
「自分の電動キックボード、もっとカッコよくならないかな?」「もう少しスピードが出れば快適なのに…」
特定小型原動機付自転車(以下、特定原付)を手に入れると、次に湧き上がってくるのが「カスタムしたい」という欲求ではないでしょうか。自分だけの一台に仕上げる楽しみは、乗り物を所有する大きな喜びの一つです。
しかし、インターネットで「電動キックボード カスタム」と検索すると、「リミッターカット」や「出力アップ」といった、法に触れる可能性のある情報も目につきます。手軽な乗り物だからこそ、カスタムのルールは非常に厳格です。知らずに一線を越えてしまうと、罰則の対象になったり、重大な事故につながったりする危険性もはらんでいます。
この記事では、特定原付の法律や安全基準に精通したライターとして、どこまでが「合法なカスタム」で、どこからが「違法な改造」なのか、その境界線を明確に解説します。安全に楽しめるドレスアップパーツの紹介から、パワー不足を感じる方への現実的な解決策まで、あなたの特定原付ライフをより豊かにするための情報を網羅しました。
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目次
この記事の要点まとめ
- 特定原付のカスタムは、保安基準を満たす範囲での「アクセサリー装着」が基本。
 - 最高速度やモーター出力の変更(リミッターカット等)は違法改造にあたり、絶対NG。
 - 違法改造は公道走行自体が違法となる最も重大なリスクを伴う。
 - パワー不足を感じるなら、違法改造ではなく、合法的な高出力モデルへの乗り換えが唯一の正解。
 
電動キックボードのカスタム、その前に知るべき大前提
「特定小型原付」の保安基準とは?
特定原付をカスタムする上で最も重要なのが、「道路運送車両の保安基準」です。これは、自動車やバイクなど公道を走るすべての車両が満たすべき安全・環境基準を定めた法律。特定原付も例外ではなく、この基準から逸脱するような変更は認められていません。
具体的には、以下のような項目が厳格に定められています。
- 最高速度: 車道モードで20km/h、歩道モードで6km/hを超えないこと。
 - モーターの定格出力: 0.6kW(600W)以下であること。
 - 車体の大きさ: 長さ190cm以下、幅60cm以下であること。
 - 灯火類: 前照灯(ヘッドライト)、尾灯(テールランプ)、制動灯(ブレーキランプ)、警音器(クラクション)、そして最高速度表示灯が正しく機能すること。
 
これらの基準は、運転者自身だけでなく、歩行者や他の車両など、交通社会全体の安全を守るために設けられています。カスタムを行う際は、これらの数値を絶対に変更しないことが大前提となります。特に、性能等確認制度によって認定された車体は、その構造自体が安全の証です。安易な改造はその信頼性を根底から覆す行為だと認識しましょう。
性能等確認制度について詳しくは、こちらの記事で解説しています。
なぜリミッターカットや出力アップは違法なのか?
「もう少し速ければ…」という気持ちから、「リミッターカット」や「モーター交換による出力アップ」に興味を持つ方もいるかもしれません。しかし、これらの行為は明確な違法改造です。
理由は単純明快。最高速度が20km/hを超えたり、定格出力が0.6kWを超えたりした瞬間に、その車両は「特定原付」ではなく「一般原付(原付一種)」や、場合によっては「原付二種」という別の車両区分に変わってしまいます。
【最も重大なリスク】
さらに重大なのは、その車両が一般原付などの新しい車両区分の「保安基準」をも満たさない、「保安基準不適合車」となる可能性が極めて高いという点です。特定原付の車体構造やブレーキ性能は、20km/h以下での走行を前提に設計されています。リミッターカットなどで無理に速度を上げた場合、一般原付として公道を走行するために必要な車体構造や制動性能などの保安基準を満たさなくなることがほとんどです。(参考: 道路運送車両法、道路運送車両の保安基準|国土交通省)
その結果、いかなる車両区分としても公道を走行することが許されない車両となり、無免許・無保険運行以前に、車両の使用に関する根本的な違法行為となります。
車両区分が変わると、以下のような義務が新たに発生します。
- 運転免許証の携帯: 原付免許以上が必要になります。
 - ヘルメットの着用: 努力義務ではなく、完全な着用義務となります。
 - ナンバープレートの変更: 特定原付用ではなく、一般原付用の標識が必要です。
 - 自賠責保険の契約変更: 車両区分に合った保険に加入し直す必要があります。
 
