
「特定小型原動機付自転車(以下、特定原付)って、実際乗ってみるとどんな感じなんだろう?」「スペックだけじゃ分からないから、購入前に一度試してみたい…」
免許は不要ですが、16歳未満の者の運転は道路交通法により禁止されています。手軽な移動手段として注目される特定原付ですが、決して安い買い物ではありません。だからこそ、購入してから「思っていたのと違った…」と後悔したくないですよね。乗り心地やパワー、安定性、そして何より自分の体にフィットするかどうかは、実際に乗ってみないと分かりません。
この記事では、特定原付の購入を検討しているあなたが後悔しないために、どこで試乗できるのか、そして試乗時に何をチェックすればよいのかを、専門家の視点から徹底的に解説します。この記事を読れば、あなたにピッタリの一台を見つけるための具体的な行動が明確になります。
※この記事には広告が含まれています。
- 特定原付の試乗は、乗り心地や安全性を確認するために不可欠
 - オートバックスやヨドバシカメラなどの大手量販店のほか、メーカー公式サイトで試乗可能店を確認できる
 - 坂道でのパワーやサスペンションの効き具合など、試乗時のチェックリストが重要
 - 試乗できるおすすめモデルの中から、自分に合った一台を見つけられる
 
目次
【結論】初めての試乗におすすめのバランスモデル
「いろいろあるけど、まずどれを試せばいいの?」という方のために、最初の一台として試乗をおすすめしたいのが「RICHBIT CITY」です。
- 安定性と軽さの両立:自転車タイプならではの安定感がありながら、重量はわずか16kgと非常に軽量です。
 - 簡単な折りたたみと携帯性:工具不要で簡単に折りたため、玄関先や車にもコンパクトに収納できます。
 - 室内で充電可能:バッテリーは着脱式なので、本体ごと持ち運ぶ必要がなく、室内で手軽に充電できます。
 
自転車の安定感とキックボードの手軽さを両立したモデルで、特定原付の基本的な乗り心地を確かめるのに最適です。
なぜ特定原付の試乗は重要なのか?
写真やスペックだけでは分からない乗り心地
Webサイトの画像やスペック表だけでは、実際の乗り心地を想像するのは困難です。例えば、タイヤの大きさやサスペンションの有無は乗り心地に大きく影響します。10インチの大型タイヤは安定性が高いですが、小回りのしやすさでは8.5インチに劣る場合もあります。また、サスペンションがあれば路面からの衝撃を和らげてくれますが、その効き具合はモデルによって様々です。こうした微妙な感覚の違いは、試乗して初めて実感できる重要なポイントです。自分の普段使う道や好みに合った乗り心地を見つけるために、試乗は欠かせません。
坂道でのパワーや安定性を実体験
あなたの通勤路や生活圏内に坂道はありますか?モーターの定格出力(W数)は登坂能力の目安になりますが、実際のパワー感は車体の重量やタイヤとのバランスによって変わってきます。スペック上はパワフルに見えても、実際に坂道を登ってみると「思ったより遅い…」と感じることもあります。逆に、スペックは控えめでもスムーズに登るモデルも存在します。特に体重が気になる方は、実際に坂道で試乗し、パワー不足を感じないかを確認することが、購入後の満足度を大きく左右します。試乗コースに坂道があるか、事前に店舗へ確認してみるのも良いでしょう。
あなたの体格に合うか最終チェック
特定原付は、モデルによってハンドルの高さやデッキ(足を乗せる部分)の広さが異なります。ハンドルの高さが合わないと、長時間の運転で肩や腕が疲れてしまいます。また、デッキが狭すぎると安定した姿勢を保ちにくく、逆に広すぎると操作しづらいと感じるかもしれません。特に、自転車タイプの場合はサドルの高さ調整が可能か、ペダルを漕がない時に足を置くステップの位置が自然かどうかも重要です。毎日使うものだからこそ、自分の身長や体格に合った、無理のない姿勢で運転できるモデルを選ぶことが大切です。これは、試乗でしか確認できない最も基本的な要素の一つです。
特定小型原付の試乗ができる店舗・場所まとめ
では、実際にどこで特定原付を試乗できるのでしょうか。主な場所と、具体的な探し方をご紹介します。
オートバックス:全国展開で試乗しやすい
カー用品でおなじみのオートバックスは、電動モビリティの取り扱いにも力を入れており、多くの店舗で試乗が可能です。全国に店舗があるため、地方にお住まいの方でもアクセスしやすいのが最大のメリット。複数のメーカーのモデルを取り扱っていることが多く、一度に比較検討できるのも嬉しいポイント。専門知識を持ったスタッフに相談しながら、じっくりと試乗したい方におすすめです。
ヨドバシカメラ・ビックカメラ:都市部でのアクセス抜群
