
電動キックボードを手に入れたものの、「意外と大きい…」「玄関のどこに置こう?」と収納場所に頭を悩ませていませんか?壁に立てかけると倒れてきたり、車体や壁紙に傷がついたりと、置き場所問題は切実です。
この記事では、そんな悩みを解決する「電動キックボード専用スタンド」について、省スペースを実現する収納用スタンドから、車体に装備されている駐輪用スタンドの種類まで、選び方を徹底的に解説します。あなたの特定原付ライフを、もっと快適でスマートにする一台がきっと見つかります。
※この記事には広告が含まれています。
目次
この記事の要点まとめ
- 電動キックボードのスタンドは、外出先で使う「駐輪用スタンド」と自宅保管用の「収納スタンド」の2種類に大別される。
 - 省スペースを最優先するなら「縦置きタイプ」、安定性とデザイン性を重視するなら「横置きタイプ」の収納スタンドがおすすめ。
 - 収納スタンドを選ぶ際は、「対応車種・タイヤ幅」「設置場所のサイズ」「安定性」の3点を必ず確認することが重要。
 - 収納スタンドを活用することで、省スペース化だけでなく、車体の転倒や傷つき防止にも繋がり、愛車を長くきれいに保てる。
 
なぜ電動キックボードに専用スタンドが必要なのか?
玄関がスッキリ!省スペース収納の実現
特定原付はコンパクトな乗り物ですが、自宅、特に玄関に置くとなると意外なほどスペースを取ります。ハンドルが飛び出したり、デッキが邪魔になったりして、家族の通行の妨げになることも少なくありません。壁に立てかけても、振動で倒れてしまうリスクが伴います。専用の収納スタンドを使えば、この問題は劇的に改善されます。特に縦置きタイプのスタンドは、設置面積を傘立て程度にまで抑えることが可能で、狭い玄関でもスッキリと収納できます。これにより、見た目が整理されるだけでなく、日々の出入りのストレスも軽減されるという大きなメリットが生まれます。空間を有効活用し、快適な住環境を維持するためにも、スタンドは非常に有効な投資と言えるでしょう。
車体の傷や転倒リスクを軽減
愛車を長く大切に乗りたいなら、保管方法には細心の注意を払うべきです。スタンドを使わずに壁に直接立てかける行為は、車体にとっても壁にとっても良いことではありません。ハンドルのグリップやブレーキレバー、デッキの側面などが壁に擦れ、塗装が剥げたり、傷が付いたりする原因になります。逆に、壁紙が汚れたり、破れたりする可能性も否定できません。さらに、不安定な状態での保管は、地震や不意の接触による転倒リスクを高めます。転倒すれば、車体の損傷はもちろん、床や周囲の家具を傷つける二次被害にもつながりかねません。専用の収納スタンドは、車体をしっかりとホールドし、これらのリスクから守ってくれます。安定した状態で保管することは、物理的な損傷を防ぎ、精神的な安心感を得るためにも不可欠です。愛車を最適な状態で維持するための第一歩が、スタンドの導入なのです。
電動キックボードのスタンドは2種類!駐輪用と収納用
① 車体に装備されている「駐輪用スタンド」
外出先での一時的な停車に使うのが、車体にあらかじめ取り付けられている駐輪用スタンドです。ほとんどの特定原付モデルには、自転車と同様の「サイドスタンド」が標準装備されています。これにより、どこでも手軽に自立させて停めることが可能です。
一方で、「RICHBIT ES2 Pro」や「EVEREST XING CITY」といった一部のモデルでは、車体中央で車体を支える「センタースタンド」を標準装備しています。バイクのように車体を垂直に近い状態で立てられるため、サイドスタンドよりもさらに安定感が高く、強風時や傾斜のある場所でも倒れにくいのが大きなメリットです。
万が一、お乗りのモデルにスタンドが装備されていない場合や、より安定したスタンドに交換したい場合は、「後付けサイドスタンド」も市販されています。多くのモデルは車体底部のフレームにネジで固定するタイプで、汎用品を選ぶ際は、取り付け部分の形状や寸法、対応するインチサイズを必ず確認してください。
② 自宅で保管・整理するための「収納用スタンド」
自宅での保管を目的とした収納用スタンドは、大きく分けて「縦置き」「横置き」「壁掛け」の3タイプが存在します。それぞれの特徴を理解し、自分の住環境や使い方に最適なものを選びましょう。
縦置きタイプ
省スペース性を最優先するなら、このタイプ一択です。前輪または後輪をはめ込み、車体を垂直に近い角度で立てて保管します。接地面積が非常に小さく済むため、マンションの狭い玄関や廊下の隅など、限られたスペースを最大限に有効活用できます。折りたたんだ状態で設置するものが多く、まさに「立てて置く」収納が可能です。ただし、車体を持ち上げてセットする必要があるため、重量のあるモデルだと少し手間がかかるかもしれません。
横置きタイプ
安定性と使いやすさ、デザイン性を重視するなら横置きタイプがおすすめです。自転車のスタンドのように、前輪を差し込むだけで簡単に設置できます。車体を持ち上げる必要がなく、日々の出し入れが非常にスムーズです。また、山崎実業の「tower」シリーズに代表されるように、インテリアに馴染むおしゃれなデザインのものが多いのも特徴です。縦置きほどの省スペース性はありませんが、安定感があり、見た目もスマートに収納したい方に最適です。
壁掛けタイプ
究極の省スペースと「見せる収納」を実現するのが壁掛けタイプです。壁にフックやラックを取り付け、そこに車体を引っ掛けて保管します。床のスペースを一切使用しないため、掃除がしやすく、空間を広く使えるのが最大のメリットです。ただし、壁に穴を開ける必要があり、賃貸住宅では設置が難しい場合があります。また、壁の強度も十分に確認する必要があります。DIYが得意で、愛車をインテリアの一部として飾りたい上級者向けの選択肢と言えるでしょう。