これらの手続きをせず、特定原付のまま乗り続ければ、それは「無免許運転」「無保険運行」といった重大な交通違反となります。軽い気持ちで行った改造が、あなたの社会的信用を失墜させる原因になりかねないのです。
違法改造のリスク|事故・保険・罰則の三重苦
違法改造がもたらすのは、法的な問題だけではありません。そこには、金銭的、身体的にあなたを苦める深刻なリスクが潜んでいます。
1. 事故のリスク
メーカーが設計した車体バランスは、20km/hという速度域で安全に停止できることを前提としています。ブレーキ性能やフレーム強度は、その速度に合わせて最適化されているのです。リミッターカットで無理やり速度を上げれば、ブレーキが効かずに追突したり、カーブで車体が分解したりと、重大な事故につながる可能性が飛躍的に高まります。あなたの命はもちろん、他人の命まで危険に晒す行為です。
2. 保険が適用されないリスク
万が一、違法改造した車両で事故を起こした場合、自賠責保険や任意保険は適用されない可能性が極めて高いです。なぜなら、保険契約は「合法な特定原付」に対して結ばれており、違法改造車は契約の前提を覆す「告知義務違反」にあたるからです。数千万円、場合によっては億単位の損害賠償を全額自己負担することになるかもしれません。
3. 厳しい罰則
保安基準に適合しない車両で公道を走行した場合、「整備不良」として3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられる可能性があります。さらに、前述の通り無免許運転や無保険運行と判断されれば、より重い罰則が待っています。軽いカスタムのつもりが、前科がつく事態に発展することもあり得るのです。
(参考: 警察庁公式サイト)
【合法】誰でもできる!特定原付おすすめカスタムパーツ7選
厳しい話が続きましたが、もちろん、特定原付のカスタムが全て禁止されているわけではありません。保安基準に影響を与えない範囲であれば、利便性やデザイン性を向上させる素晴らしいカスタムがたくさんあります。ここでは、誰でも手軽に始められる合法的なカスタムパーツを厳選して7つご紹介します。
1. スマホホルダー
もはや必須アイテムと言っても過言ではないのがスマホホルダーです。地図アプリでナビゲーションを表示させれば、知らない道でも迷うことなくスムーズに目的地へ到着できます。走行中にスマートフォンを手に持って操作する「ながら運転」は、特定原付でも交通違反の対象です。安全のためにも、必ずホルダーを設置しましょう。選ぶ際は、走行中の振動でスマホが落下しないよう、ホールド力の高いモデルを選ぶのがポイント。また、スマホのカメラは振動に弱いため、衝撃吸収機能(振動吸収ダンパー)付きの製品を選ぶと、高価なスマホを故障から守ることができ、より安心です。
2. ドリンクホルダー
特に夏場のライディングで重宝するのがドリンクホルダーです。信号待ちの間にサッと水分補給ができるだけで、熱中症対策になり、快適性が格段に向上します。ペットボトルや水筒のサイズに合わせて調整できるタイプが便利です。ハンドル周りのスペースは限られているので、スマホホルダーや他のアクセサリーとの干渉を考えながら、取り付けやすいクランプ式のものを選ぶと良いでしょう。素材も軽量な樹脂製から、質感が良くスタイリッシュなアルミ製まで様々。車体のデザインに合わせて選ぶのも楽しいですね。
3. バッグ・ポーチ
特定原付は収納スペースがほとんどないため、ちょっとした荷物を運ぶのにバッグは欠かせません。ハンドル部分に取り付けるフロントバッグや、足元のデッキ部分に置けるタイプのバッグなどがあります。財布や鍵、モバイルバッテリーといった小物をスマートに収納でき、身軽に運転に集中できます。防水仕様のモデルを選べば、急な雨でも中身が濡れる心配がありません。デザインも豊富なので、車体のカラーとコーディネートしてファッションの一部として楽しむのもおすすめです。
4. ステッカー・デカール
最も手軽に個性を表現できるのがステッカーやデカールです。費用も安く、それでいてバイクの印象をガラリと変えることができます。好きなブランドのロゴや、ユニークなデザインのステッカーを貼るだけで、自分だけのオリジナルマシンが完成します。ただし、ライト類や最高速度表示灯、ナンバープレートなど、保安上重要な部分には絶対に貼らないように注意してください。視認性を妨げると整備不良とみなされる可能性があります。貼る場所のルールを守り、センスの見せどころを楽しみましょう。
5. ハンドルグリップ
