2025年11月17日 
「街で見かけるLUUP（ループ）、免許なしで乗れるって本当？」
「法律が変わったらしいけど、結局何に気をつければいいの？」
「ヘルメットは？違反したら罰金や減点はある？」
手軽な移動手段としてすっかり定着したLUUPの電動キックボード。乗ってみたいけれど、ルールが複雑そうで一歩踏み出せない、と感じている方も多いのではないでしょうか。私自身も最初は「本当に免許証なしで大丈夫？」と半信半疑でした。
この記事では、そんなあなたの疑問や不安をすべて解消します。2023年7月の法改正でLUUPが免許不要になった理由から、意外と知られていない重要ルール、料金体系、そして万が一の違反と罰則まで、どこよりも分かりやすく、そして詳しく解説します。
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目次
この記事の要点
- 結論：LUUPは16歳以上なら免許不要でOK。
- いつから？：2023年7月1日の道路交通法改正から。
- なぜ？：電動キックボードが「特定小型原動機付自転車」という新区分になったため。
- 注意点：免許は不要でも交通ルールの遵守は必須。違反すれば厳しい罰則（罰金や懲役）が科される。
先に結論からお伝えすると、LUUPの電動キックボードは16歳以上であれば運転免許は一切不要です。しかし、「免許がいらない＝何をしても自由」というわけでは決してありません。守るべき交通ルールがあり、それを破れば厳しい罰則も待っています。この記事で正しい知識を身につけ、安全かつスマートにLUUPを使いこなしましょう。
なぜLUUPは免許不要になった？2023年7月の法改正を3分で理解
- 新区分「特定小型原動機付自転車」とは？
- LUUPはすべて新基準をクリア済み
- 【重要】16歳未満の運転は禁止
新区分「特定小型原動機付自転車」とは？
LUUPが免許不要になった最大の理由は、2023年7月1日に施行された改正道路交通法で「特定小型原動機付自転車（特定原付）」という新しい車両区分が創設されたからです。これにより、一定の基準を満たす電動キックボードは、従来の原付バイクとは異なる、より手軽な乗り物として扱われることになりました。
特定原付に分類されるための主な条件は以下の通りです。
- 最高速度：20km/h以下
- 車体の大きさ：長さ190cm以下、幅60cm以下
- その他：最高速度表示灯やナンバープレートの取り付けなど、国の定める保安基準を満たしていること
これらの基準を満たさない電動キックボードは、引き続き原付バイク扱いとなり、運転免許やヘルメットの着用義務が発生しますので注意が必要です。
LUUPはすべて新基準をクリア済み
ご安心ください。現在LUUPが提供している電動キックボードは、すべてこの「特定原付」の基準を満たしています。そのため、私たちはアプリで所定の手続きを済ませるだけで、免許不要で手軽に利用できるのです。
【重要】16歳未満の運転は禁止
免許は不要ですが、年齢制限はあります。特定原付を運転できるのは16歳以上に限られます。16歳未満の者が運転することは固く禁じられており、もし違反した場合、運転者本人だけでなく、車両を貸した人にも罰則が科される可能性があります。
免許はなくても罰則あり！知らないと怖いLUUPの重要ルール
- ヘルメットの着用は努力義務。でも自分の命を守るために被ろう！
- 走行できるのはどこ？原則は車道、例外的に歩道
- 信号はどっちを見る？右折方法は？
ヘルメットの着用は努力義務。でも自分の命を守るために被ろう！
特定原付のヘルメット着用は「努力義務」です。これは「着用するよう努めなければならない」という意味で、着用しなくても罰則はありません。しかし、警視庁のデータでは自転車事故による死亡者の多くが頭部に致命傷を負っています。万が一の事故から命を守るため、ヘルメットの着用を強く推奨します。
走行できるのはどこ？原則は車道、例外的に歩道
LUUPは自転車と同様、車道の左側を走行するのが大原則です。自転車レーンがある場所では、そこを走行しなければなりません。ただし、以下の条件を両方満たす場合に限り、例外的に時速6km以下で歩道を走行できます。
- 「普通自転車歩道通行可」などの標識がある歩道
- 最高速度を6km/hに設定し、最高速度表示灯を点滅させている状態（6km/hモード）
歩道を走行する際は、歩行者が絶対優先です。歩行者の通行を妨げる場合は一時停止が必要です。
信号はどっちを見る？右折方法は？
車道を走る際は、車両用の信号に従います。歩行者用が青でも、車両用が赤なら進んではいけません。また、交差点での右折方法は原付バイクとは異なり、自転車と同じ「二段階右折」が基本です。大きな交差点では、一度直進して向きを変え、再び信号に従って進むようにしましょう。
【知らないと危険】LUUPの主な違反行為と罰則（減点はないが罰金あり）
「免許がないから違反しても大丈夫」「減点されないから平気」ということは絶対にありません。特定原付には厳しい罰則が定められています。主な違反行為と罰則をまとめました。
| 違反行為 | 内容 | 罰則例（反則金・罰則） |
|---|---|---|
| 飲酒運転 | アルコールを摂取して運転する行為。絶対に禁止。 | 5年以下の懲役又は100万円以下の罰金（酒酔い運転の場合） |