購入前に確認すべき3つのチェックポイント
スタンド選びで失敗しないために、購入前に以下の3点は必ず確認してください。
1. 対応車種・タイヤ幅の確認
最も基本的ながら、最も重要なポイントです。特にタイヤをはめて固定するタイプの収納スタンドでは、タイヤの幅とインチがスタンドの受け入れ幅に合っているかを確認する必要があります。幅が広すぎると入らず、細すぎると不安定になります。商品の仕様欄に「対応タイヤ幅:〇cmまで」といった記載があるので、必ず自分の特定原付のタイヤ幅を測ってから購入しましょう。後付けサイドスタンドも同様に、メーカー指定の対応車種か、汎用品であれば取り付け部分の仕様が適合するかを事前にチェックしてください。
2. 設置場所の採寸
「せっかく買ったのに、置きたかった場所に収まらなかった」という事態を避けるため、スタンドを設置したい場所の幅、奥行き、高さを正確に測っておきましょう。特に縦置きスタンドは、立てた際の車体の全長やハンドルの高さが天井や壁に干渉しないかを確認することが大切です。横置きスタンドの場合も、スタンド自体の寸法に加え、キックボードを置いた際のハンドルの張り出し分まで考慮して、十分なスペースが確保できるかを見積もっておく必要があります。
3. 素材と安定性
特定原付は15kg〜25kg程度の重量があるため、それを支えるスタンドには十分な強度と安定性が求められます。素材は主にスチール製かアルミニウム製です。スチールは重くて頑丈、安定性に優れますが、錆びやすいというデメリットがあります。一方、アルミニウムは軽量で錆びにくいですが、スチールほどの強度はありません。室内利用であればデザイン性も考慮しつつ、基本的には重量のあるスチール製のものが安心感が高いでしょう。また、底面に滑り止めのゴムが付いているかなど、安定性を高める工夫がされているかもチェックすると、より安心して使用できます。
【厳選】電動キックボード用おすすめ収納スタンド4選
ここでは、タイプ別に人気と実用性の高いおすすめの収納スタンドを5つ紹介します。
1. SWALLOW ZERO9/ZERO9 Lite用 縦置きスタンド
人気機種「ZERO9」シリーズ専用に設計された縦置きスタンドです。折りたたんだ車体を垂直に立てて収納することで、設置面積を極限まで小さくできます。まさに「傘立てほどのスペース」という表現がぴったりで、玄関の隅やクローゼットの中など、わずかな隙間にも収まります。スチール製で安定感も十分。専用設計ならではのフィット感で、グラつくことなく安心して保管できます。ZERO9シリーズのユーザーで、とにかく省スペースで収納したいと考えている方には必須のアイテムと言えるでしょう。他の車種には対応していない点には注意が必要です。
2. GAB project オリジナル電動キックボード収納スタンド
こちらもメーカー純正の収納スタンドです。GAB projectが販売する電動キックボード向けに作られており、横置きで安定して保管できるタイプです。純正品ならではの安心感と、車体にマッチしたデザインが特徴です。メーカーの公式サイトでは、スタンドと合わせて使えるタイヤカバーも販売されており、併用すれば室内保管時の汚れを気にせず、よりクリーンに収納できます。自社製品を知り尽くしたメーカーが作っているだけに、安定性や使い勝手は折り紙付き。該当するメーカーの車種に乗っている方は、まず検討すべき選択肢です。
3. 汎用サイドスタンド(後付けタイプ)
Amazonや楽天市場などのECサイトで多数販売されている、後付け用のサイドスタンドです。特定の車種に限定されず、様々なモデルに取り付けられるのが特徴。選ぶ際は、前述の通り「取り付け部分の形状」と「対応インチ」を必ず確認しましょう。長さが調節できるアジャスタブルタイプを選んでおくと、車体を停める際の傾きを微調整できて便利です。価格は2,000円〜4,000円程度のものが多く、比較的手軽に導入できるのも嬉しいポイント。これを一つ付けておくだけで、外出先での利便性が劇的に向上します。スタンドが標準装備されていないモデルのオーナーは、ぜひ導入を検討してみてください。
4. 汎用L字型メンテナンススタンド
自転車用として販売されていることが多い、シンプルなL字型のスタンドも、実は特定原付の収納に応用できます。後輪のハブ軸を引っ掛けて車体を自立させる仕組みで、後輪を少し浮かせることができるため、チェーンのメンテナンスやタイヤの清掃時にも役立ちます。構造がシンプルな分、価格が安く、1,000円台から手に入るものもあります。ただし、安定性は専用品に劣る場合があるため、あくまで簡易的なスタンドとして捉えるのが良いでしょう。また、車体の形状によってはうまく固定できない可能性もあるため、購入前にレビューなどをよく確認することをおすすめします。コストを抑えたい方や、簡単なメンテナンスにも活用したいという方には面白い選択肢です。
特定原付に関するよくある質問(FAQ)
Q. 特定原付(電動キックボード)の基本的な交通ルールは何ですか?
A. 特定小型原動機付自転車(特定原付)は、2023年7月1日施行の改正道路交通法に基づく新しい車両区分です。スタンドに関する記事ではありますが、読者の皆様の安全な利用のために、以下の最も重要な基礎情報を必ず守ってください。
- 運転資格:16歳以上であれば、運転免許は不要です。
 - ヘルメット:着用は努力義務です。安全のため着用を強く推奨します。
 - 必須装備:公道を走行するために、ナンバープレートの取得と自賠責保険への加入が必須です。
 