意外と満足度が高いのがハンドルグリップの交換です。純正グリップが硬くて手が疲れる、滑りやすいと感じる場合に効果的です。人間工学に基づいたエルゴノミックデザインのグリップに交換すれば、長時間の運転でも手のひらの負担を軽減できます。また、カラーバリエーションも豊富なので、車体色やステッカーと色を合わせることで、統一感のあるスタイリッシュな外観に仕上げることができます。素材もゴム、ジェル、レザー調など様々。握り心地やデザインの好みで選んでみましょう。交換作業も比較的簡単なので、DIYカスタムの第一歩としても最適です。
6. LEDライト(装飾用)
夜間の個性を主張したいなら、装飾用のLEDライトを追加するのも一つの手です。デッキの側面や底面にLEDテープを装着すれば、サイバーパンクな雰囲気を演出でき、夜間の非視認性(他者からの見えやすさ)も向上します。ただし、ここでも注意が必要です。色は白、黄色、橙色などに限定され、赤色、青色、紫色の灯火は緊急車両や他の灯火類と誤認されるため使用できません。また、点滅するタイプも原則NGです。
さらに重要な保安基準として、車体の前部には赤色の灯火を、車体の後部には白色の灯火(後退灯、ナンバー灯などを除く)を原則として取り付けてはならないという規定があり、装飾用LEDライトもこれに従う必要があります。(参考: 道路運送車両の保安基準 第42条、細目告示第30条|国土交通省)
あくまで「その他灯火類」として、常時点灯で明るすぎないもの(300カンデラ以下)を選び、対向車の迷惑にならないよう配慮しましょう。取り付け前に、必ず最新の保安基準を確認することが重要です。
7. 泥除け(フェンダー)
デザイン性を重視するあまり、泥除けが短かったり、そもそも付いていなかったりするモデルもあります。そうした場合、後付けの泥除けは非常に実用的なカスタムです。雨上がりの濡れた路面を走った際に、泥水が背中や足元に跳ね上がるのを防いでくれます。これにより、服の汚れを気にすることなく、天候が不安定な日でも気軽に出かけられるようになります。素材やデザインも様々で、スポーティーなカーボン調のものから、車体デザインに溶け込むシンプルなものまで選べます。実用性とスタイルを両立できる、賢いカスタムと言えるでしょう。
パワー不足?それなら高出力の特定原付モデルへの乗り換えを検討しよう
「合法カスタムは分かったけど、やっぱり坂道でのパワー不足が不満…」と感じる方もいるでしょう。その気持ち、非常によく分かります。しかし、その解決策は違法な出力アップではありません。唯一の正解は、合法的な範囲でパワフルな「定格出力500W〜600Wクラス」の特定原付に乗り換えることです。
特定原付のモーター出力は0.6kW(600W)以下と定められていますが、多くの安価なモデルは250Wや350Wに抑えられています。一方、パワフルなモデルは上限に近い500Wや600Wのモーターを搭載しており、坂道での登坂能力が全く異なります。ここでは、そんなパワフルな走りが魅力の、アフィリエイト対応モデルを3つご紹介します。
坂道に強い500Wクラスのおすすめ特定原付3選
| YADEA KS6 PRO | EVEREST XING EX-15PRO | EVEREST XING EX-15CITY | |
|---|---|---|---|
| 画像 | |||
| 価格 | 198,000円 | 151,800円 | 198,000円 | 
| 実売価格 | 209,000円 | 151,800円 | 198,000円 | 
| 歩道モード | あり | あり | あり | 
| 平均航続距離(km) | 60 | 50 | 60 | 
| 重量(kg) | 22 | 23 | 21 | 
| 定格出力(W) | 500 | 600 | 500 | 
| 最大出力(W) | 800 | 1000 | 1100 | 
| タイプ | キックボード | キックボード | 自転車 | 
| 全長(mm) | 1192 | 1200 | 1640 | 
| 全幅(mm) | 520 | 580 | 595 | 
| 全高(mm) | 1258 | 1200 | 1100 | 
| 3辺合計(mm) | 2970 | 2980 | 3335 | 
| 折りたたみ全長(mm) | 1192 | 1200 | |
| 折りたたみ全幅(mm) | 520 | 580 | |
| 折りたたみ全高(mm) | 604 | 520 | |
| 折りたたみ3辺合計(mm) | 2316 | 2300 | |
| 最大積載重量(kg) | 110 | 120 | 100 | 
| 駆動方式 | リアハブモーター | ||