ヨドバシカメラやビックカメラなどの大手家電量販店でも、特定原付の試乗コーナーを設けている店舗が増えています。特に、都心部の大型店舗では取り扱いモデルも豊富です。駅からのアクセスが良い店舗が多いため、仕事帰りや買い物のついでに気軽に立ち寄れるのが魅力。ポイントが貯まったり使えたりするメリットもあります。公式サイトの店舗情報で試乗可能か確認してから訪れるとスムーズです。
メーカー直営店・専門店・バイク販売店
glafitやSWALLOWなど、メーカーの直営店や電動モビリティ専門店、バイク王などのバイク販売店でも試乗ができます。特定のメーカーに絞って検討している場合や、より専門的なアドバイスが欲しい場合に最適です。開発の背景やこだわりのポイントなど、メーカー直営ならではの深い話が聞けることもあります。ラインナップ全機種を試乗できる可能性も高く、そのブランドの世界観を体感しながら最適な一台を選べます。
期間限定の試乗会・イベント
商業施設や公園などで、メーカーや販売店が合同で実施する試乗イベントが開催されることもあります。一度に多くのメーカーの最新モデルを乗り比べられる絶好の機会です。普段は試乗車を置いていないような遠方のメーカーが出展することもあり、思わぬ一台に出会えるかもしれません。こうしたイベント情報は、各メーカーの公式サイトやSNS、情報サイトなどで告知されることが多いので、こまめにチェックしておくことをおすすめします。
【メーカー別】試乗できる店舗の探し方
この記事で紹介しているおすすめモデルの試乗店舗は、各メーカーの公式サイトから探すのが最も確実です。
- YADEA KS6 PRO:オートバックスやヨドバシカメラなど、全国の多くの量販店で取り扱いがあります。お近くの店舗に直接問い合わせてみてください。
 - カーメイト e-FREE 01:バイク王やオートバックスなどで試乗可能です。公式サイトの取扱店一覧ページから、試乗可能な店舗を検索できます。
 - RICHBIT CITY:電動モビリティ専門店やバイク販売店が主な取扱店です。詳しくはRICHBIT公式サイトでご確認ください。
 
【試乗チェックリスト】後悔しないための8つのポイント
試乗の機会を最大限に活かすため、事前にチェックすべきポイントをリストアップしました。ぜひ参考にして、自分に合った一台を見極めてください。
- 乗り降りのしやすさ
特に自転車タイプや3輪・4輪タイプは、またぎやすさを確認しましょう。キックボードタイプでも、デッキの高さが低い方が安定して乗り降りできます。 - ハンドルとブレーキの操作感
ハンドルは自然な位置で握れるか、ブレーキレバーは握りやすいかを確認します。ブレーキの効き具合も重要です。急すぎず、かといって甘すぎず、自分がコントロールしやすいと感じるか試しましょう。 - 加速と最高速のスムーズさ
アクセルを操作した際に、急発進しすぎず、スムーズに加速するかをチェック。最高速度(20km/h)に達した際の安定性も見ておきましょう。 - 坂道での登坂能力
可能であれば、少しでも勾配のある場所で試乗しましょう。アクセルを全開にしたときに、失速せずに登れるか、モーター音はうるさくないかなどを確認します。 - サスペンションと乗り心地
試乗コースに少し荒れた路面や段差があれば、積極的に走ってみましょう。サスペンションが衝撃をどれだけ吸収してくれるか、デッキやハンドルに伝わる振動はどの程度かを確認できます。 - 取り回しと重量感
一度降りて、手で押して歩いてみましょう。特に、駐輪場や自宅のエレベーターに乗せることを想定している場合、この取り回しのしやすさは重要です。持ち上げてみて、自分が扱える重さかどうかも確認が必要です。 - 折りたたみ機構の使いやすさ
折りたたみ機能を重視するなら、必ず実際に試させてもらいましょう。レバーは硬くないか、手順は複雑でないか、たたんだ状態で安定して自立するかなどをチェックします。 - 歩道モードの動作確認
特例特定原付の場合、最高速度表示灯を点滅させて6km/hで走行するモードがあります。モードの切り替えは簡単か、6km/hの速度が歩行者と合わせやすいかなどを確認しておくと、購入後も安心して歩道を通行できます。(**※ただし、モデルによっては歩道モードに対応していないため、購入前に必ず製品仕様をご確認ください。**) 
試乗できる!おすすめ特定原付モデル3選
ここでは、比較的多くの店舗で試乗できる可能性が高い、特徴の異なるおすすめモデルを3つご紹介します。
【安定性重視】YADEA KS6 PRO
