【2025年最新】電動バイクとは?免許不要の特定原付から原付二種まで種類・特徴を徹底解説!

ガソリンバイクは、ガソリンをエンジン内で燃焼させて動力を得ます。一方、電動バイクはバッテリーの電気でモーターを動かします。この動力源の違いが、環境性能、静粛性、維持費など、あらゆる面での違いを生み出しています。

電動バイクガソリンバイク
動力源電気(バッテリー)ガソリン
仕組みモーターエンジン
排気ガスなしあり
走行音非常に静かエンジン音・排気音
燃料補給充電(自宅コンセント等)給油(ガソリンスタンド)
メンテナンスシンプル(オイル交換不要)複雑(オイル・プラグ交換等)

電動アシスト自転車との違いは「ペダルの必要性」

電動バイクとよく混同されがちなのが「電動アシスト自転車」です。両者の決定的な違いは、「自力で漕ぐ必要があるか」どうかです。

  • 電動バイク: アクセル操作だけで自走可能。ペダルはない(一部例外を除く)。道路交通法上は「原動機付自転車」または「自動車」に分類される。
  • 電動アシスト自転車: 人がペダルを漕ぐ力をモーターが補助(アシスト)するもの。あくまで主体は人力であり、ペダルを漕がなければ進まない。道路交通法上は「自転車」に分類される。

見た目が自転車に似ていても、ペダルを漕がずに進むものは電動バイク(原付)扱いとなり、免許やナンバープレートが必要になるので注意が必要です。

【免許・区分別】電動バイクの種類を完全ガイド

電動バイクは、モーターの「定格出力」によって必要な免許や交通ルールが異なります。 ここでは、2025年現在の主要な3つの区分について、それぞれの特徴とルールを詳しく見ていきましょう。

種類定格出力ガソリン車での相当クラス必要な免許
特定小型原動機付自転車
(特定原付)
0.6kW以下不要(16歳以上)
原付一種0.6kW以下~50cc原付免許、普通免許など
原付二種0.6kW超~1.0kW~125cc小型限定普通二輪免許など
※1.0kWを超えるモデルは普通二輪、20kWを超えるモデルは大型二輪免許が必要です。

【16歳以上・免許不要】特定小型原動機付自転車(特定原付)

2023年7月1日の道路交通法改正で新設された、今最も注目されている区分が「特定小型原動機付自転車」、通称「特定原付」です。 電動キックボードの多くがこの特定原付に該当します。

  • 運転免許: 不要(ただし16歳未満の運転は禁止)
  • ヘルメット: 努力義務(安全のため着用を強く推奨。法律上の着用義務はありません)
  • 最高速度: 20km/h
  • 走行場所: 原則として車道。自転車道も走行可能。
  • ナンバープレート・自賠責保険: 公道走行には法律で義務付けられています

さらに、「特例特定小型原動機付自転車」の基準を満たすモデルは、最高速度を6km/hに制限し、最高速度表示灯を点滅させることで、一部の歩道を走行することも可能です。 手軽に始められる反面、交通ルールを正しく理解することが非常に重要です。詳しくは警察庁の公式サイトをご確認ください。

こんな人におすすめ
近所への買い物や最寄り駅までのラストワンマイルなど、短い距離を手軽に移動したい人。免許を持っていないけれど、自転車より楽な移動手段を探している人。

おすすめの特定原付モデル例:RICHBIT CITY(自転車タイプ)

「RICHBIT CITY」は、特定原付の中でも珍しい折りたたみ可能な自転車タイプのモデルです。キックボードよりも安定性が高く、サドル付きで長距離移動も快適です。バッテリーは着脱可能で、航続距離も最大35kmと日常使いに十分。免許不要で乗れる自転車タイプを探している方におすすめの一台です。

【原付免許/普通免許】原付一種(~0.6kW)

従来の50ccガソリンスクーターと同じ扱いの区分です。特定原付の登場により、「一般原動機付自転車」とも呼ばれます。 ヤマハの「E-Vino」などがこのクラスに該当します。

  • 運転免許: 原付免許または普通自動車免許などが必要
  • ヘルメット: 着用義務
  • 最高速度: 法定最高速度は30km/h
  • 二段階右折: 標識のある交差点では必要

こんな人におすすめ
特定原付の最高速度20km/hでは物足りないと感じる人。車の流れに乗って、よりスムーズに公道を走りたい人。すでに普通免許を持っていて、手軽なセカンドカーを探している人。

【小型二輪免許以上】原付二種(0.6kW超~1.0kW)

125ccクラスのガソリンバイクに相当する、パワフルな走行が魅力の区分です。通勤・通学など、より長い距離を快適に移動したい場合に最適な選択肢となります。

  • 運転免許: 小型限定普通二輪免許(AT限定も可)以上が必要
  • ヘルメット: 着用義務
  • 最高速度: 60km/h
  • 二段階右折: 不要
  • 二人乗り: 対応車両であれば可能