| バッテリー電圧(V) | 36 | 48 | 48 | 
| バッテリー容量(Ah) | 15.6 | 15 | 13.2 | 
| バッテリー着脱 | 不可 | 可能 | |
| バッテリー平均充電時間(h) | 5 | 8 | 6 | 
| 最高速度車道(km/h) | 20 | 20 | 20 | 
| 最高速度歩道(km/h) | 6 | 6 | 6 | 
| 登坂角度(度) | 15 | 25.2 | 26.6 | 
| 走行モード | 2モード設定可能(6 km/h, 20 km/h) | 2モード設定可能(6 km/h, 20 km/h) | 車道モード、歩道モード | 
| フレーム素材 | アルミニウム合金 | アルミニウム合金 | |
| カラー | グレー、ブルー、イエロー | スレートブラック、エベレストホワイト | ウィンドブルー、スレートブラック、ピークシルバー | 
| タイヤサイズ(inch) | 10 | 10 | 20 | 
| タイヤ種類 | 耐パンク加工エアタイヤ | ノーパンクタイヤ | |
| ブレーキ前輪 | ドラムブレーキ | ドラムブレーキ | ドラム | 
| ブレーキ後輪 | ディスク+電動ブレーキ | ディスク+電動ブレーキ | ドラム | 
| サスペンション前輪 | フロントサスペンション | あり | |
| サスペンション後輪 | なし | あり | |
| 防水防塵等級 | IPX4 | IPX5 | IPX6 | 
| 折りたたみ機構 | あり | あり | なし | 
| サドル(椅子) | オプション | オプション | あり | 
| カゴ | オプション | あり | |
| バックミラー | なし | なし | なし | 
| 防犯装備 | 電子ロック機能、アラーム機能あり | digital lock, password | |
| アプリ連携 | Bluetooth コントロール アプリ | あり | |
| 保証期間 | バッテリー、モーター:購入後6か月 フレーム系:購入後1年 その他:初期不良期間8日 | 1年 | 1年 | 
| 付属品 | 充電器一式:ACアダプター×1/ACコード×1/組み立て用部品・簡易工具一式:六角レンチ(4mm)×1/ネジ(M4×14mm)×6/取扱説明書 | 充電器一式:ACアダプター×1/ACコード×1/組み立て用部品・簡易工具×1/取扱説明書×1 | 充電器一式・簡易工具・取扱説明書 | 
| 確認番号 | 0007 | 0106 | 0150 | 
| メーカー | YADEA | EVEREST XING | 株式会社 Acalie | 
| 型式 | KS6PRO-JP | EX-15PRO | EX-15CITY | 
| 公式サイトなど | https://yadea.jp/lineup/301/ https://e-819.jp/products/yadea-ks6-pro  | https://everestxing.jp/ex15pro.html | https://everestxing.jp/city.html | 
| 購入先 | 楽天市場で見るYahoo!ショッピングで見るメルカリで見る | 楽天市場で見るYahoo!ショッピングで見る公式ショップで見るメルカリで見る | 楽天市場で見るYahoo!ショッピングで見る公式ショップで見るメルカリで見る | 
YADEA KS6 PRO
YADEA KS6 PROは、定格出力500W、最大出力800Wという非常にパワフルなモーターを搭載しています。このパワーは、通勤ルートにあるような急な坂道でも速度を落とすことなく、グイグイと登っていくことを可能にします。また、10インチの耐パンク加工エアタイヤとフロントサスペンションの組み合わせにより、路面からの衝撃を効果的に吸収。多少の段差もスムーズに乗り越え、安定した快適な乗り心地を提供します。航続距離も60kmと長く、頻繁な充電の手間が少ないのも嬉しいポイント。パワーと乗り心地、航続距離の全てを高次元でバランスさせた、まさにプレミアムな一台です。
EVEREST XING EX-15PRO
定格出力600W、最大出力1000Wという特定原付のトップクラスのパワーを誇ります。登坂角度は驚異の25.2度。他のモデルではためらうような急な坂道も、力強く駆け上がります。前後デュアルサスペンションと10インチのノーパンクタイヤを搭載し、パワフルなだけでなく、乗り心地も抜群。街中のあらゆる道をタフに、そして快適に走破したいユーザーにとって、まさに「PRO」の名にふさわしい一台です。