世界最大級の電動モビリティブランドYADEAの特定原付モデルです。最大の特長は、10インチの大型耐パンクタイヤとフロントサスペンションによる安定した走り。多少のガタガタ道でも衝撃をしっかり吸収し、快適な乗り心地を提供します。定格出力500Wのパワフルなモーターと、最大60kmという長い航続距離も魅力。通勤からプライベートまで、毎日安心して使える一台を探している方におすすめです。
【座って快適】カーメイト e-FREE 01
「立ち乗りはちょっと不安…」という方に最適なのが、カーメイトのe-FREE 01です。自転車と同じようにサドルに座って運転できるため、安定感は抜群。14インチのタイヤと低重心設計で、初めて特定原付に乗る方でも安心して操作できます。買い物に便利なカゴを標準装備し、バッテリーが着脱式で室内での充電が簡単なのも嬉しいポイント。普段の足として、楽に移動したい方にぴったりの一台です。
【軽量自転車タイプ】RICHBIT CITY
「キックボードの不安定さが怖いけど、軽くてコンパクトなモデルが欲しい」というニーズに応えるのがRICHBIT CITYです。重量わずか16kgと自転車タイプの中では非常に軽量で、折りたたみも簡単。玄関先や室内での保管もしやすく、車に積んで出先で使うのにも便利です。バッテリーは着脱可能で、本体ごと持ち運ぶ必要がないのも大きなメリット。安定性と手軽さを両立したい方に最適な一台です。
スペック比較表
| YADEA KS6 PRO | カーメイト e-FREE 01 | RICHBIT CITY | |
|---|---|---|---|
| 画像 | |||
| 価格 | 198,000円 | 162,800円 | 139,800円 | 
| 実売価格 | 209,000円 | 162,800円 | 139,800円 | 
| 歩道モード | あり | あり | あり | 
| 平均航続距離(km) | 60 | 30 | 35 | 
| 重量(kg) | 22 | 22 | 16 | 
| 定格出力(W) | 500 | 400 | 250 | 
| 最大出力(W) | 800 | 400 | |
| タイプ | キックボード | 自転車 | 自転車 | 
| 全長(mm) | 1192 | 1250 | 1250 | 
| 全幅(mm) | 520 | 570 | 580 | 
| 全高(mm) | 1258 | 1020 | 650 | 
| 3辺合計(mm) | 2970 | 2840 | 2480 | 
| 折りたたみ全長(mm) | 1192 | 1250 | 700 | 
| 折りたたみ全幅(mm) | 520 | 320 | 430 | 
| 折りたたみ全高(mm) | 604 | 620 | 650 | 
| 折りたたみ3辺合計(mm) | 2316 | 2190 | 1780 | 
| 最大積載重量(kg) | 110 | 85 | 100 | 
| 駆動方式 | リアハブモーター | インホイールモーター | 後輪駆動 | 
| バッテリー電圧(V) | 36 | 36 | 36 | 
| バッテリー容量(Ah) | 15.6 | 9.6 | 10.2 | 
| バッテリー着脱 | 不可 | 可能 | 可能 | 
| バッテリー平均充電時間(h) | 5 | 5 | 5 | 
| 最高速度車道(km/h) | 20 | 20 | 20 | 
| 最高速度歩道(km/h) | 6 | 6 | 6 | 
| 登坂角度(度) | 15 | 10 | 11.3 | 
| 走行モード | 2モード設定可能(6 km/h, 20 km/h) | MODE1: 6km/h, MODE2: 15km/h, MODE3: 20km/h | 車道/歩道 | 
| フレーム素材 | アルミニウム合金 | ||
| カラー | グレー、ブルー、イエロー | サテンブラック、グレージュ、コーラルブルー | サクラピンク、レンジャーグリーン、シティブラック、スノーホワイト、ゴールデンオリーブ | 
| タイヤサイズ(inch) | 10 | 14 | 14 | 
| タイヤ種類 | 耐パンク加工エアタイヤ | 空気タイヤ | |
| ブレーキ前輪 | ドラムブレーキ | ディスクブレーキ | ディスクブレーキ | 
| ブレーキ後輪 | ディスク+電動ブレーキ | ディスクブレーキ | ディスクブレーキ | 
| サスペンション前輪 | フロントサスペンション | ||
| サスペンション後輪 | なし | ||
| 防水防塵等級 | IPX4 | IP54 | |
| 折りたたみ機構 | あり | あり | あり | 
| サドル(椅子) | オプション | あり | あり | 
| カゴ | あり | オプション | |