Q. 電動キックボードの収納スタンドは自作できますか?
A. はい、DIYの知識と技術があれば自作も可能です。最も手軽なのは、ホームセンターで木材を購入し、タイヤ幅に合わせた溝を作って固定する方法です。2×4(ツーバイフォー)材などを利用すれば、比較的安価で安定した横置きスタンドが作れます。また、塩ビパイプを組み合わせてフレームを作る方法もあります。100円ショップで販売されているアイテムを組み合わせ、簡易的なスタンドを作る人もいます。ただし、自作の場合は強度や安定性を自己責任で確保する必要があります。特に重量のあるモデルを支える場合は、既製品を購入する方が安全で確実です。
Q. スタンドの上げ方を教えてください
A. 車体に標準装備されているサイドスタンドのことですね。操作は非常に簡単です。まず、ハンドルをしっかりと握り、車体を垂直に立てます。次に、スタンドが出ている根本あたりを足で軽く前方に蹴り出すように、あるいは車体全体を少し前に押し出すようにすると、スプリングの力でスタンドが自動的に跳ね上がります。慣れれば一瞬でできる動作です。逆に停める際は、スタンドを足で下に降ろし、地面に接地したのを確認してから、車体をゆっくりとスタンド側に傾けて安定させます。
Q. スマホスタンド(スマホホルダー)はどんなものがおすすめ?
A. 特定原付でナビアプリなどを使用する際に便利なスマホホルダーですが、選ぶ際には「固定力」と「防振性」が最も重要です。走行中の振動でスマホがずれたり、最悪の場合落下したりしないよう、四隅をがっちりとホールドするタイプや、強力なバネで挟み込むタイプがおすすめです。また、路面からの微細な振動がスマホのカメラ機能に悪影響を与えることがあるため、衝撃を吸収するダンパー機能が付いた防振性の高いモデルを選ぶとより安心です。取り付けはハンドルバーに行うのが一般的ですので、ご自身の車種のハンドル径に対応しているかも確認しましょう。
まとめ
電動キックボードのスタンドは、単なる収納アイテムではありません。限られた住居スペースを有効活用し、大切な愛車を転倒や傷から守り、日々の使い勝手を向上させるための重要なパートナーです。自宅での保管方法、外出先での利便性など、ご自身のライフスタイルを想像しながら、最適なスタンドを選んでみてください。
省スペースを極める「縦置き」、デザインと安定性の「横置き」といった収納スタンドから、安定感抜群の「センタースタンド」まで、様々なタイプがあります。この記事で紹介した選び方やおすすめ商品を参考に、あなたの特定原付ライフを、最適なスタンドでさらに快適でスマートなものにしましょう。
特定小型原動機付自転車についての外部リンク
特定小型原動機付自転車について
- 特定小型原動機付自転車について(国土交通省)
 - 特定小型原動機付自転車について(経済産業省)
 - 保安基準に適合した電動キックボード等を購入・使用しましょう(国土交通省)
 - 特定小型原動機付自転車ってなに?(PDF)(国土交通省)
 - ルールを守って電動キックボードに乗ろう(PDF)(国土交通省)
 - 電動キックボード等の概要説明リーフレット(PDF)(警視庁)
 
特定小型原動機付自転車の交通ルールについて
- 電動キックボードに関する交通ルールを確認しましょう!(政府広報オンライン)
 - 電動キックボード等に法改正 乗るならルールを知ってから!(政府広報オンライン)
 - 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警視庁)
 - 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警察庁)
 
 
 
 