こんな人におすすめ
通勤・通学の距離が比較的長い人。幹線道路など、交通量の多い道を走る機会が多い人。タンデム(二人乗り)を楽しみたい人。

後悔しないために知るべき!電動バイクのメリット・デメリット

電動バイクの購入を検討する上で、ガソリンバイクと比較した際のメリットとデメリットを正しく理解しておくことが重要です。

電動バイクの5つのメリット

  1. 圧倒的に経済的!燃料費と税金の安さ
    最大のメリットはランニングコストの安さです。 電動バイクの燃料代(電気代)は、同クラスのガソリンバイクの約3分の1から4分の1程度で済みます。 例えば、1回のフル充電にかかる電気代は数十円程度。また、特定原付の場合、軽自動車税は年間2,000円と非常に安価です。
  2. 自宅で手軽に充電!給油の手間いらず
    ガソリンスタンドに行く必要がなく、自宅の家庭用コンセントで充電できる手軽さも魅力です。 特にバッテリーが着脱可能なモデルなら、バッテリーだけを室内に持ち込んで充電できるため、マンションや駐輪場にコンセントがない場合でも安心です。
  3. 驚くほど静か!早朝・深夜でも気兼ねなく使える
    モーター駆動のため、走行音が非常に静かです。 早朝や深夜の住宅街でも、騒音を気にすることなく利用できます。この静粛性は、一度体験するとガソリンバイクには戻れないと感じる人も多いほどです。
  4. メンテナンスが簡単
    エンジンがないため、ガソリンバイクで必須だったエンジンオイルやプラグの交換といった定期的なメンテナンスが不要です。 日々の手間や維持費を大きく削減できます。
  5. 排気ガスゼロで環境に優しい
    走行中にCO2などの排気ガスを一切排出しないため、環境に非常に優しい乗り物です。

電動バイクの3つのデメリットと対策

  1. 航続距離が短い?→自分の用途に合うモデルを選べば問題なし
    一回の充電で走行できる距離は、ガソリンバイクに比べて短い傾向にあります。 しかし、技術の進歩により、最近では50km以上走行可能なモデルも増えています。 「自分が1日にどれくらいの距離を走るのか」を把握し、それに合った航続距離のモデルを選べば、大きなデメリットにはなりません。
  2. 充電に時間がかかる?→就寝中や勤務中に充電する習慣を
    バッテリーを空の状態からフル充電するには、数時間かかります。 ガソリンの給油のように数分では終わりません。しかし、スマートフォンを充電するように、夜寝ている間や日中使わない時間帯に充電するライフスタイルを確立すれば、不便さは感じにくいでしょう。
  3. 車両価格が高い?→補助金や長期的なコストで考えよう
    同クラスのガソリンバイクと比較して、車両本体の価格がやや高い傾向にあります。 しかし、国や自治体によっては購入時に補助金が利用できる場合があります。また、前述の通り燃料費やメンテナンス費用が安いため、長期的に見ればガソリンバイクよりも総コストを抑えられる可能性があります。([購入時に補助金は使える?])

電動バイクに関するよくある質問(FAQ)

Q. 普通免許でどこまで乗れる?

A. 普通自動車免許には「原付免許」が付帯しているため、定格出力0.6kW以下の「原付一種」までの電動バイクに乗ることができます。16歳以上であれば免許不要で乗れる「特定原付」も運転可能です。0.6kWを超える原付二種以上のモデルに乗るには、別途対応する二輪免許が必要になります。

Q. ヘルメットは本当にいらないの?

A. 16歳以上免許不要の「特定原付」に限り、ヘルメットの着用は法律で定められた「努力義務」とされています。罰則はありませんが、万が一の事故で命を守るために、着用を強く推奨します。

なお、原付一種や原付二種の電動バイクでは、ヘルメットの着用は法律で定められた「義務」です。

Q. 雨の日でも乗れる?

A. 多くの電動バイクは日常生活レベルの防水性能を備えていますが、モデルによって性能は異なります。防水性能は「IPX〇」という等級で示されることが多く、数字が大きいほど高性能です。ただし、大雨や水たまりでの走行は故障の原因になる可能性があるため、避けるのが賢明です。詳しくは取扱説明書を確認しましょう。

Q. 購入時に補助金は使える?

A. 国の「CEV補助金(クリーンエネルギー自動車導入促進補助金)」や、お住まいの地方自治体が独自に設けている補助金制度を利用できる場合があります。 対象となる車種や金額、申請期間は制度によって異なるため、購入前に「一般社団法人次世代自動車振興センター」のウェブサイトや、自治体の窓口で最新情報を確認することをおすすめします。

Q. ナンバープレートの登録や自賠責保険は必要?

A. はい、電動バイクで公道を走るためには、免許不要の特定原付を含め、すべての区分でナンバープレートの取得と自賠責保険への加入が法律で義務付けられています。 ナンバープレートは市区町村の役所で、自賠責保険はコンビニや郵便局、バイク販売店などで手続きできます。

まとめ:あなたに最適な電動バイクで、新しい移動体験を

この記事では、電動バイクの基本から、免許区分ごとの種類とルール、メリット・デメリットまでを網羅的に解説しました。

  • 手軽さ最優先なら: 16歳以上免許不要の「特定原付」
  • 車の流れに乗りたいなら: 普通免許でも乗れる「原付一種」
  • 長距離通勤やパワーを求めるなら: 幹線道路も快適な「原付二種」

電動バイクは、静かで経済的、そして環境にも優しい未来の乗り物です。あなたのライフスタイルや移動の目的に合わせて最適な一台を選べば、日々の移動がもっと自由で快適なものになるはずです。

まずは、自分がどんなシーンで電動バイクを使いたいかを具体的にイメージすることから始めてみましょう。そして、気になるモデルが見つかったら、公式サイトで詳細なスペックを確認したり、試乗できる販売店を探してみることをお勧めします。

特定小型原動機付自転車についての外部リンク

上部へスクロール

電動キックボード 売れ筋ランキング [PR]