| バックミラー | なし | オプション | オプション | 
| 防犯装備 | 電子ロック機能、アラーム機能あり | バッテリーロック機能付き | |
| アプリ連携 | Bluetooth コントロール アプリ | ||
| 保証期間 | バッテリー、モーター:購入後6か月 フレーム系:購入後1年 その他:初期不良期間8日 | 6ヶ月 | 1年 | 
| 付属品 | 充電器一式:ACアダプター×1/ACコード×1/組み立て用部品・簡易工具一式:六角レンチ(4mm)×1/ネジ(M4×14mm)×6/取扱説明書 | 充電器一式 | 充電器・簡易工具・説明書 | 
| 確認番号 | 0007 | 0018 | 0065 | 
| メーカー | YADEA | カーメイト | RICHBIT | 
| 型式 | KS6PRO-JP | e-FREE01 | CITY | 
| 公式サイトなど | https://yadea.jp/lineup/301/ https://e-819.jp/products/yadea-ks6-pro  | https://lps.carmate.co.jp/lp/e-free/ | https://richbit.jp/city.html | 
| 購入先 | 楽天市場で見るYahoo!ショッピングで見るメルカリで見る | 楽天市場で見るYahoo!ショッピングで見るメルカリで見る | 楽天市場で見るYahoo!ショッピングで見る公式ショップで見るメルカリで見る | 
特定原付の試乗に関するよくある質問(FAQ)
Q. 試乗に必要なものは?
A. 店舗によって異なりますが、一般的には身分証明書(年齢確認のため)の提示を求められます。服装は、運転しやすいようにパンツスタイルとスニーカーがおすすめです。サンダルやハイヒール、スカートでの試乗は断られる場合があるので注意しましょう。
Q. ヘルメットは必要?
A. 道路交通法上、特定原付のヘルメット着用は努力義務とされていますが、安全のため、ほとんどの店舗で試乗時のヘルメット着用が義務付けられています。ヘルメットは店舗で貸し出してくれる場合が多いですが、気になる方はご自身のヘルメットを持参しても良いでしょう。
Q. 雨の日でも試乗できますか?
A. 安全上の理由から、雨天時や路面が濡れている場合は試乗を中止している店舗がほとんどです。試乗を予定している日の天気が怪しい場合は、事前に店舗へ電話で確認することをおすすめします。
Q. 購入を強要されませんか?
A. 信頼できる販売店であれば、試乗したからといって購入を強要されることはありません。試乗はあくまで乗り心地や性能を体感してもらうためのものです。「じっくり検討します」と伝えれば大丈夫です。安心して、気になる点をどんどん質問・チェックしましょう。
まとめ:百聞は一見に如かず!まずは試乗してみよう
特定原付の購入で後悔しないためには、スペックやデザインだけでなく、実際に自分の体で乗り心地や操作性を確かめる「試乗」が何よりも重要です。この記事で紹介した試乗できる場所やチェックリストを参考に、ぜひお近くの店舗へ足を運んでみてください。
実際に試乗することで、カタログだけでは分からなかった各モデルの個性や、自分との相性が見えてくるはずです。あなたのライフスタイルをより豊かにする、最高のパートナーを見つける第一歩を踏出しましょう。
特定原付の交通ルール、運転可能な年齢、ヘルメットの着用義務(努力義務)などの詳細については、警察庁の公式サイトもご確認ください。
※情報は記事執筆時点のものです。最新の情報は必ず公式サイトでご確認ください。
特定小型原動機付自転車についての外部リンク
特定小型原動機付自転車について
- 特定小型原動機付自転車について(国土交通省)
 - 特定小型原動機付自転車について(経済産業省)
 - 保安基準に適合した電動キックボード等を購入・使用しましょう(国土交通省)
 - 特定小型原動機付自転車ってなに?(PDF)(国土交通省)
 - ルールを守って電動キックボードに乗ろう(PDF)(国土交通省)
 - 電動キックボード等の概要説明リーフレット(PDF)(警視庁)
 
特定小型原動機付自転車の交通ルールについて
- 電動キックボードに関する交通ルールを確認しましょう!(政府広報オンライン)
 - 電動キックボード等に法改正 乗るならルールを知ってから!(政府広報オンライン)
 - 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警視庁)
 - 特定小型原動機付自転車に関する交通ルール等について(警察庁)
 







