早めに専門家に見てもらうことを強くおすすめします。
電源が入らないなど電装系のトラブル:5,000円~20,000円以上
電源が入らない、ライトがつかないなどの電装系トラブルは、原因の特定が難しいケースが多いです。配線修理やコントローラー交換などが必要になることもあり、費用は5,000円~20,000円以上と幅があります。このような場合は、自分で判断せず、購入店や専門店に相談しましょう。
故障を未然に防ぐ!日常でできるメンテナンスのコツ
高額な修理費用を避ける一番の方法は、故障させないことです。日頃から少し気にかけるだけで、愛車の寿命は大きく延びます。
- タイヤの空気圧を定期的にチェックする:最も重要です。空気圧が低いとパンクのリスクが格段に上がります。最低でも2週間に1回は確認し、規定の空気圧を保ちましょう。
- バッテリーを適切に管理する:長期間乗らない場合でも、バッテリー残量がゼロにならないよう、月に1度は充電しましょう。過放電はバッテリーの寿命を著しく縮めます。
- 雨ざらしにしない:電子部品は水分に弱いです。保管は屋内か、雨のかからない場所で行いましょう。雨天走行後は、水分を拭き取っておくと錆び防止になります。
- ブレーキの効きを確認する:乗る前にブレーキがしっかり効くか、異音はしないかを確認する癖をつけましょう。
修理か買い替えか?判断のポイント
修理費用が高額になった場合、「いっそ新しいモデルに買い替えた方が良いのでは?」と迷うこともあるでしょう。そんな時の判断基準をいくつかご紹介します。
- 修理費用が本体価格の半分を超えるか:一つの目安として、修理の見積額が新品の購入価格の50%を超える場合は、買い替えを検討する価値があります。
- バッテリーの寿命が近いか:バッテリー以外の故障でも、すでにバッテリーの寿命(一般的に充電300~500回)が近い場合は、今後さらに交換費用がかかることを見越して買い替えるのも合理的です。
- より高性能なモデルに乗りたいか:最新のモデルは航続距離や登坂性能、乗り心地などが向上しています。現在の愛車に何かしらの不満があるなら、修理のタイミングは新しい一台に乗り換える良い機会かもしれません。
買い替えを検討する際は、以下の比較ツールもぜひご活用ください。
ドンキの電動キックボードもOK?FUGU製品の修理体制
手頃な価格で電動キックボードが手に入るとして人気のドン・キホーテ。そこで取り扱われているFUGU INNOVATIONS JAPAN製の電動キックボードをお持ちの方も多いのではないでしょうか。「ドンキで買ったけど、どこで修理できるの?」という疑問は、特に多く寄せられる声の一つです。
結論として、FUGU INNOVATIONS JAPAN製の電動キックボードであれば、全国に店舗を展開する「ダイワサイクル」で持ち込み修理サービスが利用可能です。これはユーザーにとって非常に心強いサポート体制です。
FUGU製品ならダイワサイクルへ!
FUGU INNOVATIONS JAPANは、自転車専門店のダイワサイクルと提携し、対象の電動キックボードの持ち込み修理サービスを行っています。これにより、お近くのダイワサイクル店舗に直接製品を持ち込んで、修理の相談や依頼ができます。
このサービスは、「どこに修理を頼めば良いかわからない」と悩んでいたFUGU製品ユーザーにとって、大きな安心材料となるでしょう。
メリット
- 対面での相談:故障状況を直接スタッフに説明し、相談しながら修理を進められる安心感があります。
- 輸送の手間がない:梱包して遠方に送る手間や輸送コストがかかりません。
注意点
- 対象製品の確認:ご自身のモデルが対象かどうか、事前に公式サイトなどで確認しましょう。
- 店舗への事前連絡:いきなり持ち込むのではなく、事前に店舗へ連絡し、修理対応の可否を確認することをおすすめします。
ダイワサイクルでの修理サービスに関する詳細は、FUGU INNOVATIONS JAPANの公式サイトや、ダイワサイクルのプレスリリースで確認できます。
特定原付の修理に関するよくある質問(FAQ)
Q. 電動キックボードの寿命はどれくらいですか?
A. 一概には言えませんが、本体の寿命は3年~5年、バッテリーの寿命は充電回数で300~500回(走行距離にして約2,000km~5,000km)が目安と言われています。ただし、これは乗り方や保管状況によって大きく変わります。雨ざらしにせず、定期的にメンテナンスすることで、より長く愛用することができます。
Q. 電動キックボードを長期間放置したらどうなりますか?
A. 長期間乗らずに放置すると、バッテリーが「過放電」という状態になり、充電できなくなってしまうことがあります。また、タイヤの空気が抜けたり、金属部分が錆びたりと、様々な不具合の原因になります。少なくとも1ヶ月に1度は充電し、タイヤの空気圧をチェックするのがおすすめです。
Q. 電動キックボードの維持費は年間いくらですか?
A. 故障がなければ、年間の維持費は自賠責保険料(年間数千円〜)と軽自動車税(年間2,000円)が主です。しかし、日頃のセルフメンテナンスを怠ると、大きな故障につながり、結果的に高額な修理費用がかかってしまうことがあります。詳しい維持費については、以下の記事で解説しています。
電動キックボードの交通ルールは法律で定められています。安全な利用のために、公的機関の情報を必ず確認してください。
まとめ:電動キックボードの修理はどこで?|まずは購入店に連絡を
今回は、電動キックボードの修理場所に迷った際の依頼先や費用、メンテナンスのコツについて解説しました。
電動キックボードが故障した際は、まず保証書を確認し、購入した販売店やメーカーに連絡するのが最も確実で安心な方法です。保証が切れている場合や、より早く修理したい場合は、近くの専門店や対応可能な自転車店(ダイワサイクルなど)、出張修理サービスなどを検討しましょう。
突然の故障は焦りますが、適切な場所に相談すれば必ず解決できます。また、日頃からのこまめなメンテナンスが、予期せぬトラブルと出費を防ぐ最善の策です。この記事を参考に、あなたの大切な愛車を修理・メンテナンスし、再び快適な電動キックボードライフを楽しんでください。
特定小型原動機付自転車についての外部リンク
特定小型原動機付自転車について
- 特定小型原動機付自転車について(国土交通省)
- 特定小型原動機付自転車について(経済産業省)
- 保安基準に適合した電動キックボード等を購入・使用しましょう(国土交通省)
- 特定小型原動機付自転車ってなに?(PDF)(国土交通省)
- ルールを守って電動キックボードに乗ろう(PDF)(国土交通省)
- 電動キックボード等の概要説明リーフレット(PDF)(警視庁)
特定小型原動機付自転車の交通ルールについて
- 電動キックボードに関する交通ルールを確認しましょう!(政府広報オンライン)
- 電動キックボード等に法改正 乗るならルールを知ってから!(政府広報オンライン)
- 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警視庁)
- 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警察庁)