| 信号無視 | 赤信号や一時停止の標識を無視する行為。 | 3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金、反則金6,000円 |
| 二人乗り | 定員は1名。二人で乗ることは禁止。 | 5万円以下の罰金、反則金5,000円 |
| スマホ等のながら運転 | 運転中にスマートフォンを操作・注視する行為。 | 1年以下の懲役又は30万円以下の罰金 |
| 歩道での高速走行 | 6km/hモードにせず歩道を走行する行為。 | 3ヶ月以下の懲役又は5万円以下の罰金、反則金6,000円 |
特に飲酒運転は極めて悪質な犯罪行為です。「少しだけなら」という甘い考えが、取り返しのつかない事態を引き起こします。絶対にやめましょう。
LUUPの基本的な使い方と料金
- アプリ登録からライド終了までの5ステップ
- 気になる料金は？1時間乗るといくら？
アプリ登録からライド終了までの5ステップ
LUUPの利用は非常にシンプルです。初めての方でも以下の5ステップで簡単に始められます。
- アプリをダウンロード：公式アプリをインストールし、会員情報を登録します。
- 本人確認と交通ルールテスト：年齢確認書類（マイナンバーカード、運転免許証など）とクレジットカード情報を登録後、交通ルールテストに全問正解する必要があります。
- ポートを探して予約：アプリのマップで近くのポート（貸出・返却拠点）を探し、車両のQRコードを読み取ります。
- ライド開始：地面を軽く蹴って初速をつけ、ハンドル右側のアクセルレバーを押すとスムーズに発進します。
- 返却：目的地のポートに着いたら、枠内に車両を停めてアプリでライドを終了。最後に車両の写真を撮影して完了です。
気になる料金は？1時間乗るといくら？
LUUPの料金体系は、基本料金と時間料金の組み合わせです（2025年11月時点）。
- ライド基本料金：50円（税込）
- 時間料金：1分あたり15円（税込）
例えば、1時間（60分）利用した場合、料金は「基本料金50円 + (15円 × 60分) = 950円」となります。ちょっとした移動なら数百円で済み、タクシーよりも経済的です。また、月額980円で30分ごとに200円で乗れるサブスクプランなど、お得な乗り方も用意されています。
関連記事：
LUUPの免許・ルールに関するよくある質問（FAQ）
Q. 免許証を携帯する必要はありますか？
A. LUUP（特定原付）の運転に免許は不要なので、運転免許証を携帯する義務はありません。ただし、アプリ登録時の年齢確認で必要になります。
Q. 以前LUUPに乗るために免許を登録しましたが、再度手続きは必要ですか？
A. 法改正前に登録した場合でも、新しい交通ルールテストに合格する必要があります。アプリを開くと案内が表示されますので、指示に従ってテストを受けてください。
Q. 事故を起こしてしまったらどうなりますか？
A. まずは負傷者の救護と警察への連絡を必ず行ってください。これは運転者の義務です。LUUPの利用料金には保険料が含まれており、対人・対物賠償などが適用されますが、必ずLUUPのサポートセンターにも連絡しましょう。
Q. LUUPの電動アシスト自転車も免許不要ですか？
A. はい、LUUPの電動アシスト自転車は以前から免許不要で利用できます。こちらは特定原付ではないため、16歳未満でも利用可能ですが、安全に乗れる身長などが目安となります。
まとめ：LUUPは免許不要で便利！でも正しいルール理解が安全の鍵
本記事では、LUUPの電動キックボードに免許が不要である理由と、それに伴う新しい交通ルールについて詳しく解説しました。
- 免許不要の根拠：2023年7月1日の法改正で「特定小型原動機付自転車」に分類されたため。
- 利用条件：16歳以上であること。アプリで交通ルールテストに合格することが必須。
- 重要ルール：ヘルメット着用は努力義務だが強く推奨。車道左側通行が原則で、二段階右折が必要。信号遵守、飲酒運転禁止などの基本ルールは絶対に守ること。
- 罰則：免許不要でも違反すれば厳しい罰則（罰金や懲役）が科される。「減点」はないが、交通違反としての記録は残る。
LUUPは、ルールを正しく理解して使えば、日々の移動を劇的に便利で楽しくしてくれる画期的なサービスです。この記事を参考に、あなたも安全なLUUPユーザーとして、快適な都市移動を楽しんでください。
特定小型原動機付自転車についての外部リンク
特定小型原動機付自転車について
- 特定小型原動機付自転車について(国土交通省)
- 特定小型原動機付自転車について(経済産業省)
- 保安基準に適合した電動キックボード等を購入・使用しましょう(国土交通省)
- 特定小型原動機付自転車ってなに？(PDF)(国土交通省)
- ルールを守って電動キックボードに乗ろう(PDF)(国土交通省)
- 電動キックボード等の概要説明リーフレット(PDF)(警視庁)
特定小型原動機付自転車の交通ルールについて
- 電動キックボードに関する交通ルールを確認しましょう！(政府広報オンライン)
- 電動キックボード等に法改正 乗るならルールを知ってから！(政府広報オンライン)
- 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警視庁)
- 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警察庁)