EVEREST XING EX-15CITY
安定感抜群の自転車タイプの特定原付です。定格出力500W、最大1100Wのパワフルなモーターと、快適な乗り心地を提供する大径20インチタイヤが特徴。航続距離も60kmと長く、毎日の通勤・通学から休日のちょっとした遠出まで、幅広いシーンで活躍します。キックボードの立ち乗りスタイルに不安がある方や、より安定した走りを求める方に最適なモデルです。
特定原付のカスタムに関するよくある質問(FAQ)
Q. 塗装(カラーリング)は自分でできますか?
A. はい、可能です。ただし、灯火類(ライトやウインカー)のレンズ部分や、ナンバープレート、最高速度表示灯を塗りつぶしてしまうと保安基準違反になります。また、フレームを分解して塗装するなど、専門知識が必要な作業はメーカー保証の対象外となる可能性が高いです。手軽に色を変えたい場合は、塗装よりも剥がすのが簡単なラッピングシートの利用をおすすめします。
Q. サドル(椅子)を後付けしても合法ですか?
A. これはケースバイケースで注意が必要です。元々サドルがオプションとして用意されているモデルに、純正品や適合品を取り付けるのは問題ありません。しかし、サドルの装着が想定されていないモデルに無理やり取り付けると、車体のバランスが崩れて危険な場合があります。また、取り付け方法によっては保安基準に抵触する可能性もゼロではありません。安全のため、メーカーが公式に許可しているモデル以外でのサドルの後付けは避けた方が賢明です。
Q. タイヤを太くして安定性を上げることはできますか?
A. タイヤのサイズ(インチや幅)を変更するカスタムは、原則として推奨できません。メーカーが指定したサイズ以外に変更すると、フェンダーやフレームに干渉したり、スピードメーターに誤差が生じたりする可能性があります。特にスピードメーターの誤差は、知らないうちに速度超過を引き起こす原因にもなり危険です。乗り心地を改善したい場合は、同じサイズのままで、より品質の高いタイヤや、エアボリュームの大きいタイヤに交換することを検討しましょう。
Q. カスタムするとメーカー保証はなくなりますか?
A. メーカーやカスタムの内容によります。一般的に、スマホホルダーの取り付けやステッカーを貼る程度で保証が無効になることはありません。しかし、電気系統に手を加えたり、フレームに穴を開けたり、純正部品を社外品に交換したりした場合、そのカスタムが原因で故障が発生したと判断されると、保証の対象外となることがほとんどです。カスタムを行う前に、保証規定をよく確認し、自己責任で行うようにしましょう。
まとめ:ルールを守って安全に電動キックボードカスタムを楽しもう
今回は、電動キックボード(特定原付)のカスタムについて、合法と違法の境界線から具体的なおすすめパーツまで詳しく解説しました。
- 合法カスタム: 保安基準に影響しないアクセサリー(スマホホルダー、バッグ、ステッカー等)で利便性と個性を追求しよう。
 - 違法改造: リミッターカットや出力アップは、保安基準不適合車となり公道走行自体が違法となる、絶対に手を出してはいけない領域。
 - パワー不足の解決策: 改造ではなく、パワフルな500Wクラスの合法モデルへの乗り換えが、安全かつ確実な唯一の選択肢。
 
特定原付は、手軽で便利な新しい時代の乗り物です。その楽しさを長く、安全に享受するためにも、必ず法律の範囲内でカスタムを楽しみましょう。この記事が、あなたの特定原付ライフをさらに豊かにする一助となれば幸いです。
特定小型原動機付自転車についての外部リンク
特定小型原動機付自転車について
- 特定小型原動機付自転車について(国土交通省)
 - 特定小型原動機付自転車について(経済産業省)
 - 保安基準に適合した電動キックボード等を購入・使用しましょう(国土交通省)
 - 特定小型原動機付自転車ってなに?(PDF)(国土交通省)
 - ルールを守って電動キックボードに乗ろう(PDF)(国土交通省)
 - 電動キックボード等の概要説明リーフレット(PDF)(警視庁)
 
特定小型原動機付自転車の交通ルールについて
- 電動キックボードに関する交通ルールを確認しましょう!(政府広報オンライン)
 - 電動キックボード等に法改正 乗るならルールを知ってから!(政府広報オンライン)
 - 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警視庁)
 - 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警察庁)
 

 
 
 
 
 
 
 

